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押尾学:保護責任者遺棄致死等の刑事裁判、第2回公判

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2010/09/11(土)
押尾学:元俳優

押尾学0 

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#略歴については、押尾学:麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕を、参照してください

初公判

合成麻薬MDMAを一緒に飲んで容体が急変した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告人(32)の裁判員裁判第2回公判が2010年9月6日、東京地裁(山口裕之裁判長)で始まった。

法廷は東京地裁最大の広さを誇る104号。
開廷時間を過ぎた午前10時6分、山口裁判長の指示で押尾被告人が、向かって左側の扉から入ってきた。黒いスーツに白いワイシャツ姿。初公判のときと同様、表情は暗く目つきは鋭い。傍聴席に目を向けることなく、向かって左側の弁護人席の横に腰を下ろし、男性弁護人と一言二言交わした。
男性4人、女性2人の裁判員も入廷し、10時8分、山口裁判長が声を上げた。

裁判長「それでは開廷します」

まず検察官が、7日に証人尋問を予定していた押尾被告人の知人のA氏が、親族に不幸があったため、9日15時50分に変更したいと申し出て了承された。

山口裁判長が証人尋問の開始を指示。

1人目の証人が、向かって右側の扉から入廷してきた。
短髪で恰幅(かっぷく)の良いスーツ姿の中年男性で、山口裁判長に尋ねられて名前を名乗った。
男性が偽証しないという宣誓書を読み上げた後、女性検察官が立ち上がり、尋問を開始した。

検察官「あなたは芸能プロダクション会社を経営していますね」

証人「はい」

検察官「田中さんと生前、付き合いがありましたか」

証人「はい。ありました」

検察官「いつごろからですか」

証人「(知り合って)4年くらいです」

検察官「知り合ったいきさつは?」

証人「知人の紹介です。新宿の居酒屋で紹介を受けました」

検察官「何と言って紹介されたのですか」

証人「本人(田中さん)が新宿で働いていて、銀座で成功したい、と。何とか応援してもらえないか、と。お店を紹介したりとか…」

検察官「銀座で何を…」

証人「ああ、ホステスです」

検察官「田中さんはどんな人柄ですか」

証人「皆さん初対面で会えば分かると思いますが、相手が大物でも小物でもうそ偽りなく、フラットに付き合っていける雰囲気を持った人です」

検察官「生前、田中さんから押尾被告人のことを聞くことはありましたか」

証人「ありました」

検察官「いつごろですか」

証人「田中さんが亡くなる前の年の暮れです」

検察官「平成20年の年末ということですね」

証人「はい」

検察官「どこで聞きましたか」

証人「私の会社です」

検察官「田中さんはどんな風に被告人人のことを話していましたか」

証人「(田中さんが)会社に遊びに来て、雑談の中でおもむろに、「○○(法廷では実名)の××(同)会長を知っている?」という話から、彼の話になりました」

検察官「○○の××会長とは?」

証人「私は直接会ったことはありませんが、パチンコ業界の大物といわれていて、いろんなスポンサリングをしている人です」

検察官「その××会長と被告人人の関係を知っていましたか」

証人「(××会長が押尾被告人を)いろいろかわいがっていると聞いていました」

検察官「話は戻りますが、あなたの事務所で田中さんは××会長の話をどのようにしていましたか」

証人「お店に来たという話をしていました」

検察官「誰と誰が来ていたと話していましたか」

証人「押尾被告人と××会長ともう一人の3人です」

検察官「田中さんは××会長の担当ホステスだったのですか」

証人「いや、本人はぺーぺーで、補佐役でした。業界でいう“ヘルプ”という立場でした」

検察官「田中さんは押尾被告人のことは何と言っていましたか」

証人「『食っちゃったんだよね』と」

検察官「『食っちゃったんだよね』とは、どういう意味ですか」

証人「肉体関係を持ったということです」

検察官「あなたはそれを聞いてどう思いましたか」

証人「正直、彼(押尾被告人)と会うのは今日が初めてですが、女性関係が盛んだと聞いていたので、『気をつけろ』みたいなことを言いました」

検察官「田中さんがほかに芸能人の交際相手がいたと聞いたことはありますか」

証人「聞いたことないです」

検察官「交際相手はどんな人が多かったですか」

証人「年配の人が多かったです」

検察官「田中さんが、押尾被告人と関係を持った理由について尋ねましたか」

証人「最初はタレントだからということなのかなと思ったのですが、彼女は上へ上へと(成功を)目指していたので、(押尾被告人の)取り巻きが大きいと主張していました」

検察官「あなたが田中さんとその話をしたのは、平成20年の年末ごろですよね?」

証人「はい」

検察官「最後に田中さんと会ったのは、いつですか」

証人「(平成)21年7月24日です。八王子の◇◇(法廷では実名)という、私の同級生の誕生会です」

#◇◇氏とは、指定暴力団稲川会系組長の男性。弁護側は「田中さんと何度か男女関係になったことがある」という◇◇氏の調書を証拠請求している

検察官「そのときの会話で、記憶に残っているものはありますか」

証人「明け方までパーティーをしていたのですが、タクシーで帰ると高いし、もうすぐ始発が出る時間だったので『電車で帰るぞ』と言いました。それで、お店から八王子駅まで行く道中にした会話を覚えています」

検察官「そのときはどういう立ち位置でしたか」

証人「私が左で、彼女が右にいました」

検察官「どんな会話だったんですか」

証人「彼女が『変なのと付き合ってるんだよね』と言ってきました。『変なのって何?』と聞くと、『性癖が』と言われました。『道具か何か使うのか』と聞いたら、『薬を飲ませたがるんだよね』と言う。私は『薬ってシャブか』と聞きました」

検察官「なぜシャブか聞いたのですか」

証人「僕の認識だと、一般的に薬というとシャブかなと思いました」

検察官「田中さんは何と答えましたか」

証人「『エクスタシー』と」

検察官「あなたは、エクスタシーとは何のことか知っていましたか」

証人「はい。MDMAです」

検察官「相手は、それをいつ飲ませたがると言っていましたか」

証人「性交の前。やる前です」

検察官「それからどんな会話をしましたか」

証人「(薬が)効くまで飲ませたがるというので、『なんだそいつ。誰だそいつ』と(聞いた)。もともと、彼女は内臓系が丈夫じゃなく、相談を受けていたので、(心臓の辺りを指さしながら)『ここがやられんぞ』と言いました」

検察官「すると、田中さんは何と答えましたか」

証人「『でも、効くまで勧めるからしようがないよね』と。私はその相手が年上だと思っていたので、『(相手は)金持ってんのか』というと、『いや、若いんだよね』という。私は勝手な思いこみで、IT(業界)か私どもの業界(芸能界)だと思ったので、『ITか』と聞きました」

検察官「それに対して田中さんは?」

証人「『違う』と言いました。『自分の業界か』と聞くと、『まあ、そんなもん』と言っていました」

検察官「田中さんは相手の年齢について、何か言っていましたか」

証人「『じじいか』と聞くと、『いや、若い。自分と同じぐらい』と言っていました」

検察官「田中さんは、その会話のときに何か行動で示しましたか」

証人「彼女が右にいて、左にいた私のところに手を持ってきて、『こうやるんだよ』と言いました」

証人「私は『なんだ、そいつ』と言いました」

検察官「あなたは、それをどういうしぐさと理解しましたか」

証人「当然、錠剤を飲む行為ですよね。こう、私の顔の前まで持ってきました」

検察官「何かをつまむしぐさですね?」

証人「はい」

検察官「田中さんは、相手の具体的な名前は言っていましたか」

証人「まあ、言わなかったです。自分も彼女の兄貴分という認識でいたんでかなり注意しましたが、(田中さんは)『取り巻きがでっかいからさ』と言っていました」

証人「そのころ彼女は女性と一緒に住み始めていたんですが、その子が子供を産んで、(田中さんは)『私が(子供の)父親になる』と言っていました。『今、私にとってチャンスなの。兄貴にも恩返しするから』とも話していました」

検察官「『取り巻きが大きい』と、そのときも言っていたのですね」

証人「はい」

検察官「あなたは、その言葉を聞いてどう思いましたか」

証人「その男が、金を持ってる奴だと思いました」

検察官「田中さんの死亡はどうやって知りましたか」

証人「私が外で仕事していたところ、◇◇(法廷では実名)から電話がありまして、あ、違うか店の従業員から電話がありました」

検察官「死んだ理由は分かりましたか」

証人「いえ、『アゲハが亡くなりました。自分も分からない』と。『分かったら電話します』といって電話を切りました」

検察官「アゲハは源氏名ですか」

証人「はい」

検察官「すぐにテレビを見ましたか」

証人「ええ。押尾被告人が、銀座のホステスと薬を飲んで、(ホステスが)薬を飲んで亡くなったという報道でした」
「見た瞬間、24日のシーンが頭をオーバーラップしました」

検察官「24日とは何月のですか」

証人「7月24日です」

検察官「どのようなこととつながりましたか」

証人「芸能人ということ、銀座ホステスということ、薬ということです。あ、これだ、やられたと思いました」

検察官「やられた、というのはどういう意味ですか」

証人「やっぱりぼくは、(薬を)飲まされたと聞いていたので」

検察官「押尾被告人に田中さんが薬を飲まされたということですね」

証人「はい」

検察官「あなたにとって妹のような立場の田中さんが亡くなりました。この事件についてどう思っていますか」

証人「まあ、とにかく、彼(押尾被告人)と会うのは初めてですが、まだ、彼女の墓参りもしていません。自分の中で何が真実か見守ってから墓参りに行こうと思っています」

#弁護側の質問。
男性弁護人が立ち上がり質問を始めた。

弁護人「警察の事情聴取は何回受けましたか」

証人「3回くらいです」

弁護人「検察庁の事情聴取は何回受けましたか」

証人「まあ、そのくらいです」

弁護人「警察の聴取で、間違いないと署名、押印した調書は何通ありますか」

証人「6通くらいです」

弁護人「検察庁で署名押印した供述調書は何通ありますか」

証人「数えてはいませんが、そんなに膨大ではなかったです」

弁護人「昨年の7月24日、八王子で田中さんと一緒にいたんですね」

証人「はい」

弁護人「7月25日早朝の話を聞きます。田中さんはあなたに何て言ったのですか」

証人「『変なのと付き合っている』と」

弁護人「『最近』と言っていませんでしたか」

証人「はい」

弁護人「押尾さんと田中さんが付き合ったのは、平成20年12月末と言いましたよね。7月25日は男女関係に入って8カ月ごろですよ。それを『最近』という表現をしますか」

証人「はい」

証人の夢に田中さんが出てきた話に移った。
夢に出てきた田中さんは証人に『そうじゃないよ、兄貴』と話していた。

弁護人「夢を見たのはいつごろですか」

証人「いつごろか覚えていません。私が警察に話す前ですね」

弁護人「警察の10月14日の調書では『先週』と言っています。10月14日の『先週』でいいんですね」

証人「それは本当ですか」

弁護人「検察庁での12月4日付の聴取では、さきほどの夢をいつ見たと検事に話していますか」

証人「記憶にないです」

弁護人「8月半ばに田中さんが夢に出てきて『そうじゃないよ、兄貴』と語ったと話しているんですよ」

証人「私が言ったのは夢のところだけ伝えたつもりなんですが」

弁護人「いったいいつ見たんですか。あなたが見た夢は、なんらかの目的を持った作り事じゃないですか」

証人「私も議論にしたくないんですが、なぜだかその日は夢の内容を鮮明に覚えていて…」

弁護人「もう長話はいいです」

弁護人は、証人の証言をさえぎった。
事件の報道を見た証人が、田中さんの交際相手を押尾被告人と判断した理由に移った。

弁護人「押尾学さんと判断した理由は何ですか」

証人「業界の人間かと聞いたところ、『そんなようなもの』といわれたので押尾被告人は芸能人ですし。『エクスタシー(MDMA)を飲ませたがるんだよね』とも言われていたので、同じ薬だったので」

弁護人「同じ業界と聞いたのですよね。前提は芸能界だったのですか」

証人「はい」

弁護人「夜の街と解釈してもいいんじゃないですか」

証人「言葉だけだとそうかもしれませんが、自分と同じ、業界の人という前提で話したので」

検察側が弁護人の質問に対し「仮定の質問を繰り返している」と異議を唱えた。

弁護人「(交際相手の)名前は聞きましたか」

証人「(聞いたら)にごしました」

弁護人「なぜ、きつく聞かなかったのですか」

証人「そういわれると、まさか死ぬとは思わなかったので…」

弁護人「◇◇(法廷では実名)という男性を知っていますか」

証人「はい」

弁護人「どういう人物ですか」

証人「暴力団です」

弁護人「正確に言ってください」

証人「稲川会の組長です」

弁護人「下部組織のですか」

証人「八王子一家です」

弁護人「総長は知ってますか」

証人「◎◎(法廷では実名)です」

弁護人「面識はありますか」

証人「あります」

弁護人「田中さんと◇◇は男女関係にあったことを知っていますか」

証人「ないと思います」

弁護人「2人が知り合ったきっかけを知っていますか」

証人「ホステスと客の関係です」

弁護人「どこのクラブですか」

証人「新宿です」

弁護人「田中さんには『パパリン』という人物がいたことを知っていますか」

証人「はい」

弁護人「何をしている人ですか」

証人「そういうお仕事をしている人です」

弁護人「そういうってどんな仕事ですか。具体的に言ってください」

証人「反社会的なお仕事です」

弁護人「どんなことをやっている人か田中さんから明確に聞いたことがありますか」

証人「はい」

弁護人「どこの組織の人ですか」

証人「(指定暴力団の)山口組と聞いています」

弁護人「田中さんは(指定暴力団)住吉会系の■■さん(法廷では実名)とも男女関係があり、30万円をもらったと聞いたことがありますか」

証人「ないです」

弁護人「田中さんは結婚歴は何度ありますか」

証人「1度です」

弁護人「1度ですか。何歳の時に結婚したか知っていますか」

証人「10代です」

弁護人「その相手の男性の職業は」

証人「それは…」

弁護人「その方の職業は何ですか」(証人の言葉を遮るように質問を強調する)

証人「ヤクザです」

弁護人「田中さんがなぜ上京したか聞いていますか」(突然、質問を変える)

証人「生活を一新したかったからだと思います」

弁護人「なぜ一新したかったと思いますか」

証人「まっとうに生きたいと思ったからだと思います。心新たに」

裁判長が質問がいつまで続くか聞いた。弁護人は「2、3問で終わる」と返答。

弁護人「田中さんが入れ墨を入れているのを知っていますか」

証人「はい」

弁護人「いつごろ入れたか知っていますか」

証人「10代のころだと思います」

弁護人「なぜ入れたか知っていますか」

証人「聞いていません」

弁護人「見たことはありますか」

証人「ありません」

弁護人「あなたの話を総合すると田中さんの周辺には複数の暴力団が存在することが明らかですね」

証人「はい」

弁護人「質問を終わります」

#終始、田中さんと暴力団との関係を強調し続けた弁護人。
#これは田中さんにもMDMAを入手することが可能だったことを印象づけたいためとみられる。

女性検察官による、再尋問。
検察官「平成20年末に田中さんが被告人との関係について『食っちゃった』と言っていましたね。そのときは付き合っていると言いましたか」

証人「言っていないです」

検察官「その後21年7月24日から25日にかけて、田中さんは変なのと付き合いがあると言っていたときには『付き合い』という言葉を使っていましたか」

証人「はい」

検察官「どういう意味だと思いますか」

証人「ふつうに恋愛しているようなそういう認識はなかった」

検察官「え~…」
突然、しどろもどろになる女性検察官。男性検察官が変わって質問を行う。

検察官「質問を整理しますと、平成20年12月の1回限りの肉体関係があり、その後、21年7月24日から25日にかけて継続的な肉体関係があったかということなのですか」

証人「はい」

検察官「田中さんから付き合っている人といつからかは聞いていませんか」

証人「はい」

検察官からの証人尋問が終わる。
裁判長が裁判員に質問がないか促すと、向かって左から2番目の裁判員の男性が手を挙げ、質問を行う。

裁判員「証人の方にお伺いしたいのですが、田中さんといういう人は複数の方と肉体関係を持つような方ですか。それともいちずな方ですか」

証人「年が明けてから(田中さんは)女性の方と暮らし始めました。『なかなか不幸な子なんだ。それで私の家に住ませている。その子が妊娠していて、私がお父さん代わりになるんだ』と話していました。それから彼女は何かにせかされているように仕事をして、働きづめでした。子供を養っていかないといけないという決意の表れだったのかと思います」

1人目の証人尋問が終了。

押尾被告人と薬物を使って肉体関係を持ったことのある女性に対する証人尋問が始まる。
証人が被告人や傍聴人に姿を見られたくないと要望したため、別室からマイクを通して行う「ビデオリンク方式」が採用され、職員がその準備に取りかかる。

準備のため、いったん、裁判員と押尾被告人が法廷を後にした。

証人尋問が続くため、“続き”を見てください。

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*ビデオリンクの準備が整ったため、山口裁判長に指示され、押尾被告人と裁判員、裁判官が再度入廷した

別室にいる女性の姿は、法廷内のモニターには映し出されないため、傍聴席からは女性の姿を確認することはできない。女性はマイクを通して明るくはっきりとした声で、答えていった。

裁判長「聞こえますか」

証人「はい、聞こえます」

女性証人は山口裁判長から職業や住所などを確認された後、宣誓書を読むよう指示され、読み上げた。

裁判長「これから検察官、その後弁護人から質問があります」

検察官「あなたは以前、押尾さんと肉体関係はありましたか」

証人「はい」

検察官「錠剤は飲みましたか」

証人「はい」

検察官「押尾さんと知り合ったのはいつですか」

証人「平成15年の1月です」

検察官「どうして知り合ったのですか」

証人「旅行先のハワイで知人を通じて知り合いました」

検察官「そのときハワイでは肉体関係を持ちましたか」

証人「はい」

検察官「帰国後も押尾さんと会いましたか」

証人「はい」

検察官「肉体関係は持ち続けましたか」

証人「はい」

検察官「どの程度のペースでしたか」

証人「1カ月に1回か数カ月に1回です」

検察官「押尾さんの結婚後も肉体関係はありましたか」

証人「はい」

検察官「錠剤はいつ飲みましたか」

証人「平成20年の夏前ごろ、5、6月だったと思います」

検察官「場所は?」

証人「六本木1丁目のアークタワーズというマンションでした」

検察官「そのとき、会う前に連絡はありましたか」

証人「メールでありました」

検察官「メールに書いていたことは覚えていますか」

証人「愛が深まるものがあるという内容でした。会った後は“ハイ”になるものがあるといわれたと思います」

検察官「錠剤は実際に見ましたか」

証人「はい」

検察官「錠剤はどんな状態でしたか」

証人「ティッシュに乗せた状態でした」

検察官「どんな形でしたか」

証人「小さい丸いものでした」

検察官「いくつぐらいありましたか」

証人「4、5個だったと思います」

検察官「どんな色でしたか」

証人「白や青っぽいのだったと思います」

検察官は、証人や裁判員、弁護人に、合成麻薬の写真などの資料を提示した。
裁判員や弁護人らは、モニターに映された合成麻薬の写真をのぞき込んでいるが、法廷のモニターには映されていない。

検察官「錠剤の写真には見たことがあるものはありますか」

証人「はい、あります」

検察官「写真の上に名前やミリグラムという単位が書かれていますが、(押尾被告人にもらったものと)似ているものの名前とミリグラムの数字を説明してください」

証人「青っぽいのが、三菱74ミリグラム、白っぽいのが三菱68ミリグラムです」

検察官「あなたが押尾さんから見せられた錠剤には模様はありましたか。覚えていますか」

証人「覚えていません」

検察官「錠剤は自分から飲みましたか」

証人「いいえ」

検察官「どうして飲んだんですか」

証人「押尾さんに勧められて飲みました」

検察官「どういう薬だと言われましたか」

証人「気持ちよくなる薬と言われました」

検察官「あなたが飲んだ錠剤は青っぽいものでしたか、白っぽいものでしたか」

証人「白っぽい方だったと思います」

検察官「飲むときに押尾さんから注意はありましたか」

証人「はい。一度に1錠で、刺激が強いので、少しずつ分けて飲んだ方がいいと言われました」

検察官「どのくらい飲みましたか」

証人「1錠の4分の1程度だったと思います」

検察官「どうやって飲んだのですか」

証人「押尾さんがナイフのようなもので細かく砕いていました」

検察官「押尾さんも錠剤を飲みましたか」

証人「はい」

検察官「錠剤を飲んで体に変化はありましたか」

証人「すぐには感じなかったです」

検察官「それからどうしましたか」

証人「追加して飲むことになりました」

検察官「体に変化はありましたか」

証人「じっとしていられなくなり、歯を食いしばったり、汗が出てきたりしました」

検察官「気持ちの上で変化はありましたか」

証人「テンションがとても上がりました」

検察官「目の見え方に変化はありましたか」

証人「物が二重に見えたことを覚えています」

検察官「ほかに変化はありましたか」

証人「肌が敏感になっていたと思います」

検察官「あなたは汗をかいたり、歯ぎしりをすることは普段からありますか」

証人「ありません」

検察官「どうしてそうなったと思いましたか」

証人「飲んだ錠剤のせいだと思います」

検察官「その後、押尾さんとセックスをしましたか」

証人「はい、しました」

検察官「その後はどうしましたか」

証人「自宅に帰りました。とても脱力感がありました。食欲がなくなり、吐き気が一日続きました」

検察官「その錠剤は何か、調べましたか」

証人「はい。インターネットで調べ、セックスに使う薬があって、これなのかなと。はっきり名前は分かりませんでしたが」

検察官「調べたときに名前は載っていましたか」

証人「エクスタシー(合成麻薬MDMAの別称)でした」

検察官「そのあと押尾さんと連絡を取りましたか」

証人「2回ありました」

検察官「そのときは押尾さんから連絡があったのですか」

証人「はい、メールで連絡がありました。平成20年の夏ごろでした」

検察官「どんなことがメールに書いてありましたか」

証人「『あれいる?』という内容だったと思います」

検察官「何のことだと思いましたか」

証人「一緒に使った薬のことだと思いました」

検察官「薬のことなら、はっきり言ってもいいと思うのですが、どうして『あれ』という表現を使ったんだと思いますか」

女性弁護人が割って入った。
山口裕之裁判長は少しとまどった表情で異議があるのかと尋ねた。

弁護人「証人に意見を求めています」

検察官「体験供述に基づくもので特に問題ないと思います」

裁判長「裁判所もそう思います」

異議はあっさり却下。
山口裁判長は検察官に質問を続けるようにうながす。

検察官「薬のことをどうして『あれ』と言うのでしょうか」

証人「口にあまりしてはいけないものだと思います」

検察官「あなたはどう返事をしましたか」

証人「いらないと答えました。特にその後、勧めてくることはなかったです」

検察官「あなたは『あれいる?』という言葉を、セックスすることだとは受け取らなかったんですか」

証人「受け取っていないです」

検察官「どうしてそう受け取らなかったのですか」

証人「うーん…もう一度お願いします」

検察官「『あれいる?』をセックスするという意味で受け取らなかったのはなぜですか」

証人「『あれ』という表現はセックスで使うことはないと思います」

#押尾被告人は、MDMAを飲んで死亡した田中香織さん=当時(30)=に「来たらすぐいる?」というメールを送っている。検察側は、MDMAのことだとみており、この「あれいる?」メールを錠剤だと立証することで、本件でもMDMAのことであることを強調したいとみられる。

検察官「次に押尾さんから連絡があったのはいつですか」

証人「平成21年の夏ごろでした。7月の初めでした。メールで連絡がありました」

検察官「文面はどのようなものでしたか」

証人「『あれいる』という文面がありました」

検察官「平成20年夏と同じ文面でしたか」

証人「平成20年夏の内容は、『あれいる?』とははっきり記憶していないけれど、(平成)21年夏のははっきり記憶しています」

検察官「(平成)20年夏のメールの文面ははっきり記憶していないのですか」

証人「はい」

検察官「(平成)20年夏のメールの内容はどんなものでしたか」

証人「ちょっと今思いだせないです」

検察官「薬を勧められるメールでしたか」

証人「はい」

検察官「(平成)21年7月のメールの話に戻ります。『あれ』とはどういう意味だと思いましたか」

証人「薬のことだと思いました」

検察官「その後、どうしましたか」

証人「いらない、とメールで返しました」

検察官「押尾さんから反応はありましたか」

証人「ありませんでした」

検察官「(平成)21年7月30日に押尾さんとあなたのメールの記録がありますね」

証人「はい」

検察官「どんなやりとりでしたか」

証人「はい。押尾さんから、内容などは話せないのですが、『近々会おう』というお約束のメールがありました。初めは数日返信せずにいたら再度メールが来たので返信しました」

検察官「平成21年8月2日の数日前、このときに押尾さんとメールのやりとりをする関係だったということですね」

証人「はい」

女性弁護人による証人尋問。

弁護人「私の声が聞こえていますか」

証人「はい」

弁護人「あなたは平成21年12月1日と12月5日に麻布署で事情を聴かれましたね」

証人「はい」

弁護人「供述調書は警察官が内容を読み上げ、内容が間違いないということでサインしましたか」

証人「はい」

弁護人「検察庁で調書をまとめたときも、検察官が内容を読み上げた上でサインをしましたか」

証人「はい」

弁護人「あなたが検察庁に行った日とサインをした日は同じですか」

証人「覚えていません」

弁護人「押尾被告人から2回メールをもらったと説明していますね」

証人「はい」

弁護人「携帯にそのメールは残っている?」

証人「残っていません」

弁護人「警察側から消えたメールを復元したとか、復元したメールの中にあなたのメールがあったとか聞いていますか?」

証人「聞いていません」

弁護人「押尾被告人から『あれいる?』と書かれたメールを2回もらったと証言していますが、その通りですか」

証人「そうです」

弁護人「2回薬を使わないかという誘いのメールがあったが、あなたは2回ともいらないと断った」

証人「はい」

弁護人「2回ともメールの後に押尾被告人と会っていますね」

証人「はい。私の自宅で会っています」

弁護人「(最終的に会って)薬を飲んだときに見た薬は白っぽいものだった」

証人「はい」

弁護人「押尾被告人と一緒に飲んだのですか」

証人「どっちが先に飲んだかまでは覚えていませんがそうです」

弁護人「体に異変が起きて歯を食いしばったとか歯ぎしりをしたとか調書で説明していますが、はっきりと覚えていますか」

証人「警察か検察のどちらでしゃべったとか、時期について正確に覚えていません」

弁護人「警察から薬物の説明を受け、薬物の写真の中から見た物と似たような物を選ぶように言われましたね」

証人「はい」

弁護人「その時に似たような物がない場合もあるといった説明を受けましたか」

証人「少し意味が分かりません」

ビデオリンクのせいか、女性弁護人と証人の間で尋問が、かみ合わない。
山口裕之裁判長が「その辺でよろしいのでは」と尋問内容の変更を求めた。

弁護人「(薬物を使用する前に)押尾被告人からMDMAという説明はありましたか」

証人「ありません」

弁護人「エクスタシーとか違法ドラッグだとかいう説明は?」

証人「ありません」

弁護人「薬物を使用して気分が悪くなったことを押尾被告人に伝えましたか」

証人「伝えましたが、いつだったかは覚えていません」

7月30日に2人が交換したメールの一部が証拠提出された。

弁護人「押尾被告人から『無視しないでね』というメールを受け取った後、『無理はしない。来週連絡してね』と返信していますが、『無視』と『無理』でかみ合ってないと思いますが、わざとですか」

証人「単純な変換ミスです」

弁護人「操作後も気づかずに送ったということですね。錠剤はナイフで砕いていたと証言していましたが、硬い錠剤だった?」

証人「おそらくそうだと思います」

弁護側、尋問終了。
検察側が山口裁判長に尋問の許可を求めた。

検察官「1つだけ。錠剤をもらって押尾被告人がナイフで砕いて(薬物は)硬そうだったといっていましたが、あなた自身が確かめましたか」

証人「確かめていません」

女性弁護人が割って入ろうとする。
発言許可を求めていなかったため、裁判長が「ちょっと何しているんですか」と女性弁護人に注意。
発言を許可する。

弁護人「あなたが錠剤を飲んだ時間は何時ぐらいですか」

証人「夕方だったと思います」

弁護人「部屋に照明は?」

証人「ついていたと思います」

弁護人「白か青色かはっきり覚えいていますか?」

証人「はい」

弁護人「終わります」

向かって左側に座った男性裁判員が質問。

裁判員「一度錠剤を飲んですぐに効かなかったと言っていましたが、追加でどのくらい飲んで、どのぐらいで体に症状が出たのですか」

証人「2度目に同じぐらいの量を飲んでから、体の中からじっとしていられないようなものを感じました」

右側の男性裁判官が質問。

裁判官「20年夏、7月に自宅で押尾被告人と何をしましたか」

証人「セックスをしました」

裁判官「会う前からするつもりだった?」

証人「はい」

裁判官「押尾被告人もそのつもりだった?」

証人「はい」

裁判官「会うときはいつもセックスをしていた?」

証人「はい」

午前11時50分、裁判官の質問終了。
山口裁判長が『ごくろうさまでした』と証人尋問が終わったことを告げた。



約3分後、次の証人尋問の準備が終わり、別室の女性証人が宣誓書を読み上げた。

検察官「あなたは以前、押尾被告人と交際していましたか」

証人「はい」

検察官「薬をもらって飲んだ?」

証人「はい」

検察官「何回?」

証人「3回です」

検察官「知り合ったのはいつ?」

証人「去年の2月ぐらいで、まもなく肉体関係を持ちました」

検察官「押尾被告人と外国に行ったことがありますね」

証人「はい」

検察官「いつ、どこに行きましたか」

証人「去年の3月に、(米国の)ロス(ロサンゼルス)に行きました」

検察官「ロスには3月の何時ごろ、どこにいました?」

証人「14日から21日までホテルにいました」

検察官「薬を見せられたことはありますか」

証人「はい」

検察官「どんなふうに薬をみせられた」

証人「透明でチャックのついた袋の中に粒状の薬が入ってました」

検察官「薬の色は?」

証人「オレンジ色と青色でした」

検察官察官「押尾被告人から何か聞きましたか?」

証人「エクスタシーと言われました」

検察官「それを飲んだ?3月14日に初めて飲んだ?」

証人「はい」

検察官「どういった形で飲んだ?」

証人「押尾被告人に勧められて飲みました」

検察官「オレンジか青色どっちか覚えていますか」

証人「オレンジ色のものを1錠飲みました」

検察官「変化は?」

証人「体がふわっとした感じがありました」

検察官「錠剤を飲むにあたって、押尾さんには何か言われましたか」

証人「えっと…。『連続で飲んだりしない方がいい』と言われました。『体に負担がかかるから』と」

検察官「2回目に飲んだのは平成21年3月17日ですね?」

証人「はい」

検察官「場所はどこですか」

証人「ホテルです」

検察官「どういう流れで、飲むことになったのですか」

証人「えっと…。誘われて…」

検察官「誰からですか」

証人「押尾さん」

検察官「何を飲みましたか」

証人「オレンジと青を半分…」

検察官「それは一度に飲んだのですか」

証人「いいえ。オレンジを飲んで、その後に青でした」

検察官「3月14日に初めて飲んだときはオレンジ1錠と言うことだったが、どうしてこの日は青も飲むことになったのですか」

証人「えっと、覚えてません」

検察官「押尾さんからは何か言われましたか」

証人「『青の方が効き目が強い』と言われました」

検察官「青の味はどうでしたか」

証人「すごい苦かったです」

検察官「飲んだ後は、どんな効果がありましたか」

証人「すごい具合が悪くなって、汗が止まらなくなって頭がくらくらしました」

検察官「口などに異変はありませんでしたか」

証人「歯ぎしりとかが止まらなくなりました」

検察官「飲んだ後、胃の調子はどうでしたか」

証人「なんかちょっと、吐きそうになったりしました。でも吐けませんでした」

検察官「その後は?」

証人「あおむけに倒れちゃって、腰を打ちました。多分、吐きたくなってトイレに向かう途中に倒れたと思います」

この間の記憶が途切れているといい、「腰が痛いので気づいたら床の上でした」と振り返った。

検察官「気づいたとき、近くに誰かいましたか」

証人「押尾さんがいました」

検察官「何か言われましたか」

証人「『大丈夫?』と言われました」

女性は2日後の3月19日にも、押尾被告人に勧められてMDMAを飲んだ。
男性検察官「2日前に倒れたばかりなのに、飲みたくないと思わなかったのか」
証人「思ったんですけど、彼のことが好きだったし、雰囲気を壊したくなくて飲みました」

検察官「このときは何を飲みましたか」

証人「オレンジを食べました。体がふわっとする感じでした」

検察官「この日、押尾さんとセックスしましたか」

証人「はい」

検察官「押尾さんはエクスタシー(MDMA)をどのくらい飲んでいましたか」

証人「多分、青を4錠くらい飲んでいました」

検察官「何が起こりましたか」

証人「彼の体調が悪くなりました。汗が止まらなくて苦しそうでした」

検察官「その後、押尾さんはどこに行きましたか」

証人「ソファであおむけになっていました」

検察官「顔色は?」

証人「とても悪そうでした」

検察官「息づかいは?」

証人「荒そうでした。とても心配になりました」

検察官「何らかの措置をとりましたか」

証人「救急車を呼ぼうと思いました」

検察官「呼んだのですか」

証人「結局、呼びませんでした」

検察官「押尾さんはどんな様子でしたか」

証人「『やばい』とか言って、苦しそうでした」

検察官「救急車のことについては話しましたか」

証人「はい。(救急車を呼ぶか)尋ねたら、『呼ばないで』と言われました」

検察官「どうしてそう言ったと思いますか」

証人「なんか、(飲んだ錠剤が)いけない薬なのかなと思いました」

検察官「その後は?」

証人「何時間後かに体調が戻ったと思います」

#男性検察官が別室にいる職員に指示を出し、さまざまなMDMAの写真が載った資料を女性に提示。

検察官「資料の中に、押尾さんが持っていたエクスタシーと色が似ているものがあったら、教えてください」

証人「えっと…。このアルマーニってやつと、ダブルサークルってやつです」

検察官「アルマーニは青色がかった錠剤ですね。そして、ダブルサークルはオレンジがかった錠剤ですね」

証人「はい」

検察官「日本に帰国したのはいつですか」

証人「3月21日です」

検察官「帰国前に、押尾さんから何を頼まれたのですか」

証人「『薬を持って帰ってほしい』と言われました」

検察官「薬とは?」

証人「エクスタシー(MDMA)です」

検察官「あなたはどうしましたか」

証人「断りました」

検察官「なぜですか」

証人「彼も私もあんなに体調が悪くなって、危ない薬じゃないかと思ったからです。(自分が)捕まっちゃうと思いました」

検察官「捕まるということについて、押尾被告人は何か言っていました」

証人「『周りの人たちが知っているから…。たとえ入ったとしても出してあげる』と言われました」

検察官「『入ったら』というのは、『捕まったら』という意味ですか」

証人「はい」

検察官「昨年3月にアメリカで、押尾さんからもらったエクスタシーを飲んだという話は本当ですか」

証人「はい」

検察官「この話は誰かにしましたか」

証人「当時、仲の良かったIさんにしました」

検察官「Iさんは当時、あなたが働いていたクラブの先輩ですね?」

証人「はい」

検察官「話をしたのはいつごろですか」

証人「帰国して2日後だと思います」

検察官「どんな話をしましたか」

証人「薬のこととか。楽しかった思い出とか」

検察官「エクスタシーのことや、調子が悪くなったことも言いましたか」

証人「はい」

証人「彼女は一度、心配して『大丈夫?』とメールをくれました」

検察官「それはなぜですか」

証人「亡くなった女性と私を勘違いしたみたいでした」

検察官「今の押尾さんへの気持ちは?」
証人「申し訳ない気持ちと、頑張ってほしいなという気持ちです」

検察側の尋問は終了。
女性弁護人による反対尋問。

弁護人「あなたは昨年の11月12、14、19日に(警視庁)麻布署で事情を聴かれましたね?」

証人「はい」

弁護人「そこで供述調書にサインしましたね?」

証人「はい」

弁護人「12月4、11日に検察庁でも事情を聴かれ、調書にサインしましたね?」

証人「しました。でも、最初の警察に呼ばれたときは、いきなり来られたんでびっくりしちゃって、検察のときの方が落ち着いて話せました。ちょっと、内容に誤差があるかもしれません」

弁護人「どういうことですか?」

証人「(聴取の時期によって)心境的にちょっと違っていたので、小さいミスがあるかもしれません」

弁護人「警察に事情を聴かれる前に、写真週刊誌『フライデー』の取材を受けていますね? これはなぜですか」

証人「事件からくらいに、(記者に)いきなり実家の方まで来られちゃって、私も捕まるみたいに脅されて、半ば強引に…。怖くなって話しちゃいました」

弁護人「なんで、フライデーがあなたのことを知ったんでしょうか」

証人「分かりません」

弁護人「Iさんが連絡したんじゃないんですか」

証人「私もそう思いましたが、検察は(それは)違うと言うし、よく分かりません」

弁護人「記事に掲載されていた、あなたと押尾さんの写真については?」

証人「(提供を)断っていたが、持ってこいとすごく強引に言われて、持っていっちゃいました」

弁護人「取材を受けたのはいつですか」

証人「事件の3日後ぐらいでした」

弁護人「3月17日に錠剤を飲んだら苦かった、とさきほど証言していましたが、どうやって飲みましたか」

証人「錠剤をかじったので苦かったんだと思います。水で流し込みました」

弁護人「それは警察に話してないですよね? 押尾さんが半分にした錠剤をあなたが飲んだ、と言っていませんでしたか」

証人「ちょっと覚えてないです」

弁護人「3月17日は、押尾さんとは性交渉しましたか」

証人「はい」

弁護人「それは青い錠剤を飲む前ですか」

証人「飲んでからです」

弁護人「警察では、その日は錠剤を飲んで気分が悪くなったので、性交渉にならなかった、と言っていませんでしたか」

証人「覚えていません」

弁護人「あなたは(昨年)7月29日の18時39分に、『マー君に会ってないから元気じゃない。ロスいるの?』と押尾さんにメールを送っています。また、18時53分には、『お帰りなさい。日本に帰ってるなら会いたいよ』とメールしていますね?」

証人「はい」

弁護人「3月に日本へ帰国してから、押尾さんとの関係はどうなりましたか」

証人「けんかになっちゃって、関係が崩れちゃいました」

弁護人「帰国後は1回も性交渉していませんか」

証人「はい」

弁護人「それでもメールを送っていたのですか」

証人「はい」

弁護人「フライデーの取材には1人で対応したのですか」

証人「はい」

弁護人「謝礼はもらいましたか」

証人「はい」

弁護人「いくらですか」

証人「50万円もらいました」

弁護側の反対尋問が終了。
男性検察官が再び、質問。

検察官「7月29日にメールをした時点では、押尾さんのことを好きだったんですか」

証人「はい」

検察官「今は?」

証人「恋愛感情はもうないです」

検察官「憎いという気持ちはありますか」

証人「全くないです」

裁判員番号1番の男性が証人に質問。

裁判員「さきほど、押尾被告人に『頑張ってください』と言っていましたが、そのときに『申し訳ない』と言っていたのは何に対してですか」

証人「フライデー(の記者)に、私が捕まっちゃうから話した方がいいって言われ、自分の身を守るために話しちゃって、申し訳ないと思っています」

裁判員番号4番の男性が、質問。
裁判員「3月17日に気絶したときは、貧血で言うところの立ちくらみのような感じでしたか」

証人「倒れたときのことを覚えていなくて…」

裁判員「押尾さんはそのとき、体をゆさぶるなどの介抱をしていましたか」

証人「ちょっとあんまり覚えてないですけど、抱き上げてくれました」

裁判員の質問が終了。
山口裕之裁判長が休廷することを告げた。約1時間の休憩をはさみ、法廷は午後1時40分に再開。



山口裁判長「それでは開廷します。この証人に関しては、傍聴人との間で相互認識ができないよう遮蔽(しゃへい)措置を取るので、衝立を用意します」

検察側請求の証人が入廷。
押尾被告人と米・ロサンゼルスに旅行に行き、MDMAによる“ドラッグセックス”を行った女性の当時の同僚女性。

検察官「務めていたクラブの同僚ホステスの女性から、押尾さんの話を聞いていますか」

証人「はい」

検察官「同僚についてはEさんと呼ぶことにします」

検察官「Eさんと押尾さんはどんな関係でしたか」

証人「押尾さんと出会って肉体関係を持ったと聞きました。ロサンゼルスに行ったと聞きました」

検察官「Eさんと(証人は)どういう関係ですか」

証人「勤めていた店に後からEさんが入ってきました。(Eさんの)面倒を見るように店から言われていました」

検察官「Eさんから押尾さんの話を聞いたのはいつですか」

証人「昨年の2月くらいだったと思うのですが。お店に押尾さんが来て、そのまま肉体関係を持った、と。はじめは芸能人だし、奥さんと子供もいるので、あまり深入りしない方がいいよ、と言いました」

検察官「(2人が)ロサンゼルスに行ったのはいつですか」

証人「3月半ばから20日くらいまで行っていたと思います」

検察官「なぜロサンゼルスに行ったと思いますか」

証人「彼女の誕生日もあって、押尾さんに誘われたと言っていました」

検察官「Eさんと連絡を取りましたか」

証人「はい。帰ってきたらとにかく連絡をくださいと、メールを入れておきました。(Eさんからは)21日か22日に(連絡が)あったと思います」

検察官「直接会いましたか」

証人「はい。その時は夜の仕事はやめていたので、月曜日が定休なので、月曜日に会いました」

検察官「(恵比寿の店では)どんな話をしましたか」

証人「滞在中はすべてが楽しかったと。ホテル名は覚えていないんですが、ともかく、すてきなホテルだったと喜んでいました」

検察官「滞在中は2人はどう過ごしていましたか」

証人「ずっとセックスしていたと聞きました」

検察官「ずっとセックスしていたという話を聞いてどう思いましたか」

証人「よく長時間できるよねと言ったら『エクスタシー(MDMA)で決まっちゃって』と言われました」

検察官「エクスタシーと聞いてどう思いましたか」

証人「違法な薬だと思いました」

検察官「Eさんはエクスタシーについて何と言っていましたか」

証人「押尾被告人を『まーくん』と呼んでいたのですが、まーくんから『一緒にしよう』といわれて、言われるがままにしたら、途中で気分が悪くなったと」

検察官「気分が悪くなったというのは」

証人「決まりすぎてしまって頭と腰を打って、押尾さんが優しくしてくれたと喜んでいました」

検察官「エクスタシーは誰が用意したと思いますか」

証人「彼女は日本から行っているので、持っていけるわけがないから、現地でどなたかが用意したのかと思いました」

検察官「(エクスタシーを使ったことを)どう思いましたか」

証人「それを含めて(押尾被告人を)好きなんだと。何を言っても無駄だと思い、深入りしない方がいいよ、と」

#8月3日、家でニュースを見ていた証人は、押尾被告人の事件を知り、Eさんに連絡を取った。

検察官「なんでEさんだと思ったのですか」

証人「ロサンゼルスのことがあったし、まだ彼のことを好きだったら、彼女じゃないかと思いました」

検察官「Eさんとはどういう方法で連絡を取りましたか」

証人「私が一方的に電話をして、つながらなかったので『生きているんだったらメールをください』と。次の日、『生きているよ』とメールがあって、電話がかかってきました」

検察官「事件についてどう思いましたか」

証人「私も危うく自分の部屋を貸すかもしれなかったので、そのことも踏まえて『うちじゃなくて良かった』と思いました」

検察官「(ドラッグセックスの話は)平成21年3月にEさんから聞いた話は間違いないですか」

証人「はい」

検察官「報道後ではないですね」

証人「はい」

検察官の質問が終了。
女性弁護人が質問を開始。

弁護人「恵比寿で会ったときには写真を見せられましたか」

証人「はい。ロスで買い物をしている写真とか、2人きりで写っているのはなかったと思うんですが」

弁護人「彼女は(ロサンゼルスで)何をしていたのですか」

証人「空き時間にはショッピングをしていたり、それは寂しかったけれど、と」

弁護人「どうして警察に事情を聴かれたと思いますか」

証人「Eがほかの人に話をしたか、私の名前を出したからだと思います」

弁護人「Eさんは何であなたの名前を出したのですか」

証人「ドラッグを使ってセックスをしたというのは私にしか話をしていません」

弁護人「なぜそう思うのですか」

証人「あまり言わない方がいいという認識があったからです」

弁護人「エクスタシーを飲んだということについては?」

証人「押尾さんが出したという意味だと思いました」

弁護人「3月にEさんは押尾さんに会いにロサンゼルスに行くと言っていましたか」

証人「はい」

弁護人「あなたはどう言いましたか」

証人「海外と言っても記者がいないとはかぎらないので、彼女は本気で押尾さんのことが好きだったので、『気をつけなさい』と言いました」

女性弁護人が質問を終え、男性弁護人が質問を続ける。

弁護人「Eさんはロスでのことについて『すべてが楽しかった』と喜んで話していたんですよね」

証人「はい」

弁護人「Eさんがロスに行ったのは誕生日という意味もあったんですよね。誕生日はいつですか」

証人「個人のプライバシーにかかわるので言えません」

弁護人「月日ならいいでしょう」

証人「言えません」

弁護人「●月…(法廷では具体的な日付)」

弁護人が執拗(しつよう)に誕生日を言おうとするのを山口裕之裁判長が制止する。
それでもやめない弁護人に山口裁判長も声を荒らげ、弁護人を注意する。

裁判長「何を言っているんですか。どういうつもりですか。言わないというお約束でしょう」

検察官も弁護人の尋問制限を求める。

弁護人は無視してEさんの誕生日を口にする。
裁判長、切れる。
裁判長「いい加減にしなさい。関係ないということで言わない約束じゃないですか」

弁護人は質問を終了。
検察官が質問。

検察官「8月5日を最後にEさんと連絡を取らなかったのはなぜですか」

証人「そのときはもう事情聴取を受けていたので、連絡を取らない方がいいと思いました」

女性に対する証人尋問終了。



次の証人は押尾被告人の元チーフマネジャーの□□(法廷では実名)氏。
□□氏はエイベックスに勤めており、平成20年4月から押尾被告人のマネジャーをしていた。9月から元マネジャーの△△(同)氏も加わった。

女性検察官が質問を始める。

検察官「平成21年8月2日、2307号室で田中香織さん=当時(30)=が亡くなる事件でこの部屋にいましたね」

証人「はい」

検察官「きっかけは何ですか」

証人「午後8時ごろに押尾から連絡がありましたが、私は別の人間と話をしていたので、5分後にかけ直しました。『大変なことが起こった。大至急来てほしい』と連絡がありました」

検察官「そのときの被告人の様子からどんなことが起こったと思いましたか」

証人「何が起こったのかは分かりませんでしたが、いつもと違う様子だったので、緊急だと思いました」

検察官は当時の通話記録を見せ、□□氏が押尾被告人に『20時01分32秒』に電話を折り返したとの証拠を見せる。
□□氏は約30分後の午後8時20分前後に現場の六本木ヒルズに駆けつけ、23階のエレベーターホールで押尾被告人と落ち合った。

検察官「会ったときにはなんと言われましたか」

証人「『女性が薬を飲んで死んだ』と言われて、すぐに部屋に向かいました」

検察官「被告人は女性(田中さん)について何と言っていましたか」

証人「『あまりよく知らないんだよね。下の名前は香織。銀座でホステスをしている。暴力団や薬関係に詳しい』と説明されました」

検察官「亡くなった状況については」

証人「一緒に薬をやってセックスをした後、人がいない壁に向かって話しかけたり、けいれんして泡を吹いて亡くなったと言われました」

検察官「被告人は女性が薬を飲んだ、と」

証人「はい」

検察官「被告人も飲んだ?」

証人「はい」

検察官「薬の出所は?」

証人「(話さ)なかったです」

検察官「亡くなったいきさつを話しているときの被告人の様子はどうでしたか」

証人「つめをかみながら貧乏揺すりをしていました。興奮を押し殺した様子でした。しかし、大きい声でもなく小さい声でもなくコミュニケーションを取れていました」

検察官「そのほかにどんな話をしましたか」

証人「救急車を呼んだか確認しました」

検察官「いつですか」

証人「話が前後しますが、駆けつけてすぐにです」

検察官「何て答えましたか」

証人「呼んでいないと」

検察官「被告人人にはなんと言ったんですか」

証人「『救急車をなぜ呼ばないんだ』と言いました」

検察官「救急車を呼ばない理由について被告人はなんと言っていましたか」

証人「『だめだ』と。『救急車を呼ぶと自分が薬をやっていることが分かり、仕事ができなくなる。子供にも会えなくなる』と言っていました」

検察官「それを聞いてどう思いましたか」

証人「自分勝手だと思いました。この期に及んでそういう発言をしたことについて残念に感じました」

検察官「あなたはそういう状態の被告人に対してどうしましたか」

証人「興奮を押し殺した状態だったので、叱責(しっせき)するよりも、救急車を呼んだりしないといけないよねと勧めたり、諭すような形でした」

検察官「救急車を呼ぶというのは何度言いましたか」

証人「延べ5回くらいです。最終的には押尾の友人が来て呼びました」

検察官「そこで被告人から何か提案はありませんでしたか」

証人「『△△さんに罪を着せよう』という提案がありました」

検察官「被告人はどういう言い方で△△さんに罪を着せようとしましたか」

証人「『△△が知人の女性を連れ込んでセックスした後、その女性が亡くなったというのはどうか』と提案を受けました」

検察官「△△さんには被告人は何を言っていましたか」

証人「『一生面倒見るから』と言っていました」

検察官「あなたは何を言いましたか」

証人「『女性の体内の体液を調べると押尾だと分かる』と言いました」

検察官「その後は?」

証人「別な提案をしてきました。『女性を呼んだ後にセックスをして、仕事があるんで部屋を出て、△△に見に行かせたところ、女性が死んでいた』という提案をされました」

検察官「それを聞いてどう思いましたか」

証人「『マンションには防犯カメラがあるから意味がない』と言いました」

検察官「いずれも△△さんを犯人にしようと?」

証人「はい」

検察官「その後、他に誰か来ましたか」

証人「次に泉田(現受刑者)が来ました」

検察官「何時ごろですか」

証人「(午後)9時ごろです」

検察官「泉田さんに被告人は何か言っていましたか」

証人「僕に話したよりも詳細ではなく、あらましを語っていました」

検察官「それに対して泉田さんは?」

証人「女性が薬の常習者で、押尾と一緒に摂取した薬と今までに飲んでいた薬が体内でクラッシュしたのでは、と言っていました」

検察官「持ち物に提案はありましたか」

証人「ソファの近くに女性のバッグがあり、その中に携帯電話が見えました。携帯電話が見えたとき、押尾が『まずいよね』という話をしだしました」

検察官「何がまずいと言いましたか」

証人「着信履歴やメールが携帯に残るとまずいと言いました。自分は、たとえこの場で消しても、携帯会社に履歴が残っているから結局ばれるという話をしました」

検察官「次には誰が来ましたか」

証人「◯◯(法廷では実名)が来ました。来てから119番しました」

検察官「119番通報した後、被告人は?」

証人「自分の荷物をカバンにつめて、別の部屋に向かおうとしました」

検察官「それはなぜですか」

証人「救急車が来て状況を話す前にクールダウンしたいと言って、上の階に向かいました」

検察官「1人で向かったのですか」

証人「『□□ちゃん来てよ』と被告人に言われ、一緒に行きました。△△が押尾について行くと、罪を着せられるんではと思って、僕が一緒に行きました」

検察官「泉田さんとあなたと被告人人はどこに行きましたか」

証人「42階の4201号室だったと思います」

検察官「42階での被告人の様子はどうでしたか」

証人「だいぶ、落ち着きを取り戻したようでしたが、つめをかんだり体を揺すったりしていました」

検察官「被告人の言動は?」

証人「泉田に『薬を消す薬はないのか』と言っていました」

検察官「それに対して泉田さんはどうしましたか」

証人「薬を消す薬の手配をしていましたが、なかなか難しそうでした」

検察官「押尾被告人のマネジャーを務めていて、こうして法廷で被告人の面前で話すのはどのような気持ちですか」

証人「役者として才能がある人間だったので残念です。遺族や田中さん、仕事関係に迷惑をかけたのは申し訳ない気持ちでいっぱいです」

ここで突然、男性弁護人が、検察官の質問を遮るように挙手して、山口裕之裁判長に質問の機会を求めた。
弁護人「□□さんが(米国の)ラスベガスに滞在していたことで質問させていただきたい」

検察官「異議はありません」

弁護人「押尾被告人のアメリカでのメールのやりとりを示します」

男性弁護人は、押尾被告人がラスベガスに滞在中に現地の知人とやりとりしていたメールの履歴を示そうとした。
検察官は「メールには証人の知らないことしか書かれていない。証人に示すことの理由を明らかにしてほしい」と異議を申し立てた。
弁護人はこれを受け、メールのやりとりの前のラスベガス滞在中の状況について質問していく。

弁護人「あなたは昨年、ラスベガスに行きましたね。何日間ぐらいですか」

証人「2日ぐらいです」

弁護人「ラスベガスを出発して帰国した日は?」

証人「日数は覚えてないです。7月末だと思いますが、具体的には覚えていません」

弁護人「捜査段階の供述調書では7月24日に出発したと書いてますが、間違いないですか」

証人「間違いないと思います」

弁護人「□□さんがラスベガスを出発した時期と、被告人が(麻薬の)TFMPPを入手した時期を一応立証したいのが、メールの履歴を示す理由です」

弁護人は再度、証人が座っている証言台横にメールの履歴を示した。

弁護人「これは押尾被告人がアメリカで使っていた携帯電話のメールの履歴です。あなたが出発したのはどのメールとどのメールの間か、お答えください」

弁護人「7月24日午前11時半ぐらいにラスベガスを出発しましたか」

証人「はい」

弁護人「帰国前にカジノに行ったのは何時ぐらいですか」

証人「行った時間は確かなことは覚えていませんが、夜の9時過ぎだったと思います」

弁護人「誰と行きましたか」

証人「押尾と僕と押尾の友人、今回の旅行のコーディネーターをしてくれた人、それともう1人の計4人です」

弁護人「カジノではもうかりましたか」

証人「いいえ。日本円で10万円いかないぐらい損しました。押尾も同じぐらい負けていたと思います」

弁護人「カジノからホテルに戻ったのは何時ごろでしたか」

証人「4時前ぐらいだったかと。それも1年前ぐらいなので詳しいことは分かりません」

弁護人「カジノからホテルに戻って押尾さんからサプリメントボトルの入った荷物を寝る前に預かりましたか」

証人「寝る前に預かりました」

弁護人「カジノから帰ってきて明け方に出国したんですね」

証人「はい」

弁護人「メールの履歴をちょっと見てもらいたいが、24日午前0時3分にアメリカの知人にあてたメールで、日本語に訳すと『オーケー、今ベネチアンにいる』というメールがあります。ベネチアンはホテルの名前だと思いますが、あなたも同じホテルにいましたか」

証人「いたと思います」

弁護人「押尾被告人がアメリカで使用していたメールの履歴を詳細に検討していますが、23日ではなく、22日に『ジャングルに行かないか』と日本人にメールしているので、押尾被告人がカジノに行ったのは、23日の夜ではなく、22日の夜ではないですか」 

証人「1年前なんで自分の持っている旅程表と照らさないと思いだせません」

弁護人「あなたは23日の午前4時ごろに『了解です。ゆっくり休んでください。部屋は2821です』と被告人にメールしましたか」

証人「履歴があれば送ったんだと思います」

弁護人「23日にラスベガスから出発する前日に『おはようございます。靴を持っていないので砂漠用のを買いに行きます』とメールしましたか」

証人「はい」

弁護人「砂漠で撮影をしたんですか」

証人「はい。そうだったと思います」

弁護人「このメールは11時ごろですが、明け方に寝て、いつもより遅く起きて砂漠に行ったんですかね」

証人「そうだったと思います」

弁護人「8月2日の夜のことを若干聞かせてください」

弁護人「あなたは、8月2日、事件のあった日の夜、ヒルズの2307号室に行って、押尾さんから話を聞いていますね。押尾さんは女性が死亡してからどれくらい時間が経過していると言っていましたか」

証人「時間については話していませんでした」

弁護士「押尾さんと泉田さんはどんな話をしていましたか」

証人「2307号室では、なぜ女性が死んでしまったんだろう、と話していたのを覚えています」

弁護人「具体的には?」

証人「泉田が『彼女が常習なら、ここに来る前になんらかの薬をやっていて、2307号室で摂取した薬とけんかして死んでしまったのではないか』と話していました」

弁護人「ほかには?」

証人「今、覚えているのはそれくらいです」

弁護人「押尾さんが携帯をどこかに処分するように具体的に指示をしていたか」

証人「具体的に指示をしていたことはないです」

弁護人「最初に麻布署に呼ばれたのはいつですか」

証人「8月3日だったと思います」

弁護人「どんなことを聞かれましたか」

証人「そこの部屋で何が起こったのか、時系列に。そこにいた人間の関係について」 

弁護人「押尾さんに頼まれたサプリメントボトルの話を警察に話したのは」

証人「明確に覚えていないが1週間くらい経過していたと思う」

男性検察官が再び、質問。

検察官「(押尾被告人から)サプリメントボトルを預かったのは、出発の日の朝という記憶が強いのか、カジノから帰ってきた日の明け方という記憶が強いのか」

証人「出発の日の朝、というかそれしかない。彼からサプリメントを預かってそのまま飛行場に向かっているのでぼくがラスベガスを立つ日で間違いありません」

裁判長が30分間の休廷を告げた。



山口裕之裁判長「それでは始めます。証人の方、お願いします」

次の証人は押尾被告人の元マネジャーの△△(法廷では実名)氏。
△△氏は亡くなった田中香織さん=当時(30)=の携帯電話を捨てたとして証拠隠滅罪で略式起訴され、罰金刑が確定している。

宣誓書を読み上げ証言台に着席。
女性検察官が尋問を開始。

検察官「平成20年11月からあなたは押尾被告人のマネジャーをしていましたか」

証人「はい」

検察官「平成21年8月2日、田中さんが亡くなったこの日、あなたは六本木ヒルズのマンションの2307号室に行きましたか」

証人「はい、行きました」

検察官「この部屋に行くきっかけは、被告人から電話があったからですね」

証人「はい」

検察官「8月2日の午後6時54分、あなたが被告人に電話をかけた記録があります」

証人「5分ほど前に押尾さんから着信があり、折り返しました」

検察官「何を話しましたか」

証人「押尾さんから『大変なことになった。オレもどうしていいか分からないから落ち着いて聞いてくれ。ちょっと後で電話する』という内容でした」

検察官「また電話があったのですか」

証人「はい、何分か後に電話がありました」

検察官「どんなことを話しましたか」

証人「『部屋で友人が死んだ。今からすぐ来てくれ』という電話でした」

検察官「それで被告人のもとへ向かったのですね」

証人「はい。自宅近くでタクシーに乗り、向かいました」

検察官「着いたのは何時ごろでしたか」

証人「午後7時40分ごろだったと思います」

検察官「亡くなった方の…」

#ここで検察官が質問を止め、別の検察官と相談をした。

検察官「質問を続けます。部屋に入って死んでいる人の姿を見ましたか」

証人「はい。部屋に入ると押尾さんが無言で寝室の前に行き、中を見るようなそぶりを見せました。寝室の入り口から中を見ると、女性が亡くなっているのが見えました。知らない女性でした」

検察官「その後あなたはどうしましたか」

証人「押尾さんに(女性は)誰か聞いたところ『親しい友人だ』と言われました。状況から、肉体関係があったと想像しました」
「『どうして死んだのか』と尋ねたところ、押尾さんは『オレにもよく分からない。人工呼吸や心臓マッサージをしても戻らない』と言いました。その後、言葉を濁すように『薬の飲み過ぎで死んだのかもしれない』と言いました」

検察官「薬の出所に関する説明はありましたか」

証人「特にありませんでした」

検察官「被告人から何か頼まれましたか」

証人「押尾さんは懇願するような目で、今まで見たことがないような目で私の目を見て、『△△、お前のことを一生面倒見るから、第一発見者として名乗り出てくれないか』と頼まれました」
「押尾さんは今後の芸能活動が困難になるので、何とかしたかったのかなと思いました。2、3日前に大きなオーディションがあり、結果が出るのがいつか確認してきたことがありました」

検察官「第一発見者として名乗り出るように頼まれてどう思いましたか」

証人「私の気持ちとしても何とかしたいなという気持ちがありました。『何とかしたいので一緒に考えましょう』と答えました」

検察官「2307号室にはほかに誰が来ましたか」

証人「当時の私の上司の□□(法廷では実名)さんが来ました」

検察官「部屋に来て□□さんはどうしましたか」

証人「女性が誰かということや、どういった原因でこうなったかを質問しました」

検察官「□□さんは被告人に何を言いましたか」

証人「話が終わったところで、『この状況では救急車を呼ぶしかないんじゃないでしょうか』と言いました」

検察官「救急車を呼ぶことに対し、被告人はどうしましたか」

証人「押尾さんは『それはできない。オレも薬を飲んでいるから』と言いました」

証人「その後、2つの提案がありました。仮定の話で、1つは押尾さんが女性と関係をし、仕事で現場を離れ私が見つけたことにする話。もう1つは女性と私が肉体関係を持つ話でした」

証人「□□さんは『話に無理があり、むちゃくちゃだ。やめよう』と言っていました。押尾さんはやはりあきらめられないというか、どうにかしたいという葛藤(かっとう)した状態でした。先ほど同様、私に『第一発見者として名乗り出てくれないか』と頼みました」

検察官「被告人から救急車を呼ぼうという話は出なかったのですね」

証人「はい」

検察官「その後、どうなりました」

証人「□□さんは『どうこうしてもしようがない。救急車を呼ぶしかない』と言い、押尾さんは『それはできない。プランBを考えてくれ』と言いました」

検察官「プランBとはどういう意味ですか」

証人「救急車を呼ぶよりほかのことを考えることだと思いました」

検察官「2307号室にはほかに誰が来ましたか」

証人「泉田(勇介)(現受刑者)さんが午後9時ごろに来ました」

検察官「泉田さんからどんな話がありましたか」

証人「何とかこの場のありのままではない別の話でやり過ごせないかという話がありました」

検察官「女性の持ち物の話は出ましたか」

証人「女性のバッグの中に携帯電話があり、押尾さんが『携帯のメモリや発着信履歴を消し、アドレスを変えた方がいいかな』と話がありました。□□さんと泉田さんは『すぐばれるからやめよう』という話になりました」

証人「ほかには誰か来ましたか」

検察官「○○(法廷では実名)さんが来ました。○○さんは部屋に入るなり『ダメだダメだ、電話しなきゃダメダメ』と無理やり119番しました」

証人「しばらくその部屋に居続けて、ありのまま話すんだなという話が続きました」

検察官「状況は変わったのですか」

証人「何人かベランダに出ていたのですが、押尾さんが『ダメだ。オレ出るわ』と言って荷物をまとめて部屋から出て行こうとしました。泉田さんが追いかけ、押尾さんは『□□ちゃん行くよ』と呼びかけて出て行きました」

検察官「出るときに何か言われましたか」

証人「出るときに私に『△△、何とかうまく話しておいて』と言われました。部屋のことを『会社のミーティングルームとかうまく話をしておいてくれ』と言われました」
「『勘弁してくれよ』という気持ちと、『押尾さんをいなかったことにして話をつけるしかない』と思いました」

検察官「その後、あなたはどうしましたか」

証人「救急車や警察が来るまで時間がありませんでした。ウソの話を作るしかない。女性のバッグに目がいき、連絡の形跡があると押尾さんがいることがバレると思いました。何とかしようと思い、履歴を消そうとしましたが動揺して、携帯電話をポケットに入れました」
「部屋の入り口の前には救急隊が来ていました。救急隊をやり過ごしたあと、マンションの外に出て、手短に植木の中に携帯電話を隠しました」

検察官「隠したあとはどうしましたか」

証人「部屋に戻って救急隊に状況を説明しました。ウソの内容です」

検察官「どんなウソでしたか」

証人「深夜に深酒をして二日酔いになったところ、ミーティングルームに以前出入りしていた女性が来ました。面識があったので中に通し、二日酔いでリビングで寝ていました。午後9時ごろ、女性がどうなったか気になり部屋を見ると亡くなっていました」

検察官「警察でもウソの話をしたのですか」

証人「はい。現場から任意同行され、8月3日の午後1時ごろまで同じ話を続けました」

検察官「話を変えたのはなぜですか」

証人「押尾さんが警察に出向き、話が食い違って逃れられないと思ったからです。また、時間がたつにつれ、人が一人亡くなったことの重みを感じ、真実、本当のことを話しました」

検察官「本当のことをここで証言しているのですね」

証人「はい」

検察官は□□氏が押尾被告人に渡したとされるTFMPPについて質問を続けた。
△△氏は上司の□□氏から「サプリメント」として押尾被告人に渡すよう依頼されていた。
△△氏は押尾被告人に渡したボトルなどについて『中に錠剤が入っている感触だった』『(黒のボトルに)見覚えがある』などと証言した。

女性検察官から男性検察官に交代。
△△氏の現場到着時間の確認が行われた。
△△氏は、マンションのエレベーターの時間などから、部屋に到着した時間は午後7時45分前後と述べた。

検察官「部屋に入ったとき、ビニールに入った錠剤を見かけましたか」

証人「記憶にありません」

検察官「あなたが持ち出したのは携帯電話だけですか」

証人「はい」

検察官「被告人は4201号室に移るときにどんな荷物を持っていましたか」

証人「押尾さんがよく持っている黒い皮のショルダーバッグです」

検察官「自分のものを入れていったのですか」

証人「見ていません」

検察官「田中さんの容体について被告人からどんな説明を受けましたか」

証人「人工呼吸とか救命措置をしたと」

検察官の尋問が終了。
続いて男性弁護人の質問開始。

弁護人「□□氏から何か言われましたか」

証人「□□にメールでサプリ忘れていないかと言われ、その日のうちに持って行ってほしいと言われ、持って行きました」

弁護人「押尾さんに渡しましたか」

証人「押尾さんにはもう寝るからポストに入れてほしいと言われましたが、ボトルがポストに入らなかったので、押尾さんから明日でいいと言われました」

弁護人「8月2日ですが、押尾さんからの不在着信に気づいて電話したんですか」

証人「はい。最初の電話はそうでしたね」

弁護人「押尾さんに呼び出されて『第一発見者として名乗り出てほしい』と言われたんですよね」

証人「はい」

弁護人「救急車を呼ぼうという提案はしたんですか」

証人「していないです」

弁護人「なぜですか」

証人「本人への情が勝っていたのと1年弱担当をして仕事が軌道に乗っていたので、その状況が非常にやるせなく感じました。私が救急車を呼ぼうと言えば芸能生活をあきらめてくれと言うことと同じだったので提案はできませんでした」

弁護人「女性が亡くなっているからという気持ちもありましたか」

証人「そういう気持ちもあったと思います」

弁護人は△△氏が平成21年8月末にエイベックスを退社する予定だったことを明かす。
押尾被告人は△△氏に自分が立ち上げる会社で雇うと言っていたという。しかし、△△氏にそういった気持ちはあまりなかったようだ。

証人「私はやりたいことは決まっていたので、押尾さんから手伝ってみないかという話があっただけです」 

弁護人「そういう話もあったから(救急車を呼ばなかったの)ではないのですか」

証人「そこはとくに考えていません」

弁護人「なぜ協力しようと思ったのですか」

証人「何とかこの現状を本人(押尾被告人)に関係のないようにしようというのと、何をしても無駄だなという絶望感があり、複雑な気持ちでした」

弁護人「押尾さんからあなたが女性とセックスしてこういうことになったことにする、という話になりましたね」

証人「はい」

弁護人「押尾さんの口からその話が出ましたか」

証人「はい」

弁護人「話が違うじゃないかと」

証人「はい」 

弁護人「あなたはそれを言いましたか」

証人「その考えに同意するつもりはなかったですが、その前に□□が否定したので」

弁護人「腹をくくって自分でなんとかしないといけないと思ったのですか」

証人「はい」

弁護人「携帯を捨てたのは押尾さんの指示ですか」

証人「いいえ」

弁護人「あなたの独断ですか」

証人「はい」
 
弁護人の質問、終了。
男性検察官が再度、□□氏が119番通報をしようと提案したことについて質問する。
最終的には最後に駆けつけた○○氏がかけたと証言。

向かって左から2番目の裁判員の男性が手を挙げて質問。

裁判員「当日集まって、被告人から現場の状況について説明を受けたとき、(押尾被告人は)冷静でしたか」

証人「憔悴(しょうすい)して動揺していました」

裁判員「(話し合いの)主導権を握っていたのは誰ですか」

証人「基本的には押尾さんが中心にいましたが、そこまで露骨ではなく、みんなで頭を抱えてどうすればいいか考えていました」

裁判員「被告人から『一生面倒見てやる』という提案を受けたときは何を期待しましたか」

証人「考えていませんでした」

裁判員「結果的に救急隊が到着したのは」

証人「ちょっと分からないですが 10分ぐらい。かなり長いこと現場にいました」

向かって1番左側の裁判員の男性が質問。
裁判員「押尾さんに対する忠誠心がすごく伺えますが、今の気持ちはいかがですか」

証人「自分の中で押尾さんに対する情があったが、今は女性が1人亡くなったことを軽んじていたことを反省しています。今も複雑ですが、ありのままをすべて話したいと思っています」 

裁判員「押尾さんに言いたいことはありますか」

証人「ないです」
 
次回公判は9月7日午前10時開廷。

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タグ : 押尾学 田中香織 保護責任者遺棄致死 刑事裁判 初公判 MDMA エクスタシー

この記事へのコメント
検察と弁護側で激戦ですね
2010/09/13(月) 12:43 | URL | hip #73x13sNM[ 編集]
注目度高いですね
2010/09/15(水) 14:08 | URL | lover #ozFIW0G2[ 編集]
はやく真実が知りたい
2010/09/15(水) 14:09 | URL | flirtation #FZEJTiqg[ 編集]
死人に口なし。
2010/09/15(水) 14:10 | URL | Immorality #B7rWzgaY[ 編集]
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