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押尾学:保護責任者遺棄致死等の刑事裁判、初公判

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2010/09/08(水)
押尾学:元俳優

押尾学0 

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#略歴については、押尾学:麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕を、参照してください

合成麻薬MDMAを飲んで容体が急変した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判の初公判が2010年9月3日、東京地裁(山口裕之裁判長)で始まった。
弁護側は遺棄致死とMDMA譲渡の2罪について無罪を主張する方針。検察側との激しい攻防が予想される。
また、芸能人が被告となる初めての裁判員裁判でもあり、押尾被告の無罪主張に対し、裁判員がどのような判断を下すか注目される。

押尾学は、2009年8月3日、MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕。
11月2日、同法違反罪で懲役1年6月、執行猶予5年の有罪判決を受けた。

警視庁は押尾被告人と一緒にMDMAを服用した後に死亡した田中さんについて、容体の異変から通報まで約3時間が経過していたことなどから、救護処置に違法性があったとみて捜査を継続。
2009年12月7日に、田中さんにMDMAを譲渡したとする麻薬取締法違反容疑で押尾被告人を逮捕し、2010年1月4日には保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕した。

今裁判の最大の争点は、押尾被告人に田中さんの救命が可能だったかどうかだ。
検察側は、田中さんが急性のMDMA中毒症状を発症してから死亡するまで約1時間あったとみており「すぐに救急車を呼べば助かった」と主張する方針。
弁護側は「異変からは長くて30分、急変からは数分程度で死亡した。急変後には心臓マッサージなど適切な措置も取った」と反論する見通し。

判決言い渡しの9月17日までに予定されている公判は計8回。
押尾被告にMDMAを渡したとして実刑判決が確定した友人の男性や、MDMAを通じ押尾被告と関係のあった女性、救命救急の専門医ら19人もの証人が出廷予定。
元妻の女優、矢田亜希子さんは含まれていない。
#矢田亜希子にとっては、この裁判だけでも、イメージダウン。

押尾被告人は今年2月以降、東京地裁に計7回保釈請求したが、いずれも却下。
東京・小菅の東京拘置所での生活は約7カ月。
関係者によると、押尾被告は3畳の独居房で、裁判員裁判や冤罪事件に関する本などを熱心に読み、計13回にわたった公判前整理手続きにもすべて出席。8月発売の雑誌に掲載された“獄中ノート”には「死に物狂いで無罪を取る」という裁判への強い意気込みをつづっていた。
芸能界への復帰意欲は高く、清水健太郎をモデルケースに考えているようだ。
#ちなみに清水健太郎は、8月18日に、覚せい剤取締法違反で6度目の逮捕。
#やっぱ、考えていることが違う。

東京地裁には朝から、わずか61席の傍聴券を求め、酷暑の中、1554人が長蛇の列をつくった。

押尾学11 ⇒ Ranking

13時29分、東京地裁最大の104号法廷には、すでに山口裁判長と2人の裁判官が席についている。

13時30分、向かって左側の扉から、押尾被告人が入ってきた。
深く一礼した後、険しい表情で向かって左側の弁護人席の前の長いすに腰を下ろした。
黒いスーツに白いワイシャツ姿、ネクタイはしていない。以前は短く刈り込み、白髪が目立っていた頭髪は肩までかかるほど伸び、少しカールしている。いわゆる“ロンゲ”という状態だ。白髪はほとんど見られない。ほおがこけ、やややつれた印象で、半年以上に及ぶ拘置所生活の厳しさをうかがわせた。

裁判所職員が
 「起立願います」
と大きな声を上げると、正面の扉から6人の裁判員が入廷してきた。
男性4人と、女性2人。スーツ姿の女性もいれば、Tシャツ一枚というラフな服装の男性もいる。
一様に緊張した様子だ。
山口裁判長を含め、3人の裁判官の両サイドに3人ずつ並んで座った。
押尾被告人は、立ち上がる直前、持参した文書を少し開いて確認した

裁判長「それでは開廷します。被告人、前へ」

審理内容は長文なので、“続き”を見てください。

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*裁判長「それでは開廷します。被告人、前へ」

押尾被告人「はい」

押尾被告人が声を上げ、中央の証言台の前に立つ。
裁判の型として、まず行われる人定質問。

裁判長「名前は?」

押尾被告人「押尾学です」

裁判長「生年月日は?」

押尾被告人「1978年5月6日です」

裁判長は本籍地を確認

裁判長「住居不定、無職ということですが、それでいいですか」

押尾被告人「住所は多摩市(略)です」

裁判長は住所を繰り返した上で、「無職ということでいいですか」と改めて尋ねる
押尾被告人は小さく「はい」と返答

山口裁判長に促され、眼鏡をかけた男性検察官が立ち上がり、起訴状を読み上げた
押尾被告は「気をつけ」の姿勢で聞き入っている

起訴状概要は、、押尾被告人は平成21年8月2日午後5時50分ごろ、東京都港区の六本木ヒルズの一室で、一緒にMDMAを服用した田中さんがけいれんを伴う錯乱状態に陥り、午後6時ごろには急性MDMA中毒症状を発症したにもかかわらず、救急車を呼ぶことなく放置し、午後6時47分ごろから同53分ごろの間に、田中さんを死亡させたもの

山口裁判長は起訴状朗読後、押尾被告人に黙秘権などについて説明

裁判長「検察官が言われた事実について、あなたの言い分はどういうことになりますか」

弁護人が文書を読み上げる形での陳述を求め、了承された。
押尾被告人は持参した文書を開き、はっきりした口調で読み上げ始めた

押尾被告人「私が泉田勇介さん(麻薬取締法違反罪で懲役1年の実刑確定)からMDMAを譲り受けたことは認めます。しかし、譲り受けたのは(起訴状記載の)錠剤10個ではなく、小さなビニール袋に入った粉末です。大きさは分かりません」
「私が田中香織さんにMDMAを渡したことはなく、無罪です。私が起訴状記載の日時場所で、田中さんとMDMAを服用したのは認めますが、これは田中さんが持ってきたものです」
「起訴状記載の死亡時刻も午後6時47分から53分の間ではなく、もっと早い時刻です」
「田中さんの容体の変化について、私の記憶とは違います。田中さんはまず、ベッドの上であぐらをかき、ブツブツと独り言を言い始めました。私が『大丈夫か』と声をかけると、返事をしてくれました。それが数分、長くても10分続いた後、田中さんは突然歯を食いしばった表情になり、こぶしを握りしめて上下に動かし、あおむけに倒れてしまいました。目は半目のような状態でした。息もしていないし、脈も止まっていたので、人工呼吸や心臓マッサージを繰り返しましたが、生き返りませんでした」
「私は田中さんにMDMAを渡していないので、保護責任はありません。救急車を呼ばなかったのは認めますが、MDMAの発覚を恐れたからではありません。田中さんがベッドの上であぐらをかき、ブツブツと独り言を始め、会話もできたので、私は生命が危険だと思わず、少し休めば元に戻るだろうと思い、救急車を呼ぶことを考えつきませんでした。その後、あおむけに倒れ、息をしていないし、脈も止まっていたので、人工呼吸や心臓マッサージを繰り返し、何とか蘇生しようとしましたが、その甲斐なく蘇生しませんでした。私は田中さんを放置しておらず、無罪です」

押尾被告人は、自らの主張を一気に読み上げると、山口裁判長に一礼して、弁護人席の前の長いすに戻った

この主張において、検察側は、押尾被告が泉田受刑者から受け取ったMDMAを、田中さんに渡したとみており、押尾被告人は錠剤ではなく粉末と主張することで、田中さんへのMDMAの譲渡がなかったことを争点の一つとするようだ。

男性弁護人「救急車を呼ばなかったことと、(MDMAを服用して死亡した)田中香織さんの死亡に因果関係はなく、押尾さんは無罪です」
保護責任者遺棄致死罪について無罪主張することを説明。
押尾被告は、目を閉じて聞いている

田中香織A ⇒ Ranking


検察側の冒頭陳述
男性検察官が裁判官の両脇に座った6人の裁判員に、
「事前に配布した資料には実名が書かれていますが、プライバシー保護のため、一部仮名を使って読み上げます」
と断った上で、起訴内容について説明を開始した。
検察官「
 押尾被告人は、MDMAを譲り受けた
 田中さんにそのMDMAを飲ませたという譲り渡し
 田中さんが重い中毒症状を起こしたにもかかわらず、保身のために救急車を呼ばずに死亡させた
 (麻薬の)TFMPPを所持していた
-という4つの罪に問われています」

検察官はMDMAやTFMPPが、いずれも幻覚作用があり、麻薬取締法で譲り受け、譲渡、所持、使用が禁止されている薬物であることを説明。

検察官「保護責任者遺棄致死罪とは、保護責任のある者が要保護者を保護せずに、死亡させたという罪です」

検察官「押尾被告人は東京都多摩市に生まれ、高校中退後、平成10年ごろから芸能活動を始めました。平成18年に結婚し、川崎市内に自宅がありました。事件当時は、知人から貸し与えられていた六本木ヒルズ2307号室に住んでいました。事件が発覚したことで、平成21年8月に所属事務所を解雇されています。
田中さんは岐阜県出身で、高校卒業後に上京します。いったん、地方に転居した後、平成20年ごろに再び上京し、クラブホステスとして働いていました。事件当時は、都内のマンションで女性と同居していました」

検察官「押尾被告人は遅くとも平成20年ごろから性感を高める目的でMDMAを入手し、関係を持つ女性にすすめるようになりました」
「薬物を使って関係を持つことを、これから『ドラッグセックス』と呼びます」と、注釈を加えた

検察官「押尾被告人は、ドラッグセックスの相手であるKさんに、MDMAがいるか聞く意味で『あれ、いる?』とメールをしたこともあります」

押尾被告人が飲食店で働いていた田中さんと知り合ったのは、平成20年11月ごろだという

検察官「平成21年3月には、アメリカのホテルで、一緒に渡米したEさんがMDMA中毒となって失神し、本人も倒れたことがありました。押尾被告はこの時のことについて(知人の)泉田勇介さんに、『麻薬を飲んだら女の子が死にそうになり、自分も危なかった』と説明しています」
#泉田勇介受刑者は、押尾被告にMDMAを譲渡したとして、麻薬取締法違反罪で懲役1年の実刑判決が確定

検察官「平成21年7月には、Kさんに再び『あれ、いる?』というメールを送っています。同じころ、田中さんは知人男性に、薬物を飲まされドラッグセックスをしたことを話しています」

☆7月5日に渡米した押尾被告は、滞在先で「偽のMDMA」とも呼ばれる合成麻薬TFMPP約50個を購入。一部を使用し、残りを所属事務所の社員に渡して日本へ持ち帰らせたという。また、30日には泉田受刑者にMDMAを入手するよう依頼し、翌31日に10錠を手渡されたという

☆事件発生、8月2日
検察官「午後2時14分、六本木ヒルズに向かっていた田中さんに押尾被告は『来たらすぐいる?』とメールをしました。2時17分、田中さんは『いるっ』と返信をしています」
2時34分に田中さんが六本木ヒルズの部屋に到着すると、押尾被告はMDMAを田中さんに渡して一緒に服用し、DVD鑑賞を始めた

検察官「3時56分、2人はDVD鑑賞をやめ、1時間ぐらいかけてセックスをしました。その後、押尾被告、田中さんの順番にそれぞれ5分ずつぐらいシャワーを浴びました。5時10分に当時の妻からメールが届き、5時12分に返信しています。そしてセックスを再開し、約30分間セックスしました」

検察官「寝ていた田中さんが突然体を起こしてあぐらをかき、誰かをにらむようにして歯を食いしばり、うなるようになりました」(「怒りの状態」)
検察官「手を動かした後、急に力が抜けたようになり、笑った後、ぼーっとした状態になりました」(「ボクシングの状態」「笑いの状態」「無表情の状態」)
検察官「怒りの状態から無表情の状態になるまでにかかった時間は約3分間で、田中さんはこれを2~3回繰り返しました」
検察官「5時50分には、田中さんは両眼を見開き、白目がむき出しになるなど、映画『エクソシスト』に出てくる女の子のような状態になりました。これを『エクソシストの状態』と名付けます」
検察官「その後、田中さんは一点を見つめて『うーっ』と言ったりして、映画『呪怨(じゅおん)』に出てくる男の子のような状態になりました。これを『呪怨の状態』と呼びます」

検察官「押尾被告は5時50分ごろから、田中さんに約30分間、MDMAの中毒症状が表れたにもかかわらず、救急車を呼ぶなどの措置をとりませんでした」

田中さんの異変に気づいた押尾被告は、6時32~47分ごろにかけ、知人らに次々と電話をかけ
「女性の具合が悪い」
「女性が倒れた」
と説明したという。しかし、6時47~53分の約6分間については通話記録がなく、
検察官は「この間に田中さんに心臓マッサージや人工呼吸を行っていた」と説明した

検察官「司法解剖の結果、田中さんの血液から多量のMDMAが検出され、死因は急性MDMA中毒でした」
検察官「6時53分~7時半にかけ、押尾被告はBさんや△△さん(法廷では実名)に次々と電話をしました」
#△△さんとは、田中さんの携帯電話を捨てたとして証拠隠滅罪で略式起訴された元マネジャーの男性。
#押尾被告はこの電話で
 「女性が死んじゃってるような感じ」
 「死んじゃっているみたい」
 「死んでいる」
#と、田中さんが死亡している可能性を伝えたという

田中さんが死亡した東京都港区の六本木ヒルズの2307号室に、押尾被告人にMDMAを譲渡した麻薬取締法違反の有罪が確定した泉田勇介受刑者や、田中さんの携帯電話を屋外に捨てた証拠隠滅罪で略式起訴された元マネージャーの△△さん、△△さんの上司の□□さんが駆け付けた

検察官「被告は自分が部屋にいなかったことにするための口裏合わせとして、△△さんが田中さんの遺体を発見したことにするように依頼しました。田中さんの携帯電話からメールなどを削除したいと相談したが、□□さんから『電話会社に記録が残るから意味がない』と言われました。□□さんからは何度も『救急車を呼んだほうがいい』と言われました」
押尾被告人は救急車を呼ぶことなく、田中さんの遺体を残したまま、泉田受刑者らと4201号室に移動する。
#4201号室も、押尾被告が知人から借りて使っていた部屋。

検察官「被告人は泉田さんに『田中さんは錯乱を繰り返して、重篤になった』と説明しました。このとき、泉田さんに残った薬物の処分や、体からMDMAを抜く手配を依頼しました」

#検察側は押尾被告人が事件当日に田中さんと合う直前、田中さんに送った『来たらすぐいる?』というメールに関する証拠隠滅行為について言及。このメールの文言について検察側は、押尾被告がMDMAを田中さんに譲り渡したことを立証する上で重要な証拠と位置づけている

検察官「被告は翌日の8月3日、泉田さんに『来たらすぐいる?』のメールについて『オレ、変態だから。自分のチンコが欲しいか』という意味だと言えばいいか、と相談しました」

検察側は裁判の争点を整理していく。大型モニターに争点表が映し出さる。
#検察側はMDMAの入手について説明。

検察官「弁護側は『すぐいる』メールについては『体がほしいのか、すぐセックスするのか』を尋ねているもので、使用したMDMAは田中さんが持ち込んだとしています。被告が泉田さんから入手したMDMAは未使用としています」

検察官「検察側は被告が田中さんにMDMAを譲り渡したと主張します。メールはドラッグセックスをするか尋ねるもの。8月2日に田中さんと会う約束をした上で、7月31日に泉田さんからMDMAを入手した。田中さんは(以前の)ドラッグセックスの経験について『飲まされる』と受け身の発言をしていました」

検察官「保護責任者遺棄致死罪についてです。まず田中さんが保護すべき病者に当たるかですが、弁護側は田中さんがブツブツ独り言を言ったり、怒ったり、笑ったり、正気に戻ったりしたとしており、『被告が重大な異変と認識していなかった』としています」

検察官「検察側は田中さんが午後5時50分ごろから怒り、ボクシングの状態になったり、笑ったりしたりして生命の危険が生じるようになった。被告は病者に該当して、保護すべき状態になった。2307号室には被告しか正常な判断をできる人間はおらず、被告に保護責任が生じました」

検察官「弁護側は被告が必死に救命活動を行っていたため、119番通報できなかったとして、不保護ではないとしてます」

検察官「検察側は被告が田中さんの死亡前後に心臓マッサージや人工呼吸をしただけで、MDMA使用発覚を恐れて119番通報しなかったことは不保護にあたるとしています」

#いつ田中さんが死亡したのか。そして119番通報したときの救命可能性

検察官「弁護側は田中さんの容体急変から死亡までは数分であり、死亡時刻は6時ごろとしています。119番通報しても、病院まで40分かかり、仮に119番通報しても救命できなかったとしています」

検察官「検察側は被告が午後6時54分以降、友人に『死んでいるみたい』と電話をしていることなどから、死亡したのは午後6時47分から午後6時53分ごろとしています。被告が(異変が始まった)午後5時50分から午後6時までの間に直ちに119番通報していたら、救命することができたと考えています」

検察官「遺族の処罰感情が強い。被告に真摯(しんし)な反省はみられず、再犯の恐れがあることを証明していきたいと思います」

#検察側、冒頭陳述終わり。

#弁護側、冒頭陳述。

弁護人「事件はマスコミで大きく取り上げられ、マスコミは被告が田中さんを見殺しにしたかのように報道してきました。皆さんの中には押尾被告に対して予断、偏見を持っている人がいるかもしれません」

弁護人「もし持っているのであれば、その考えを捨てる必要があります。裁判で間違った判断をする可能性があるからです」

弁護人「立証責任は検察官にあり、裁判には『疑わしきは被告の利益に』という原則があります。もしも検察官の立証に合理的な疑いがあると判断したときには、協議では自信を持って『無罪』と述べてほしいです」
#推定無罪の大原則。押尾被告人であって、受刑者ではない。

弁護人「被告は田中さんに心臓マッサージ、人工呼吸を行っています。また田中さんの救命可能性は低く、遺棄致死は成立しません」

弁護人「(押尾被告が)カプセルを2個所持していたことは認めるが、泉田氏(受刑者)から受け取ったのは粉末だった。現物は残っておらず、(飲食店従業員の)田中(香織)さんの死後に処分を依頼している」

弁護人「現物が残っていないにもかかわらず、(麻薬取締法違反罪の)譲渡で起訴するのは本来なら大変難しいと言わざるを得ない。裁判員の方々は泉田氏と押尾さんの双方の言い分をきちんと判断していただきたいと思います」

弁護人「押尾さんは泉田氏に4月20日に薬物の入手を依頼し、8月2日には泉田氏に(粉末薬を入れる)カプセルの購入を依頼した。もし錠剤なら、通常はカプセルの購入を依頼することはない。泉田氏は昨年12月に逮捕、勾留(こうりゅう)されています。泉田氏は捜査機関の厳しい追及を受け、事実を明かそうとしていない可能性があります。つまり追及から逃れるために虚偽の証言をしている可能性があるのです」

弁護人「錠剤は田中さん自身が持ってきたものであり、押尾さんは田中さんに飲むように強制したことはありません。これまでに押尾さんと田中さんのメールのやり取りが問題となっています。メールの内容だけが一人歩きし、田中さんの薬物の入手可能性については触れられていません。田中さんと押尾さんは仲のいい友達でした。それまでに体の関係があったこともあり、早く会いたい、抱き合いたいと思っていました。アメリカ暮らしが長かった押尾さんの愛情表現として、『来たらすぐいる?』とメールをしたのです」

弁護人「田中さんと押尾さんは違法薬物でセックスすることはこれまでにもありました。クスリを使ってセックスをするためにあえて確認のメールを送る必要などないのです。そして田中さんは押尾さんに電話で新しいクスリがあるから一緒にどうかと尋ねることもありました」

弁護人「田中さんは暴力団関係者の組長と親密な付き合いがあったことも明らかとなっています。田中さんの自宅からは暴力団関係者の名刺がたくさん発見され、田中さんの背中には入れ墨がありました。田中さんが働いていたクラブのママの調書には、田中さんが最近薬物を使用していたとも書かれてあります」

この時点で、男性検察官が突然立ち上がり、弁護人に対し、証拠の引用を冒頭陳述で行うことは違法であると厳しい口調で指摘。30秒ほど陳述が中断した。

弁護人「田中さんがMDMAを持ってきた可能性は十分にあると考えられます。8月2日は田中さんが持ってきたクスリを使っており、押尾さんのクスリは使っていません。泉田氏が押尾さんに譲渡したMDMAなのかどうなのか。泉田氏への反対尋問や被告人質問で真実を明らかにしていきたいと考えております」

弁護人「保護責任者遺棄致死罪とは本来どういうものか。ベランダに子供を放置して死亡させた痛ましい事件。覚醒剤中毒の女子中学生が放置されて死亡した例などがあります。罪に問うためには、押尾さんが保護責任者でないといけません。しかし押尾さんと田中さんは親子関係でも何でもないのです。クスリは田中さんが自ら持参し、自ら飲んだもの。押尾さんは保護責任者には該当せず、死亡する原因となる行為は何もしていません」

弁護人「罪状認否の通りですが、押尾さんは懸命に心臓マッサージをしました。押尾さんは田中さんを見捨てて逃げずに救命しようとしたのです。押尾さんと田中さんは親しい友達であり、体の関係にもありました。田中さんを見捨てたというマスコミが作り上げたイメージにとらわれず、真剣に考えてください。検察官は死亡推定時刻を(8月2日の)午後6時47分から午後6時53分ごろとしていますが、午後6時ごろに死亡している可能性もあると考えられます」

再び立ち上がり、異議を唱える男性検察官。証拠の引用を控えるよう弁護人に再度忠告する。
山口裕之裁判長も男性検察官の主張を認めた。

弁護人「押尾さんは幼少からアメリカ暮らしが長く、小学生のころから心臓マッサージの心得がありました。力の入れ方は適切であり、懸命に蘇生(そせい)させようとしました。決して田中さんの救命を放棄したり、遺棄したりしていないのは明らかです」

弁護人「田中さんの容体が変化し、死亡するまではあっという間で、急死の所見が出ています。また、MDMAはかなりの高濃度でした」

弁護人「(事件のあったマンションでは)赤坂消防署の過去3件の出動時間は119番から搬送まで平均40分かかっています。麻布消防署でも、同様に40分かかっており、過去のデータから見ても救命は極めて難しかったと言わざるを得ない」

弁護人「検察側は、田中さんの容体が変化し、重篤な症状になった時間については押尾さんの供述を信用するのに、死亡した時間については、押尾さんの供述を信用していません」

弁護人「また、検察側は押尾さんの電話の内容から、田中さんの死亡時刻を午後6時47分から53分ごろと認定しています」

弁護人「第三者に言った時間が死亡時刻となるのなら、押尾さんが『夜の12時に田中さんが死亡した』と話せば、それが事実になるのでしょうか。認定は客観的証拠によるものであるべきです」

弁護人「次に救命可能性について反論します。検察側は119番から病院への搬送までについて、実験結果などから19~22分としています。しかし、先ほど示した赤坂と麻布消防署のデータでは、平均40分かかっています。あらかじめ、実験があると分かっていれば、実際の出動時間よりは早くなります」

弁護人「また、検察官の主張する容体の変化や死亡時刻、救急の実験結果に基づいても、救命の可能性は低い」

#大型モニターに、医師から聴取した救命可能性の報告書の内容が示されている。
午後5時50分に通報があり、午後6時40分ごろ死亡した場合、救命可能性は60%
午後6時通報で午後6時40分に死亡なら40~50%
午後5時50分通報で午後6時20分死亡であれば30%
午後6時通報で午後6時20分死亡なら10~20%

弁護人「また、部屋には時計がなく、押尾さんも腕時計はしておらず、押尾さんに正確な時刻の認識はありませんでした」

弁護人「田中さんがブツブツと独り言を話し、死亡するまでの時間については数分から10分程度と認識しています。さらに、押尾さんは心臓マッサージを試みてからしばらく呆然とし、その後に知人に電話しています」

#弁護人はさらに、供述調書が「検察側のストーリーを押しつけられ、無理やり作られた」と主張。

弁護人「押尾さんは昨年逮捕され、今年1月4日に再逮捕されましたが、その間、年末年始を挟んで連日、長時間の取り調べを受けました。さらに、検察官は押尾さんの味方のふりをして、押尾さんの認識とは違う調書にサインさせました」

弁護人「押尾さんは自ら薬物を抜くためにマンションを離れました。また、田中さんの持ってきたMDMAを(友人の)泉田(勇介受刑者)さんに処分させました」

弁護人「しかしながら、『保護責任者遺棄致死』については、田中さんが死亡するまでの押尾さんの行動で判断するもので、押尾さんの死亡後の行動は判断の対象とするものではありません」

弁護人「また、最初にも申し上げましたが、マスコミ報道の印象についても、払拭していただきたいのです」

弁護人「さらに、検察側は押尾さんが(合成麻薬の)TFMPPをアメリカで50個購入し、その残りをサプリメントボトルに混入し、先に帰国した知人に持たせたと主張しています」

弁護人「しかし、このカプセルは昨年5月、(日本で開かれた)泉田さんの誕生パーティーで、泉田さんから押尾さんがもらった残り物です。そもそも、押尾被告が薬物をわざわざ日本に持ち込むようなことをするでしょうか」

弁護人「押尾さんは昨年、MDMAの使用により、判決を受けています。前回の判決で、押尾さんの違法薬物との親和性については、量刑に反映済みであり、本来なら執行猶予3年が相当であるところ、5年とされました」

弁護人「また、押尾さんは保釈されず、身体的拘束は9カ月に及んでいます。さらに、社会的信用は失墜し、非常に厳しい制裁を受けているといえます」

#弁護側は量刑について保護責任者遺棄致死罪については無罪、薬物の所持についても執行猶予付きの判決を求めた。
#弁護側、冒頭陳述終了。

山口裕之裁判長が公判前整理手続きを経た検察・弁護側双方の争点について改めて説明。

裁判長「本件では、証拠調べのほか、19人の証人と被告人への質問を行います。それでは、ここで30分の休憩をはさみたいと思います」



山口裕之裁判長が開廷を告げると、男性検察官が法廷内のモニターを使いながら、証拠の内容を説明し始めた。

厚生労働省がMDMAを麻薬として規制対象とした趣旨や経緯が、男性検察官によって説明されていく。法廷内のモニターには、MDMAの形状を説明するため、さまざまな錠剤が並べられた写真が映し出されている。

検察官「これらのボトルは、(六本木ヒルズの)部屋から押収したサプリメントのボトルです」

複数の種類のサプリメントのボトルと、中に入っていたとみられる錠剤を並べて撮影した写真がモニターに映し出された。
山口裁判長は、押尾被告人に証言台の前に移動するよう促した。

男性検察官が押尾被告に証拠物のボトルを示しながら、
検察官「これは昨年8月2日に六本木ヒルズの部屋にあったサプリメントのボトルです。分かりますね」

押尾被告人「はい」

検察官「これはあなたが持っていたものですね」

押尾被告人「はい」

検察官「もう必要ないですね」

押尾被告人「必要ありません」
答え終わると押尾被告人は弁護人の横の席に戻った。

平成21年6月13日~8月2日の、押尾被告と被害者の田中香織さん=当時(30)=の通話履歴とメール内容の一覧表がモニターに映し出された。
平成21年7月29日に、事件発生日の8月2日に会う約束をしたことを示すメールと、8月2日当日に2人がやりとりしたメールの内容が表になっている。「ただいま」などのレベルの内容。
平成21年7月23~25日まで、押尾被告がアメリカに滞在していたときのメールの内容も映し出された。英語が堪能な押尾被告らしくメールの文面は英語で、裁判用に日本語訳もつけられている。

男性検察官は、押尾被告の元マネジャー△△さんの上司、□□さん供述調書の読み上げを始めた。
検察官「読み上げます。平成21年7月5日~7月28日まで、押尾被告は仕事で渡米し、私もチーフマネジャーとして同行しました。7月24日の朝、被告から『アミノ酸』と言われ、プラスチックのボトルが3~4個入った袋を預かりました」

男性は7月25日に帰国する予定だった。

検察官「帰国後、7月27日に出社し、△△さんの机の上に、預かった袋と伝言メモを一緒においておきました」

部屋から押収されたサプリメントのボトルのうち、この男性が見覚えがあるのは2つほど。

検察官「7月28日に押尾被告が帰国すると、△△さんの机の上に置いておいた袋がなくなっていました」

検察官「次の証拠は被告人の携帯電話の送受信トレイに残されていたメールです。8月2日午後2時14分に被告人から(死亡した)田中香織さんに送信したものと、午後2時17分に田中さんから被告人に送信されたものです」

法廷のモニターに携帯電話の画面を撮影した画像と説明文が映し出される。
押尾被告人は田中さんに『来たらすぐいる?』とメール。
田中さんは『いるっ』と返信。

検察官「続く証拠は六本木ヒルズのマンションのエレベーターホールの防犯ビデオの映像です」

モニターに防犯ビデオの映像が映し出される

検察官「田中さんの母親はこの映像を見て『本人(田中さん)とよく似ている』と述べています」

検察官「映像から、田中さんは8月2日午後2時34分に六本木ヒルズのマンションに到着しました。午後2時36分に(事件の現場となった)2307号室に入りました」

検察官「続く証拠は、2307号室のブルーレイディスクプレーヤーの操作データをメーカーに依頼したものです」

検察官「8月2日のプレーヤーの起動記録は、午後1時14分に電源がオンになり、午後3時56分に電源がオフになりました」

検察官「続く証拠は8月2日午後5時10分に被告の(当時の)妻から被告に送信されたメールと、その返信です」

法廷のモニターにまた携帯電話の画面を撮影した画像が映し出される。
元妻(矢田亜希子)からのメールは人物が写っている画像メールのようだが、人物部分は白く修正されている。

検察官「続く証拠は、2日午後6時32分から午後7時41分までの被告と関係者の通話記録です。28回の発着信があります」

検察官「次の証拠は関係者との通話やメール記録を時系列にまとめたものです。8ページあります。画面の文字は小さく読みにくいかもしれませんが、通話記録を示したものです」

検察官は田中さんの司法解剖結果の説明を始めようとする。
ここで山口裕之裁判長が『ちょっといいですか』と割って入った。遺体の写真の扱いについて検察官に質問。検察官は後で改めて説明すると応じた。

検察官「田中さんの死因は急性MDMA中毒で、血中から高濃度のMDMAが検出され、急死の所見であること、臓器に病的な原因がないことが鑑定書に書かれています」

検察官「このほか、重度の肺水腫の症状があること、心臓マッサージの結果、胸骨骨折したことが書かれています」

検察官「また、解剖医の報告で胸骨骨折で出血があるが、軽微なもので、既に心臓が停止していたか、心臓が弱っていたことの証拠です」

検察官は押尾被告人と田中さんの薬物検査の結果を説明する。
法廷のモニターでは、田中さんからは麻薬のTFMPPとコカインが検出されなかったこと、押尾被告人の尿からMDMAが検出されたことが、文字が赤や黄色で色づけされ強調されていた。

検察官は事件があった現場の証拠説明に入る。

検察官「ご遺体の写真がありますのでモニターを消してください」

法廷の大型モニターの映像が消された。
裁判員の手元の小型モニターには映像が映っているようだ。

検察官「これが玄関の状況です。続けて玄関内の状況です。洗面所の状況です…」
検察官「このあと、ご遺体が表示されます。3枚あります」
検察官「まず、居間の状況です。ご遺体は全裸にバスタオルで、口から泡を吹いた状態です。こちらは室内の全体像です」

検察官は麻布消防署と赤坂消防署の出動状況を説明した。
救命に時間がかかるとする弁護側の主張に対する反論。

検察官は事件当日、いずれの消防署もすぐに出動可能だったとする結果を読み上げた。

検察官「続く証拠は119番通報から六本木ヒルズまで到着した時間の実績です。麻布消防署では平均で4分35秒。赤坂消防署は平均7分45秒で到着しています」

検察官「次の証拠は救急にどれだけ時間がかかるかの検証結果です。検証は平成22年1月18日に実施しました。検証は2通り行いました」

検察官「1つ目の検証は六本木ヒルズの(現場)マンションBC棟の車寄せに救急車が到着した場合です。機材の搬入から救出まで9分53秒かかりました…」

検察官「六本木ヒルズの職員に誘導してもらいながら、救急隊員には実際と同じように行動してもらい、ストップウオッチで計測しました。その結果、到着から搬出までは10分19秒かかりました」

続いて、心肺停止の傷病者に対する救急車内の処置に関するシミュレーションについて説明する。

検察官「上半身の毛布をめくりながら、呼びかけています。胸を親指で圧迫して刺激を与え、意識があるか確認します」

検察官「次に気道確保を行い、脈拍と呼吸を確認します。心肺停止が確認された場合には心臓マッサージを行い、人工呼吸を行います」

続いて検察側は119番通報が行われた場合、近くの麻布消防署や赤坂消防署から出動した救急隊が、六本木ヒルズの傷病者を最寄りの病院まで何分で搬送できるかを検証していく。
警視庁や東京地検は保護責任者遺棄致死罪での立件に向け、実際にサイレンを鳴らした救急搬送のシミュレーションを行っていた。

検察官「警察車両を使って、緊急走行しました。まずは麻布消防署の場合ですが、午後5時52分に出動して、1分22秒で六本木ヒルズに到着します。走行距離は500mです。(傷病者を救急車に搬入して)午後6時8分に出発して、午後6時12分に病院に到着します。所要時間は4分5秒で、約2kmの走行になります」

赤坂消防署から出発した場合については午後6時31分ごろに病院に到着するというシミュレーション結果も発表した。

搬送時間は119番通報した場合の救命可能性や、保護責任者遺棄致死罪成立の可否を検討する上で、重要な判断材料となる。

検察側は続いて、麻布消防署の救急隊員の供述調書の読み上げに入る。

検察官「119番通報はまず、指令室に回されます。指令室は近い救急隊を現場に向かわせます。指令を受けてから出発まで、1分もかかりません。1人は救急救命士が搭乗することになっていて、通報者に対しては電話で人工呼吸などの対応について指示することもあります」

検察官「(傷病者に対しては)意識を確認するために名前を呼びかけ、『もしもし』と3回呼びかけます。胸骨を押して刺激を与えて反応しなければ、気道を確保して脈拍や呼吸を確認します」

検察官「薬物中毒者の傷病者の場合には指令室に電話して報告します。指令室が(適切な治療が可能な)病院を探してくれます」

検察官 「心肺停止の場合にはAED(自動体外式除細動器)を使います。モニターで心停止を確認した上で、除細動(電気的なショックを与える)を行います」

検察官「病院では医師が救急病棟の入り口で待っているので、医師に容体などを報告します。これが一般的な救急隊の活動です」

検察官「救急隊が患者をどの病院に搬送するかという判断は、救急隊長が3次救急病院を指定すれば、指令室に依頼する仕組みになっています。患者と接触後に心肺が停止していれば、人工呼吸を行う。心停止を確認したのちにAED(自動体外式除細動器)が使えると判断すれば病院までの間に使用し、人工呼吸などとともに行うことになります。病院到着後は救急隊長が医師に心電図の状況などを報告します」

検察官は事件現場となった六本木ヒルズレジデンスの救急対応の体制などについて、ビル関係者の供述内容を読み上げる。
検察官「レジデンスでは部屋からフロントに電話ができる仕組みになっており、スタッフとはいつでも話ができます。救急車の依頼なら、フロントから119番通報することも可能です。看護師を部屋へ派遣させることもできます。到着した救急隊はフロントスタッフが部屋まで先導することになります」

検察官は六本木ヒルズレジデンスの防災センター担当者の供述内容について述べていく。
検察官「8月2日は防災センターに勤務していました。救急隊到着後は誘導を行います。フロントから防災センターに救急隊が来るという連絡があれば、3~4人の人員が必要になります。この日午後6時ごろの勤務人員で十分でした」

別の男性検察官が六本木ヒルズレジデンスの見取り図について、ヒルズ関係者の供述内容を読み上げる。
防災センターやフロントの位置が、モニターに映し出される。
検察官「急病人がいたら防災センターと管理室が共同対応します。救急隊の対応と(患者搬送のための)導線の確保が必要となり、救急隊の到着場所から患者の居室までのすべてのドアを解錠します。導線確保のために必要な人員は3人程度です」

六本木ヒルズレジデンス常駐の看護師からの聞き取り内容。
検察官「急患に備えて看護師が常に待機しています。電話で(居室の)患者の対応を行ったり、できる処置を行うことになります。心肺停止を確認すれば、気道の確保やAEDを使用したりします」

田中さんが搬送された日本赤十字社医療センターの担当者の聞き取り内容
検察官「(田中さんが死亡した時間帯とみられる)8月2日午後5時45分から午後7時までの間、3次救急の受け入れは可能でした。平成22年1月8日に実施した実況見分では、センターの救急車停止場所から患者の処置室までの距離は14.3mでした」

さらに別の男性検察官が、違法薬物の体への影響について、専門家に対し行った調べの内容について説明する。
検察官「中枢神経系に効く薬物は意識の変容が進むと錯乱状態に陥ります。ブツブツと独り言を言い出し、暴れることもあります。血中濃度が高くなれば錯乱はさらにひどくなり、けいれんを起こすこともあります。これは薬物の作用により、デタラメな信号が神経に送られるためで、体を上下に動かしたり、白目をむいたりと次々にけいれんが起こるのです。ひどくなると呼吸ができなくなり、死に至ることもあります」

検察官「また、生命維持の基礎をつかさどる自律神経に薬物の影響が及ぶと高血圧や高体温を生じます。血中濃度は非常に高くなり、体に血液が流れなくなるようになります。低酸素状態となり、実質的に心臓の機能が失われることになるのです。肺水腫については、肺の毛細血管から肺胞に水分がにじみ出て、肺が水浸しとなり、酸素が体に取り込まれなくなるのです」

検察官「救急隊は呼吸困難になれば100%酸素を吸入して血中の酸素飽和度を高めるなどし、相当程度、心停止するまでの時間をかせげます。また救急隊の技量はばかにしたものではなく、救急救命センターと同程度のものです」

検察官「心室細動に陥れば、直ちに除細動機をかけます。お医者さんが使う除細動機は一般のAEDとは異なり、電気ショックをかけるタイミングを調整したり、電圧も変えられるので、ベストのショックをかけることができます」

検察官「昭和大学病院救急救命センターでは、メタンフェタミン中毒など、薬物中毒の患者を年100件近く受け入れています」
検察官は、昭和大学病院救急救命センターが、これらの患者について、
 「心臓停止前の段階で当センターで受け入れて救命できなかった記憶はない」
との見解を示したと主張。

検察官「救急隊は必ず救命救急師を配置しており、肺水腫を起こしている患者でも吸引器を使って、異物やたんを吸飲できます。また、血液透析を行い、血液自体を浄化することもできます」

検察官「墨東病院では過去、MDMA中毒の受け入れはないものの、覚醒剤中毒者は年20件ほど受け入れており、死亡例はほとんどないということです」

検察官「次の証拠は平成21年12月7日から平成22年1月25日までの押尾被告の取り調べ状況です。弁護人の接見は49日。押尾被告が署名した調書は17通。署名を拒否したのは11通です。取り調べ終了が一番遅かったのは平成21年12月7日、逮捕当日の25時30分で、それ以外で22時を過ぎた取り調べはありませんでした」

検察側は事件があった六本木ヒルズの部屋の見取り図や、非常階段の様子、マネジャーが隠した押尾被告の携帯電話が周辺で発見された状況を示した写真などをモニターに映し出していく。

検察官「証拠番号50番は(死亡した)田中香織さんの成長過程などが写された9枚の写真です」

プライバシーなどの理由から、傍聴席の大型モニターは電源を落とされる。

検察官「これは赤ん坊のころの写真になります」

検察官「こちらは2009年7月17日に撮影されたものです…」

検察官「証拠の提出は以上になります」

#検察側の証拠提出は、終了。

#弁護側の証拠調べに移る。
女性弁護人が、提出する26の証拠について説明する。

弁護人「これは、田中さんが勤務していたクラブのママの供述です。クラブで田中さんは『アゲハ』と呼ばれていました」

弁護人「『アゲハ』は過去に暴力団関係者と付き合っていました。背中に入れ墨があることは知っていました。体重の変動が激しく、半年ほどハイな状態があり、ちょっとした薬物を飲んでいるのかな、という思いはありました」

弁護人「これは過去に交際していた暴力団組長の男性の供述です。『アゲハはMDMAなど一通りの薬は知っていた』…」

弁護人「これは、田中さんが女性と一緒に住んでいたマンションで発見された麻薬と思われるものの差し押さえ令状です」
弁護人「鑑定の結果、麻薬と思われるものはコカインを含有するものと分かりました」
弁護人「発見されたパイプ、吸引器にはコカインの付着が認められました」

弁護人「これは田中さんの自宅にあった名刺フォルダから暴力団関係者の名刺が見つかった状況です」

弁護人は押尾被告の調書を証拠として示す。

弁護人「(田中さんが)新宿歌舞伎町でホステスをやっていたこと。薬物をやっていたこと。田中さんがエクスタシー、MDMAを持ってきたことなどを述べています」

弁護人「死体見分調書によれば、田中さんの死亡推定時刻は午後6時ごろです」

弁護人「検視調書では、死亡推定時刻は午後5時40分ごろとなっています」

弁護側は事件が発生したマンションに過去、救急出動した麻布消防署や赤坂消防署が、119番通報から搬送までに要した時間の調査報告書を示す。
両消防署での所要時間はいずれも平均約40分だった。

弁護側はMDMAによる中毒例などを示した医学文献などを示す

弁護人「これは、押尾さんが通っていたスポーツジムの明細書で、押尾さんが健康的な生活を送っていたことを示すものです。弁護側が提出する証拠は以上です」

#弁護側、証拠提出終了。

山口裕之裁判長が今後の日程について説明する

裁判長「それでは、本日はこの程度で…。次の期日は9月6日の月曜日、午前10時からとします」

午後4時56分、山口裁判長は初公判の閉廷を宣言した。

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タグ : 押尾学 田中香織 保護責任者遺棄致死 刑事裁判 初公判 MDMA

この記事へのコメント
押尾人気は崩れましたね
2010/09/08(水) 11:58 | URL | 大島 #wctXAcVo[ 編集]
押尾さんも必死ですね
2010/09/10(金) 13:00 | URL | 長澤 #cUo/n9zc[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/09/10(金) 17:47 | | #[ 編集]
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