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押尾学:保護責任者遺棄致死等の刑事裁判、第3回公判

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2010/09/12(日)
押尾学:元俳優

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#略歴については、押尾学:麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕を、参照してください

初公判第2回公判

合成麻薬MDMAを一緒に飲んで容体が急変した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=を放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判の第3回公判が9月7日、東京地裁(山口裕之裁判長)で始まった。

法廷は東京地裁最大の広さを誇る104号。
午前10時4分、

裁判長「それでは開廷します。証人をお呼びください」

本事件2日前の2009年7月31日、押尾被告にMDMA約10錠を渡したとして、麻薬取締法違反(譲渡)罪で懲役1年の実刑判決が確定した、泉田受刑者が、証人として左側の扉から入廷した。

裁判長「証人にはうそを言わないと誓いをしてもらいます」

泉田受刑者が証言台に立ち、手を後ろに組んで宣誓を行った。

裁判長「それでは検察官が質問します。どうぞ」

証人尋問は、“続き”を見てください。
#長いよっ!

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*裁判長「それでは検察官が質問します。どうぞ」

男性検察官が質問に立った。

検察官「答えは手短にお願いします。証人の今の立場はどういったものなのでしょうか」

証人「いま、MDMAを譲渡した罪で実刑を受け、服役中です」

検察官「誰に譲渡したのですか」

証人「押尾学です」

検察官「被告ですね」

証人「間違いありません」

検察官「では順を追って聞いていきます。被告とはいつごろ知り合ったのですか」

証人「一昨年の年末か、昨年の年明けのどちらかに友人を介して知り合いました」

検察官「支障がなければ、その友人はどんな職業ですか」

証人「押尾被告のプロダクションの人間です」

検察官「所属事務所の社員ですね。その縁で知り合ったということですか」

証人「はい。間違いありません」

検察官「被告との付き合いの程度は?」

証人「連絡先を交換し、何度かメールをやり取りしました。友人を介して食事や飲みに誘ってもらい、仲良くなりました」

検察官「証人は当時のお仕事は?」

証人「会社の役員です」

検察官「どのくらいもうかっていましたか」

証人「会社を立ち上げたばかりなので、軌道には乗っていませんでした」

検察官「では、芸能人である被告との関係を仕事に利用しようと付き合いを深めたといったことはありますか」

証人「そういったことは一切ありませんでした。仕事にも関係がありませんし、あくまでプライベートの付き合いでした」

検察官「被告は名の知れた俳優でしたよね。住む世界が違うとか感じましたか」

証人「感覚の違いがまったくないと言えばうそになります。やっぱり芸能人だというイメージはありました」

検察官「被告が芸能人風を吹かすようなことは?」

証人「私が知る限りありませんでした」

検察官「お互いどう呼び合っていましたか」

証人「私は押尾のことを『マナブ』と。押尾は私のことを『ユウスケ』と呼んでいました」

検察官「そんな仲になったのはいつごろですか」

証人「平成21年の3月から4月ぐらいには、そんな仲になっていました」

検察官「21年の春から夏の時期にどこかに連れて行ってもらったりして印象に残ったことは?」

証人「映画の撮影現場に行くのに誘ってもらいました」

検察「最初はいつぐらいに?」

証人「4月ごろです」

検察官「2回目は?」

証人「5月か、6月ごろです」

検察官「撮影現場は刺激的でしたか」

証人「それまで見たことのない世界で、押尾が刺激になればと誘ってくれました。やはり刺激になりました」

検察官「証人が得るものがあればと、被告が誘ってくれたのですね」

証人「そうです」

検察官「差し入れを持っていったりしましたか」

証人「最初の4月のとき、持っていきました」

検察官「何を?」

証人「どういうものを持っていけばいいか分からず、押尾の当時のマネジャーの△△氏に聞いて、栄養ドリンクを持っていきました」

検察官「栄養ドリンクのほかには何か買いましたか」

証人「透明のカプセルを買いました」

検察官「それはどういうものですか」

証人「使用用途としては、粉末の薬を入れて使うようなものです」

検察官「なぜカプセルを買ったのですか」

証人「本人(押尾被告)に直接電話したところ、買ってきてほしいと言われたからです」

検察官「何に使うかまでは聞かなかったのですか」

証人「はい」

検察官「何に使うか、不思議には思いませんでしたか」

証人「もちろん、考えはしましたが…」

検察官「薬物の話を押尾被告とするようになった時期はいつごろですか」

証人「だいたい、カプセルを買うよう頼まれた時期ぐらいです」

検察官「平成21年の春から夏になる前ぐらいということですね?」

証人「はい」

検察官「どちらが先に話を切り出したのですか」

証人「はっきり覚えていませんが…。私は過去に大麻取締法違反で逮捕された経験があり、何か(のきっかけ)で押尾にその話をしたことがあります」
#泉田受刑者は、大麻取締法違反の所持と栽培幇助(ほうじょ)で、過去に2度摘発されている。

検察官「その話を聞いて、押尾被告のあなたへの態度は変わりましたか」

証人「極端に変わったということはありません」

検察官「押尾被告の薬物に関する経験を聞いたことはありますか」

証人「はい。カプセルを頼まれたころです。『気分転換でたまにはやる』と聞いたことがあります」

検察官「『やる』というのは、何をですか」

証人「MDMAです」

検察官「押尾被告はMDMAという言い方をしていましたか」

証人「最初は、『エクスタシー』という言い方をしていました」

検察官「押尾被告はそれを、どこから手に入れていると言っていましたか」

証人「『知り合いから』としか聞いていません」

検察官「押尾被告から、『エクスタシーやMDMAが手に入らないか』と言われたことはありますか」

証人「はい、あります。ちょうどその時期です」

検察官「押尾被告は何と言っていましたか」

証人「『入ればでいいんだけど』という言い方で、『入手できるか』と。私は薬物の密売人ではないが、心当たりがあったので『その人に聞いてみる』と言いました。結局、そのときは手に入りませんでした」

検察官「平成21年7月5日から28日、押尾被告はロサンゼルス経由でラスベガスに映画の撮影に行っていました。帰国した被告と初めて会ったのはいつですか」

証人「30日…だったかと思います」

検察官「電話やメールでのやりとりは、帰国後すぐに始めたということですか」

証人「(そうでも)ありますし、帰国前からもしていました」

男性検察官が、「時系列一覧表」と呼ぶ証拠資料を泉田受刑者に示した。押尾被告や関係者のメールのやり取り、現場となった東京・六本木のマンションの防犯カメラ映像などから、当日の流れを時系列でまとめたものだという。
一覧表には事件関係者の実名も記載されているため、検察官は裁判長に、傍聴席から見える大型モニターには証拠を表示しないよう求めた。

検察官「これを見ると、7月30日14時42分に、押尾被告の携帯からあなたの携帯にメールが送られています」

検察官は「話、変わるけど、アミノ酸入る?(入手できる?) 最近夏のせいか、周りがみんなアゲアゲだわ 笑」とメールの文面を読み上げた

検察官「アミノ酸は薬局に行けば買えるものですが、あなたは具体的にこのメールはどういう内容だと思いましたか」

証人「『アミノ酸』はMDMAの隠語として使っていました」

検察官「それは、被告とあなたの間でということですね?」

証人「はい」

検察官「それはどちらの発案ですか」

証人「押尾の発案です」

検察官「こういうことをメールでやり取りすることに、抵抗感はありませんでしたか」

証人「抵抗感がありましたし、私からそれは押尾に説明しました」

検察官「どのように説明したのですか」

証人「過去に私は逮捕歴がありますし、そのときの経験で、メールのやり取りは(携帯電話から)消去しても、捜査で分かることだと知っていました。(押尾被告に)『携帯でやり取りすると、(履歴が)残っちゃう』と話したことがあります」

検察官「それに対して、被告は何と言いましたか」

証人「『何で? 大丈夫でしょ。アミノ酸はアミノ酸だし』と、気にも留めないような感じでした」

検察官「でも、アミノ酸はアミノ酸ではないんですよね?」

証人「はい。ここでいうアミノ酸は、MDMAの隠語です」

検察官「14時47分、『了解。聞いてみる』。その後、被告から『アミノ酸って今日何とかならない?』とメールが来ています。なぜこのとき、被告は急いでMDMAを手に入れたがっているのか、尋ねましたか」

証人「そのときは聞いていませんが、何となく想像はつきました」

検察官「どんな想像ですか」

証人「MDMAを使って女の子とセックスして楽しむんだなと…」

検察官「平成21年7月末にそういう想像をしたということは、それ以前にそうした話を被告から聞いたことがあったのですか」

証人「はい。その時期の直前の5、6月あたりです」

検察官「その話を聞いた場所はどこですか」

証人「カフェかレストランで2人で食事やお茶をしていたときでした」

検察官「どんな話でしたか」

証人「(女性の)名前は聞いていないのですが、『女の子とMDMAを服用してセックスしたときに大変なことになった』という内容でした」

検察官「被告はどんな言い方をしていましたか」

証人「『女の子がゾンビみたいになっちゃった』という言い方をしていました」

検察官「被告自身がどうなったかは話していましたか」

証人「自分もすごく具合が悪くなって、倒れ込んだりしたと話していました」

検察官「被告は『やばかった』という表現は使っていましたか」

証人「使っていました。『やばかった』と言っていました」

検察官「被告はどんな様子で話していましたか」

証人「割と淡々と。女の子の体調を気にしているというより自分のスキャンダルを気にしている感じでした」

検察官「被告がそこまで説明したわけではないが、『発覚したらやばいことになる』という意味で受け取ったということですか」

証人「はい」

検察官「その話を聞いて、あなたは被告がMDMAを服用して女性とセックスしていることを知っていました?」

証人「はい」

検察官「あなたと被告はMDMAのことを『アミノ酸』と呼んでいましたね」

証人「はい」

検察官「だから、あなたは7月30日に『アミノ酸入る?』と被告に聞かれたときに、MDMAを使って女性とセックスをするつもりだと推測したのですね」

証人「はい」

検察官「MDMAを入手したのですか」

証人「はい」

検察官「入手したのはいつですか」

証人「この日(依頼された7月30日)だったと思います」

検察官「(7月)31日ではないですか」

証人「(押尾被告から)メールが入ってから、『聞いてみる』と何度かやりとりしたから、(平成21年7月)31日ですかね」

検察官「ここにあなたから『アミノ酸は10(錠)からになるから10もらったよ』と被告に連絡したことが記載されています。これはMDMAを10という単位で買ったことを知らせるものですね」

証人「はい」

検察官「(MDMAを)購入した場所は?」

証人「言いたくないです。(別の人に)迷惑をかけたくないこともありますし、事件と直接関係はないです」

検察官「どこから手に入れたか、弁護人なども知りたがると思いますが、言いたくないと?」

証人「はい」

検察官「では、値段ならばどうですか。いくらでしたか」

証人「金額は覚えていませんが、持ち合わせた金額で立て替えたので、3~4万円だったと思います」

検察官「10というのはどんな単位ですか」

証人「錠ですね」

検察官「形は?」

証人「丸かったです」

検察官「カプセルや錠剤も錠と呼びますが、どちらでしたか」

証人「カプセルではなくて、押し固めた固まりが10錠でした」

検察官「あなたは現物の色や形を見ましたか」

証人「はい。受け取ったときに見ました」

検察官「どんな色や形でしたか」

証人「くすんだクリーム色に近い、表面がざらついた感じです。ところどころこげ茶色の小さい粒がありました」

検察官「形は?」

証人「そんなに厚くない。2ミリくらい…。丸形でうっすら真ん中に線がある固形物でした」

検察官「質感はどうでしたか」

証人「直接触ったわけではないですが、ざらついている、粒子が粗いというか、コーティングされていない状態。駄菓子のラムネのような状態です」

検察官「硬さは?」

証人「パケ(袋)の上から押したわけではないですが、強く押せば崩れそうな質感でした」

検察官「いま『パケ』という言葉が出ましたが、一般にビニール袋に入っているものをパケと呼ぶのですね」

証人「はい」

検察官「ビニール袋の大きさは?」

証人「たばこの箱を少し、一回り小さくしたくらいです」

検察官はおもむろに胸ポケットからたばこの箱を出し、掲げるようにして大きさを確認した。
検察官「これより一回り小さい大きさということですね」

証人「はい」

検察官「ビニール袋にチャックはついていましたか」

証人「はい。(ビニール袋は)紙袋で包まれ、紙袋の中にパケが入っていました。紙袋の色は赤っぽいと思いました。形は細長い感じで…」

証人は両手の指先を前に出し、大きさを示した。
検察官は「17、18cmくらいですかね」と泉田受刑者に確認した。

検察官「文房具を買うときに包むような薄い紙袋ですか」

証人「はい」

検察官「被告に(入手したMDMAを)持っていったのはいつですか」

証人「次の日ですかね」

検察官「『時系列』の(資料)2ページ目には、あなたが7月31日午後4時56分に六本木ヒルズのエレベーターホールにいたことが書かれています。この時間を基準にして、押尾被告にMDMAを持っていったのは前ですか後ですか」

証人「この後だったと思います」

検察官「夕方ってこと。16時56分のメールになるのですか」

証人「あまり記憶にないですが…」

15秒ほどの沈黙。

証人「そうですね。夕方でした」

検察官「13時29分のメールをみると、(午後)5時に会おうかというメールが(押尾被告から)あなたに送られています。つまり(午後)4時56分のメールは13時29分のメールを受けているということですか」

証人「はい」

検察官「その時、MDMAを持っていきましたね。持っていったのは六本木ヒルズB棟の2307号室ですね。この日、初めて行ったのですか」

証人「いいえ。違います」

検察官「具体的な場面はどうでしたか。被告人にMDMAを渡してあなたは有罪になっています。袋から出して中身は確認しましたか」

証人「手渡ししたときに受け取って中身を確認しました」

検察官「どうやって確認しましたか」

証人「紙袋から出してです」

検察官「(押尾被告は)あなたから受け取ったMDMAのお金について何か言っていましたか」

証人「お金についてもいろいろ言っていましたが、こういう形になってしまい、結局、受け取っていません」

検察官「つまり無償ということですか。このMDMAを譲渡したについてはお金はもらっていないということですか」

証人「はい」

検察官「MDMAを被告人はどこへ持っていきましたか」

証人「玄関の靴箱です。スニーカーの中ですね。違法薬物を隠すときはスニーカーの中に入れると聞きました」

検察官「違法薬物を隠すときはスニーカーの中と聞いたのですか」

証人「はい」

検察官「その後、どこかに出かけていますか。おそば屋さんとか…」

証人「はい」

検察官「7月31日夜にまた戻っていますね。被告と2人だけでしたか」

証人「私と2人です」

検察官「被告からサプリメントボトルのようなものを見せられましたか。色や形は覚えていますか」

証人「白色のプラスチック製のボトルでした。あとは緑色の透明のガラス瓶をいくつか見せられました」

検察官「いくつかですか」

証人「はい」

検察官「サプリメントボトルを証拠として提示します」

法廷に設置された大型モニターにサプリメントボトルの写真など6枚が順番に映し出される。

検察官「この日に見せられたボトルはありましたか」

証人「黒色のボトルを見せられました」

検察官「黒色? さきほどは白色と言っていましたが?」

証人「それはカプセルの色です」

検察官「整理します。見たのは黒いボトル。その中に白いカプセルが入っているのを見たのですね」

モニターに白いカプセル錠剤の写真が表示される。

検察官「カプセルについて(押尾被告から)何か説明を受けましたか」

証人「□□(法廷では実名)にこのボトルをいくつか持って帰らせました。この中に違法薬物を入れて持ってこさせたと言っていました」

検察官「違法薬物と言っていましたか」

証人「いえ。『エクスタシー』と言っていました」

検察官「どこで手に入れたと言っていました?」

証人「アメリカで。日本では出回っていないとの言い方でした」

検察官「新種のエクスタシーですか」

証人「はい」

検察官が泉田受刑者に対し□□氏の職業が所属事務所のチーフマネジャーであることなどを確認した。

検察官「(サプリメントボトルの中に違法薬物を混入すると)どれがどの錠剤か分からなくなったりしませんか」

証人「押尾被告に質問すると、若干大きさが違うというようなことを言っていました」

検察官「どう違うのですか」

証人「もともとのカプセルよりも小さかったです」

白いカプセルが大量にモニターに映し出される。

検察官「右端の7つ目。明らかに大きさが違います。(合成麻薬の)TFMPPがこの中にありましたが、この言葉を知っていましたか」

証人「いえ。知りませんでした」

検察官「7つめのカプセルが小さいことに気づいて改めて鑑定するように警察で話をしましたか」

証人「はい。逮捕されてから話をしました」

検察官「そうですね。昨年12月以降に説明していますね」

証人「このボトルにカプセルをいくつか混ぜて持って帰らせたと聞いていたので、その話を(警察に)したところ、いくつかボトルを見せてもらいました。話を照らし合わせると、カプセルとボトルが一致したのです。若干大きさが違うことを思いだしました」

検察官「サプリメントの白いカプセルを見せられ、押尾被告からは、新種のエクスタシーでアメリカから買ってきたものを混ぜたものだと説明を受けた。(押尾被告の所属事務所のチーフマネジャー)□□(法廷では実名)に持ってこさせたものと聞きましたね?」

証人「はい」

検察官「その後、このカプセルをその場で飲んだ?」

証人「いくつかほかのサプリメントも見せられ、飲むかと押尾被告に勧められて何錠か飲んだ。それ(エクスタシー)かどうかは分からない」

検察官「体調に変化は?」

証人「すぐには感じませんでした」

検察官「後になってからは?」

証人「後になって酒を飲んだので、実際に飲んだ薬物の効力か分かりませんが、記憶がなくなりました」

検察官「その日に記憶をなくした?」

証人「はい」

検察官「7月31日21時50分ごろ、あなたは『汗がポワポワで汗がすごくなっている』と押尾被告にメールしていますが、カプセルを飲んだ後ですね」

証人「はい」

検察官「押尾被告から『アゲアゲ』と返信があり、22時すぎには『じんわりきたなあ。どうしよう』と返信しています。どういう意味のやりとりだったのですか」

証人「適当にメールを返したイメージがあります。違法薬物を飲んでいる意識はなかったが、飲んだのがアメリカから持って帰ってきたものではなかったかと思います」

検察官「そのときテキーラも飲みましたか」

証人「飲みました」

検察官「それで記憶をとばしたことも考えられる?」

証人「普段(同じように)飲んだ量で記憶をとばしたことはなかった。ロス(アメリカ)から持って帰ってきたカプセルではないかと思います」

検察官「(8月2日)午前中に2307号室に来てますね。時間は?」

証人「11時台だったと思います」

検察官「用件は?」

証人「特になく、押尾被告から昼飯を食べないかと誘われて行きました」

検察官「行くときに頼まれごとはなかったですか」

証人「以前に頼まれた透明のカプセルを買ってくるように言われました」

検察官「(午前)10時46分に携帯のメールで押尾被告から『カプセル買える? 大きい方』とあります。その後六本木駅の改札を出てから何をしましたか」

証人「ドラッグストアで、空のカプセルとビニール傘を買いました」

男性検察官が、空のカプセルの形態について尋ねる。
証人はカプセルは100個入りだったと説明する。

検察官「(午前)11時ごろに六本木ヒルズに行っている。2307号室で押尾被告にカプセルを渡した?」

証人「はい」

検察官「その後は何をして過ごしましたか」

証人「昼食をとるために外に出たりしました」

検察官「部屋でDVDを見た記憶は?」

証人「あります」

検察官「帰ったのは何時ごろでしたか」

証人「15時近かったと思います」

検察官「14時半ぐらい?」

証人「はい」

検察官「14時32分に(押尾被告の元マネジャー)△△さん(法廷では実名)と六本木ヒルズから出る姿が防犯カメラに写っています。その1分後に田中さんが入れ替わりで入っている。田中さんと面識は?」

証人「一度だけ、長時間ではないが、あいさつしたことはあります」

検察官「時期は?」

証人「記憶はあいまいですが、5、6月だったと思います」

検察官「どんなシチュエーションでしたか」

証人「友人と西麻布の飲食店で食事をしていたときに押尾被告から電話があり、近くにいるから顔を出すといわれた。店で押尾被告を友人に紹介した後、外まで送ったときに、車の助手席に(事件で死亡した)田中(香織)さん=当時(30)=が座っていて紹介されました」

検察官「それ以降、会ったことは?」

証人「ありません」

検察官「(8月2日に再度)あなたが部屋に到着したのは午後9時ごろですね」

泉田受刑者「はい」

検察官「部屋に行った理由は何ですか」

泉田受刑者「押尾に電話で呼び出されたからです」

検察官「ここに示している発信記録。留守番電話になっていますね」

泉田受刑者「このときは自宅で寝ていて気付きませんでした」

検察官「18時47分には『至急電話くれ』というメールが届いていますね」

泉田受刑者「これにも気付きませんでした」

検察官「19時2分ごろにも留守番電話が入っている?」

泉田受刑者「これにも気付きませんでした」

検察官「20時12分には、あなたから(押尾被告)に電話していますね」

泉田受刑者「このときに電話が鳴っていることに気付いて、折り返し連絡しました」

検察官「だいたい13秒ほど通話していますが、どんな話をしましたか」

泉田受刑者「とにかく『ヤバイ』と。大至急来てほしいということでした」

検察官「この段階で、起こったことは、あなたには伝わっていなかったのですね。当時は、何があったと思いましたか」

泉田受刑者「話し方から何か相当なこと、トラブルがあったんだろうなと思いました」

検察官「その後、20時20分、20時25分と電話がかかってきていますね。どういうシチュエーションだったのですか」

泉田受刑者「とにかく急いでいたので、タクシーで自宅から(六本木)ヒルズに向かっている途中でした」

検察官「それで、20時57分にちょっとした電話をして、部屋に上がったのがだいたい午後9時ごろ?」

泉田受刑者「はい」

検察官「部屋には誰がいましたか」

泉田受刑者「押尾と、(元マネジャーの)△△さん(法廷では実名)、(チーフマネジャーの)□□さん(法廷では実名)がいました」

検察官「そのとき交わした会話や状況をできるだけ忠実に再現してください」

泉田受刑者「部屋に入ってすぐ、『死んじゃった』と言われたのを覚えています」

検察官「それで?」

泉田受刑者「いきなり言われても、(状況が)分からなかったです…」
泉田受刑者「女性とこの部屋でセックスしたんだろうな、と。寝室で女の子が亡くなっているんだろうな、と思いました」

検察官「部屋にはあなたと被告人、□□さんと△△さん、さらに田中さんがいたということですね。当時は、田中さんがなぜ死んだのか、いきさつについて説明は受けましたか」

泉田受刑者「細かい説明は受けませんでした」

検察官「概括的な説明を受けたということですか」

泉田受刑者「まぁ…薬物をたくさん服用して、体調がおかしくなって死んでしまった、と」

検察官「容体の変化について、詳しい説明はその場では受けなかった?」

泉田受刑者「簡単に説明を受けました」

検察官「押尾被告から、田中さんがどうなったと聞きましたか。それに対して、□□さんや△△さんはどういった反応でしたか」

泉田受刑者「話と言うよりは、重い空気が…。部屋全体が重い空気でした」

検察官「被告人が『ここにいなかったことにする』というような話は出ていましたか」

泉田受刑者「それはありました。押尾本人から、そういう話が出ていました」

検察官「あなたが覚えている範囲で、どういった話が出ていましたか」

泉田受刑者「はっきり覚えているストーリーは2つです。1つ目は、△△が田中さんと、押尾が貸した部屋で遊んでいて、その中で起きた事故だという内容」
「2つ目は、押尾と田中さんが遊んだ後に、(事件が起きた部屋とは別の)42階の部屋で、押尾と□□と私の3人で仕事の打ち合わせをしていたと。しかし、時間になっても田中さんが起きてこなかったので、△△が部屋の様子を見に行ったら、田中さんの異常に気付き、通報するというストーリーです」

検察官「しかし、結果的にそれは却下された」

泉田受刑者「その話は、さすがに無理だろうということになりました。私の聞いた話では、△△。最後は△△を身代わりにしよう、ということになっていました」

検察官「その後、さらに被告人の知人が(部屋に)来て、記録では、21時19分にすぐ119番通報していますね。あなたが午後9時ごろ部屋に来てすぐ通報していますが、考えようによっては(短時間で)そこまでの話ができているのは不自然かもしれません。本当にそういう話を聞きましたか?」

泉田受刑者「はい」

検察官「そのときはリアルに、せっぱ詰まった状況だったと?」

泉田受刑者「すでにそういう(ストーリーの)話があって、(押尾被告らが)何度も話し合っていたのかな、と思いました」

検察官「◯◯さん(法廷では実名)が119番通報した後、あなたは救急隊に居合わせましたか」

証人「居合わせていません。押尾が上の部屋(に行く)と言ったので…」

検察官「上の部屋にはどういう方法で行きましたか」

証人「押尾が先に出て、私と(元チーフマネジャー)□□(法廷では実名)が続いて非常階段をついて行きました」

検察官「エレベーターを使わなかったのは?」

証人「なぜ非常階段なのかは本人に言ったと思いますが、『筋トレだ』とかよく分からない理由を言っていました。とにかく焦っているような感じで、23階を一刻も早く離れたいという感じでした」

検察官「23階から42階というとかなりの運動量ですが、ずっと休まずに?」

証人「途中、□□が後をついてこないのに気づいて押尾に言ったところ、押尾が電話をしたか、□□が電話をしたか忘れましたが、その途中、押尾からプラスチックのボトルを渡されました」

検察官「渡されたボトルの形は?」

証人「プラスチック製の白いボトルだったように思います」

検察官「何かの商品にたとえると?」

証人「大量に入っているガムの容器に近いものだと思います」

検察官「中身は何だと思いましたか」

証人「使った薬物の残りが入っているのだと思いました」

検察官「被告は薬物と表現しましたか」

証人「『これなんだよね』と言いました」

検察官「『これなんだよね』と言われてどう思いましたか」

証人「MDMAの残りだと思い、受け取りました。処分してほしいということだと思いました」

検察官「大事なことなのでもう一回聞きます。23階から42階に向かう非常階段でプラスチックボトルを受け取りましたね?」

証人「はい」

検察官「押尾被告から『これなんだよね』と言われましたね?」

証人「はい」

検察官「『薬物が入っているから処分してくれ』と哀願されているとあなたは思ったんですね?」

証人「はい」

検察官「42階に入ってからのことを聞きます。部屋のどこでプラスチックボトルを開けましたか」

証人「(42階の知人の)部屋のトイレです」

検察官「わざわざトイレで?」

証人「これは私の推測ですが、△△と□□の前では知られたくなかったのかもしれないので、□□がベランダに出ているすきに、トイレにボトルから出した薬物を持っていきました」

検察官「トイレで見たのはどんな薬物だったか覚えていますか。何をまず見ましたか」

証人「パケ(袋)の中に、真っ白いカプセルと、透明なカプセルに私が譲り渡したMDMAをすりつぶしたようなものが入ったもの、それが6個ありました。それともう一つパケがありました」

検察官「話を整理します。パケが2つあり、1つのパケにはMDMAの粉末が入っているように見えたんですね? もう一つのパケにはカプセルが6つぐらい入っていたんですね?」

証人「はい」

検察官「割合は?」

証人「半々だったと。透明なのが3つぐらいか、白っぽいのが3つぐらいだったと思います」

検察官「透明なのは、当日あなたが買ったもので中身は(昨年)7月31日に渡したMDMAをすりつぶしたものに見えたんですね?」

証人「はい」

検察官「パケの大きさはタバコの箱を一回り小さくしたものですか?」

証人「はい」

検察官「どのように処分したんですか」

証人「その場では空のカプセルを処分しただけで、預けられた薬物を処分したのは、ゴミ捨て場です。袋ごとビニール袋に入れて捨てました」

検察官「42階のトイレではカプセルだけを処分したんですね?」

証人「はい」

検察官「なぜ薬物を流さなかったんですか」

証人「薬物を流そうとも考えましたが、人の家だし、トイレに処分するのは乗り気がしなかったのでトイレにはカプセルだけを流しました」

検察官「いずれ部屋が捜査の対象になったとき、薬物がどこかに引っかかって検出されるとかも考えましたか」

証人「それもあります」

検察官「押尾被告に『体から薬物とか悪いものを取り除くものはないか?』と聞かれて、実際に手配したのですか」

証人「そういったものは手配しませんが、知っている人間に電話を入れて、落ち着かせる薬を手配してもらいました」

検察官「押尾被告の携帯電話に警察署から電話がありましたね?」

証人「(押尾被告は)電話が鳴っているのには気づいていましたが、番号が警察からとは気づいていなかったので、私が教えました」

検察官「警察署からと気づいてからどういう反応をしていましたか」

証人「『なんて言えばいいかわからないし、どうしよう、どうしよう』と言っていました」

検察官「そこであなたは被告から相談されましたね」

証人「はい。『メールを入れちゃってるんだけど、どうしよう、何て言えば』と言われたので、『何が?』と話したら、『女の子にメールを入れてしまっている』と。『内容は?』と聞くと、『“来たら欲しい?”とメールを入れている』と」

検察官「どう被告に提案しましたか」

証人「自分は何も答えないでいたら、押尾は『俺って変態だから、俺のチンコが欲しいっていう意味と言えば良いよね。それしかないもんね』と自分を納得させるようなことを言っていました」

検察官「田中さんの容体の変化についても言っていましたか」

証人「はい。初めに様子がおかしくなり、宙を見て、無いものをにらみつけて大きい声でけんかをし出しました。歯を食いしばったりしてそのうちに顔色もおかしくなり、白目をむいてけいれんして、泡を吹いたと聞かされました」

検察官「それから被告は自分で警察署に出頭すると言ってあなたと別れましたが、別れ際には何か言っていましたか」

証人「『アッコのことよろしく頼む』と言われました」

検察官「アッコとは当時の被告の奥さん(女優:矢田亜希子)のことですか」

証人「はい」

検察官「先ほどから話を聞いていると、被告と仲が良かったようですが、あなたは逮捕されたときはMDMAを被告に譲り渡したのは否定していましたが、なぜ認めたのですか」

証人「確実な証拠がなかったのが一番の理由です。あとは、人が亡くなったので、直接は関係なくても、そのことの重さというか、私なりの責任の取り方というか、そのために見たことを話すのが責任の取り方と考えました」

証人「後は、本人にきちんと罪を認めてもらって、償ってもらうためにも聞いたことをきちんと話さなければと思ったのが、認めようと思った理由です」

検察官「被告に対する反感や怒り、ねたみから話したのではないのですね?」

証人「初めはなぜ自分が逮捕されるのか?などと思いましたが、今思うのは、私を含めて今回の裁判で証人として証言している人たちが、どういう思いで証言しているのか押尾には理解してもらいたいし、田中さんとか遺族のことを思うつもりなら、潔く認めて責任を取ってもらいたいと思ったからです」

検察官「ちなみに、あなたは前科の関係から、認めてしまえば確実に刑務所に行くことになるわけで、被告に合わせて認めていなければ、刑務所に行かなかったかもしれないわけですが、例えば検察官や警察官から、『認めれば、仮釈放してやる』とか言われたわけではないんですね」

証人「そういうことはありません。苦渋の選択でした」

検察官「終わります」

山口裕之裁判長が休廷を告げた。
約1時間半の休憩後、午後1時半から再開される。
午後は弁護人の反対尋問が行われる予定


山口裕之裁判長が審理の再開を告げた。
男性弁護人が尋問を開始。

弁護人「今回の譲渡の事件の前に、大麻取締法違反で2件の前科がありますね」

証人「はい」

弁護人「1件目は大麻の栽培ですね」

証人「私が栽培していたわけではないです。はっきり覚えていません」

弁護人「あなたが…」

証人「何かこの事件と関係があるのですか」

弁護人「あなたの違法薬物の入手可能性や親和性を聞いているんです」

証人「調べれば分かることでしょう。調書に書いてあります」

弁護人「調書が開示されていないので聞いているんです。1件目は大麻の栽培ですね。具体的にはどういうことですか」

証人「私が栽培していたわけではない。栽培していた人を知っていたんです」

弁護人「あなたの調書によると、同居していた彼女が栽培していたんですね」

証人「そうです」

弁護人「大麻の栽培の目的は自己使用ですか、販売ですか」

証人「自己使用だと思います」

弁護人「次の事件はいつですか」

証人「執行猶予中の事件だったので3年以内だと思います」

弁護人「平成17年12月のことではないですか」

証人「だったかもしれません」

弁護人「大麻所持の罪ですね」

証人「(刑は)6カ月です」

弁護人「具体的にはどういうことをしたのですか」

証人「所持していたということです」

弁護人「車に乗っていたところを職務質問され、大麻を所持していたということですね」

証人「はい」

弁護人「誰の大麻ですか」

証人「言いたくありません」

弁護人「所持の目的は?」

証人「目的ですか…。自己で使用するため」

弁護人「大麻の入手先は警察には言いましたか」

証人「…言ったと思います」

弁護人「今回の事件は言えないということを言っていましたね。それは後で聞きますけれども。2年服役し、出所はいつですか」

証人「(平成)19年だったと思います」

弁護人「(平成)20年12月から21年1月に押尾さんと知り合ったと言っていましたね。会社を立ち上げたばかりということでしたが、何という会社ですか」

証人「関係ありますか」

弁護人「あなたがどういうことで生計を立てていたか聞くためです」

証人「株式会社××(法廷では実名)です」

弁護人「会社の登記簿を取りましたが、設立は(平成)21年6月ではないですか」

証人「そうですね。その(押尾被告と知り合った)ころは立ち上げに動いていたけれど、書類が6月にそろったということです」

弁護人「押尾さんに前科のことを話したのはいつですか」

証人「(平成21年の)3、4月ごろだったと思います」

弁護人「1、2月とかもっと早い時期に話したことは?」

証人「覚えていません」

弁護人「最初に会ったのはいつですか」

証人「はっきりと覚えていません」

弁護人「(押尾被告の)所属事務所社員からの紹介ですね。社員とはどういう関係ですか」

証人「友人ですね。古くからつきあいがあります」

弁護人「押尾さんと知り合ったのはパーティーみたいな席じゃなかったですか」

証人「酒を飲んでいる場だったと思います」

弁護人「その場で薬物を使用しましたか」

証人「そのとき? 誰がですか」

弁護人「みんなです」

証人「みんな使っていないんじゃないですか。私もみんなも」

弁護人「薬物の前科について押尾さんに話したときに、二度と薬物をやらないことにしたという話はしなかったんですか」

証人「覚えていません」

弁護人「押尾さんに薬物を使っちゃダメだという話はしましたか」

証人「していないと思います」

弁護人「薬物の前科があるという話を押尾さんにあえてした理由は何ですか」

証人「会話の流れか、何か見たのか分からないですが、薬物の話になったことがあったんです。『実は過去がある』と話したことを覚えています」

弁護人「あなたが違法な薬物を手に入れられるという話をしたんではないんですか」

証人「いいえ」

弁護人「平成21年2月にお試しとして押尾さんにカプセル入りの薬を渡したことはありませんか」

証人「渡していません。ちょっとこちらから聞いてもいいですか」

検察官「異議があります。さっきから威嚇的な質問が多すぎる」

弁護人「マイクが近いからです」

裁判長「一定のことは拒否できますよ。弁護人も、まあ柔らかく」

弁護人「取り調べみたいになってしまいましたね」

弁護人「(平成)21年5月に押尾さんから薬物を入手するよう依頼を受けていますね」

証人「細かくいつかは覚えていないです」

弁護人「依頼はメールですか、口頭ですか」

証人「口頭ですね」

弁護人「あなたは入手するため知り合いにあたったんですよね。何人くらいにあたりましたか」

証人「そんなに何人も当たっていないと思う」

弁護人「あなたは薬物の入手経路を持っていた?」

証人「私が今回、MDMAの譲渡で逮捕され、そのことで私が密売人であるかのような報道がされていますが」

弁護人「事実を答えて…」

証人「まあまあ、私は密売人ではないですし、(密売人が)どこで入手しているか分かりません。一般人が本気で探せば今はもう難しいことではないんですよ」

弁護人「まあ、でもそうではないのよ…」

裁判長「弁護人、質問をしてください」

弁護人「実際には薬物は入手できなかったんですね」

証人「1回目はできていません」

弁護人「入手できなかったことで押尾さんに何か言われましたか」

証人「もともと『入らなければ入らないでいいが、知り合いにあてがあれば聞いてもらえないか』という言われ方をしました」

弁護人「手に入らないことで押尾さんとの友情にひびは?」

証人「もともと『頼んでいたところが入らなくなっちゃった』と私に聞いてきたので。その(友情が壊れる)ことはないです」

弁護人「MDMAをアミノ酸と呼ぶのはいつごろからですか」

証人「(押尾被告からアミノ酸と)呼ぶからと言われて。覚えていませんが。空カプセルを頼まれたのと同じ時期です」

弁護人「あなたの方からアミノ酸という隠語を使おうと言ったのではないですか」

証人「一切ないです。第一、アミノ酸と呼ぶというのは押尾がよく筋トレをしていて、『オレ、よく筋トレするじゃん。MDMAをアミノ酸と呼ぶから』と言われただけです」

弁護人「メールでやりとりしない方がいいと忠告しましたか」

証人「はい」

弁護人「でもメールしていますよね」

証人「入ってきたらしようがないですよね」

弁護人「(MDMAの譲渡について)あなたの方から警察に言ったのか。警察に言われたのかどちらですか」

証人「どういう言い方をされたかは覚えてません。きっかけは分からないが、自分から話をしたことは間違いありません」

弁護人「譲渡について(平成21年)8月の段階で言わなかったのはなぜですか」

証人「当時は逮捕されていたわけでもないのに、どうしてMDMAを渡したなどと話すのですか?」

証人「先ほどからの質問の意味が分かりませんが。取り調べのときは私が見聞きしたこと、あったことをそのまま話しています」

弁護人「いや」

証人「私がいい加減なことを言っているとでも?」

裁判長「いろんな人がいろんなことを聞いています。証人はそのまま答えてください」

弁護人「あなたは(平成21年)7月31日に押尾がアメリカから持ち込んだ、いや(チーフマネジャーの)□□(法廷では実名)に持ってこさせたMDMAのカプセルを飲んだかもしれないと思ったのですね?」

証人「はい」

弁護人「飲まされたかもしれないということには、いつ気づいたのですか」

証人「お酒を飲んでもいつもの飲み方ではなかった。六本木からタクシーで帰宅した際、タクシーから降りたことも覚えていないし、普段と違った、ありえない飲み方をしました。もしかしたらと」

弁護人「あなたがクスリを飲まされたと思ったのはメールをした時点ですか? メールをしたということは体に変調があったからではないですか」

証人「そうですね」

弁護人「何となく調子が悪いのに酒を飲んで酔いつぶれたんですね」

証人「クスリは飲まされたかもしれませんが、調子が悪いとは言っていません」

検察官「異議。明らかに質問の切り違いです」

山口裁判長が弁護人に対し、的確な質問を行うよう指示。

弁護人「薬物を飲まされたことには次の日の朝気づいたのですか」

証人「そうですね」

弁護人「あなたは自分の意志でクスリを飲んだのではないですか。違法薬物と分かって飲んだのでは?」

証人「いいえ。飲んでません」

弁護人「(平成21年)7月31日に押尾からMDMAの入手を依頼されたのですね」

証人「はい」

弁護人「4月に頼まれたときはどうやって手に入れようとしたのですか」

証人「知り合いに聞きました。しかし、手に入りませんでした」

弁護人「なぜ4月では入手を断らなかったのですか」

証人「断ればよかったかもしれないですね。軽く考えていた。押尾の頼みなら、法律に触れていても聞いてあげたいと素直に思いました」

弁護人「入手先として、どれくらい声を掛けましたか」

証人「覚えてないけど、そう多くはないです」

弁護人「入手先は言えませんか」

証人「言いたくありません。それは取り調べの段階から一切言っていません」

弁護人「警察にも厳しく聞かれたのではないですか。この法廷でも言いたくないですか。迷惑がかかるからですか」

証人「この事件に関係ないことですよね。どう関係するんですか」

検察官「異議。議論になっています」

弁護人「(入手したとき)代金として3~4万円支払いましたか」

証人「先ほど話したとおりです」

弁護人「(MDMAの譲渡について)警察ではどのように供述しましたか」

証人「白い錠剤を10錠というような話をしました」

弁護人「錠剤が何錠あるか分からないというような供述はしていませんか」

証人「だから約10錠」

弁護人「その後、色や厚みについて詳しく供述するようになったのはなぜですか」

証人「詳しく聞かれるようになったからです」

弁護人「(入手先から)MDMAを受け取ってどこへ入れましたか」

証人「(ズボンの)ポケットですね。デニムのポケット」

弁護人「次の日に押尾さんに渡しましたよね。バラバラになっていませんでしたか」

証人「なっていません。押尾は中身を見て確認しています」

弁護人「3~4万円は売人に支払ったのですか」

証人「覚えてませんが、そのくらいです」

弁護人「押尾さんにはいくらだと言いましたか」

証人「そのまま言いました。私が売人だといいたいのですか?」

弁護人「そうではないです」

証人「さっきからそう言ってるじゃないですか!」

裁判長「ちょっと待ちなさい。(泉田受刑者は)聞かれたことに答えて、違うなら違うといえばいいんです」

20秒ほど中断し、証人が落ち着きを取り戻した。

弁護人「8月5日夜に▽▽さん(法廷では実名)のパスタ屋さんに行きましたか」

証人「行ったことはあります」

弁護人「▽▽さんらから計60万円を受け取りましたか」

証人「金額は覚えていませんが受け取りました」

弁護人「どういう名目で受け取ったのですか」

20秒ほど沈黙が続いた。弁護側は▽▽さんに対し泉田受刑者がMDMAを売ったとみているようだ。

証人「どういうことですか」

弁護人「MDMAの代金としてもらったのではないですか」

証人「いえ。覚えてません」

弁護人「8月2日に(錠剤の)カプセルを買って(23階の部屋に)持っていきましたか」

証人「はい」

弁護人「押尾さんがカプセルを受け取ってどこへ置いたか覚えていますか」

証人「テーブルだったと思います。どうやって使用したかは分かりません」

弁護人「(この日の)夜、押尾さんから2度、留守電が入っていて、メールの着信があって、あなたが押尾さんに電話をしたと証言していますよね」

証人「はい」

弁護人「押尾被告から電話があって、留守電になる前に着信が切れたことはありますか」

証人「留守電があれば表示されるが、着信があって切れたかどうか。どのタイミングで切っているのかまで正確には分かりません」

弁護人「友人から電話があって、押尾被告が連絡を取りたがっていると聞きましたね?」

証人「はい。友人から電話があり、目が覚めて気づくと、押尾被告から着信が相当数あったことは覚えています」

弁護人「押尾被告から至急電話をくれとメールがあってすぐ後に押尾被告から電話があって切れた。着信が残っていましたか」

証人「記憶にありません」

弁護人「留守電にならなくても着信があったかどうか覚えていますか」

証人「私の方では分かりません」

弁護人「なかったとも断言できない」

証人「そうですね」

弁護人「23階の部屋には1人で行った?」

証人「(押尾被告の元マネジャー)△△(法廷では実名)と一緒に行きました」

弁護人「△△が下まで迎えにきた?」

証人「一緒にエレベーターに乗っていきました」

弁護人「部屋で押尾被告と会ったときに言い争いや文句を言われたことはありましたか」

証人「文句はなかったです」

弁護人「42階に上がってから、(錦糸町の)ホテルに行って2人が別れるまで、2~3日ありますが、押尾被告から文句を言われたり、言い合いがありましたか」

証人「ないです」

弁護人「MDMAで(事件で死亡した)田中(香織)さんが亡くなったことについて、押尾被告から一体どんな薬を持ってきたのか聞かれましたか」

証人「何で言われなきゃならないんですか」

弁護人「亡くなっているんであればどんな薬なのか聞くと思いますが」

証人「言っている意味が分からない。言われる筋合いがないし、自己管理の問題ですね」

山口裕之裁判長が割って入り、「それは答えなくても良い」と両者をいさめる。

弁護人「部屋に入ったときに押尾被告から人が部屋の中で死んでいる事実を聞いたと言っていましたが、いつどこで、何で女の子が死んでいるのか押尾被告から聞きましたか」

男性検察官が疑義を挟む。
山口裁判長「不同意調書部分を聞くのはやめてください。きちんと前提を示して話してください」

弁護人「薬のことは処理したと言っていましたが、空カプセルはどうしましたか。42階には誰が持っていったのですか」

証人「私か押尾被告のどちらかだと思います」

弁護人「あなたかもしれない?」

証人「42階に(空のカプセルが)あったのは確かですが、詳しくは覚えていない」

しばらく空カプセルの処分について、弁護人からの尋問が続く。
しかし、証人と質問が噛み合わない。
裁判長が「前提を示してください」「事実だけを述べてください」と割って入った。

弁護人「空のカプセルはトイレで処分して、薬物はトイレで処分しなかった?」

証人「本当であれば、薬物もトイレで処分したかったが、人の家だったし、いずれ警察の取り調べでバレたらやっかいだと思った」

弁護人「ごみ集積場で薬物を捨てた。その方が危険だったのでは?」

証人「外を見渡したときにちょうどゴミの回収の日だったので、まとめて捨てれば確実にできると思った」

弁護人「実家で残ったものを弟に渡していませんか」

証人「そんなことはない」

弁護人は、泉田受刑者の友人が点滴を持ってきた状況について唐突に話題を変えた。
弁護人と泉田受刑者の話がかみ合わず、男性検察官が異議を挟む状況。
男性弁護人から別の男性弁護人に尋問者が変わる。

弁護人「(事件当日の)8月2日に23階の部屋に入って押尾被告から『女の子が薬物をたくさん服用して死んだ』と聞きましたね」

証人「はい」

弁護人「あなたが渡したMDMAを服用したかどうかは押尾被告から部屋の中で聞きましたか」

証人「細かい説明はなかった」

弁護人「あなたから心配して自分が渡したMDMAを使ったのか押尾被告に聞きましたか」

証人「聞いていません」

回答まで一瞬間が空いた。

弁護人「23階の部屋から42階に上がるのに階段を使ったそうですが、途中で押尾被告との会話は?」

証人「いくつかあったと思います」

弁護人「そのときあなたが押尾被告に渡したMDMAを使ったかどうか聞きましたか」

証人「とにかく処分してほしいとの話がメインでした」

弁護人「おまえの薬は使っていないと言う話はありましたか」

証人「なかったですね」

弁護人「おまえの薬を使っておかしくなったというような話は?」

証人「そういった話もなかったです」

弁護人「(押尾被告の所属事務所のチーフマネジャーの)□□(法廷では実名)さんがいないところであなたが押尾被告に渡したMDMAを使ったかどうかについて話はありましたか」

証人「私の感覚では、薬をたくさん飲み過ぎたから容体がおかしくなったと聞いています。MDMAがきっかけで容体がおかしくなったと想像ができません」

弁護人「想像ですね」

証人「はい」 

弁護人「どんな薬物を使用したかについて押尾被告から話は?」

証人「よく覚えていないです」

弁護人「話をしたことはあったが、思い出せないということですか」

証人「私の記憶があいまいで覚えていません」

弁護人「錦糸町のホテルに移動してから、2人で話す時間があったと思いますが、押尾被告からMDMAを使った話を聞いていますか」

証人「いいえ聞いていません」

弁護人「押尾被告と交わした会話の中で、田中さんの死亡につながった薬物の対応についてどうしようかという話はなかったのですか」

証人「そういった話はなかったです」

弁護人「田中さんが死んだ薬は誰が持ってきたのか警察に聞かれたら何と答えるか相談されなかったですか」

証人「してませんね」

弁護人「ホテルを出て出頭するまでに、押尾さんと電話したり直接会ったりしましたか」

証人「電話をしました」

弁護人「どんな電話でしたか」

証人「ある女性への伝言を頼まれました」

弁護人「それ以外は?」

証人「元奥さんの矢田亜希子さんのことをよろしくと言われました」

弁護人「あなたが押尾さんに対して、『おれが薬を渡したことを警察に話すな』とお願いしたことはありませんか」

証人「一切ないですね」

弁護人「押尾さんが逮捕された後の(平成21年)8月6日ごろに、押尾被告の弁護人の◯◯さん(法廷では実名)のところに行きましたよね? どんな話をしましたか」

証人「事件の話ですが、どういった流れだったとかだったと思いますが…」

弁護士「あなたから◯◯先生に、押尾さんが捜査機関にどのように話しているのかとか聞きましたか」

証人「押尾が心配だったので、本人の状況を聞いたのは間違いないですが…」

弁護士「◯◯先生はどのように答えていましたか」

検察官「弁護人! 刑訴法320条はご存じですか。伝聞供述を求めて何を立証しようというのですか」

検察官は、伝聞証拠を原則として証拠とすることができないとする刑事訴訟法320条の規定を持ち出して異議を申し立てた。
これに対して、山口裕之裁判長は弁護人に、伝聞供述を立証に求めるわけではないことを確認した上で、弁護人の質問は続けられた。

弁護人「どう答えましたか」

証人「(被告が)留置されていると。具体的な状況は分からないということでした」

弁護人「『何も話せない』と答えていませんでしたか」

証人「覚えていません」

弁護人「押尾さんの逮捕後に、麻布署からすぐに事情聴取したいと言われて、実際には1週間以上たっていたと思いますが、あなたが警察の事情聴取を遅らせたとかはないですか」

証人「特にないです。仕事とかいろいろ事情があるので、故意に遅らせたとかはなかったです」

弁護人「初めて応じたのは、◯◯先生のところに行った後でしたか」

証人「そうだったかもしれません」

弁護人「終わります」

弁護側の反対尋問が終了。
検察官から追加の尋問。

検察官「3点あります。1点目。先ほど弁護人質問で、MDMAをアミノ酸と呼ぶという話がありましたが、被告の方から言ったんですか」

証人「被告の方から言いました。身近な人に気づかれないようにとかいう説明をされました」

検察官「具体的にはどんな内容でしたか」

証人「MDMAをアミノ酸と呼べば、第三者が疑わないという話をされました」

検察官「2点目。(合成麻薬のTFMPPが入っていたとされる)サプリメントボトルを(押尾被告の元チーフマネジャー)□□さん(法廷では実名)に持ってこさせたと、7月31日に聞いたということについて、被告本人から何か言われましたか」

証人「あります。押尾が保釈中に呼び出されて、『何であんな話するんだ?』と。『おれの立場がやばくなっている』と」

検察官「日時と場所は?」

証人「10月末、原宿のマンションの一室です」

検察官「その場にほかに人は?」

証人「名前を言うと差し障りがある人がいました」

検察官「3点目。MDMAの入手先を言いたくないと言っていましたが、言うとどうなると思っていましたか」

証人「調書になり、証拠になると思っていました」

検察官は、押尾被告が錦糸町のホテルを出て出頭するまでの間に泉田受刑者と電話をした際、泉田受刑者に伝言を頼んだ女性の名前を確認するため、押尾被告の携帯電話の履歴を泉田受刑者、弁護側、裁判員らにモニターで示している。
傍聴席からは見えない。

検察官「この中に、その人の名前はありますか。日時と時刻を言ってください」

証人「はい。7月31日13時25分06秒です」

弁護人が突然、追加質問。

弁護人「一点だけ。押尾さんの保釈中、呼び出されたのは、電話などで間接的にですか」

証人「はい」

弁護人「かけたのは誰ですか」

証人「差し支えがあるかもしれないので言いたくないです。私の知り合いでも押尾の知り合いでもあります」

弁護人「終わります」

裁判官質問に移る。
向かって右側の男性裁判官が質問した。
裁判官「裁判官から2点うかがいます。あなたがMDMAを渡したのは7月31日の1回だけですか」

証人「はい」

裁判官「7月31日の夜に、サプリメントボトルをアメリカから□□さんに持ってきてもらったという話を聞いたんですよね。ならば、なぜ31日にMDMAを持ってきてと言われたのか、あなたは気になりませんでしたか。または、なぜか聞いたりしませんでしたか」

証人「してないです。疑問に思いませんでした」

裁判官「8月2日のことを聞きます。空のカプセルを被告に渡しましたね。何に使うのか話をしましたか」

証人「カプセルを渡したときにカプセルの大きさを見て、『入りづらい』と言っていたので、推測ですが、MDMAをつぶしてカプセルに入れて使うんだなと思いました」

裁判官「もう一つ。8月2日の夜、田中さんが亡くなったときの話です。被告から薬物の入ったプラスチックボトルを渡されたとき、処分を依頼されたと思ったということでしたが、空のカプセルもそのときに渡されたんですか」

証人「ボトルを渡された時点で、カプセルも渡されたと思います」

裁判官「カプセルの状態はどうでしたか」

証人「空のカプセルはジップロック式でしたが、ロックと別のところで破かれているような状態でした」

向かって左側の男性裁判官が質問。

裁判官「錦糸町のホテルでのことを聞きます。押尾被告を早く落ち着かせて出頭させないといけないと考えたということでしたが、押尾被告が逮捕されると、あなたに捜査の手が及ぶとかは考えませんでしたか」

証人「それでも割り切るしかなかったです。人が亡くなっている話ですから。かたや芸能人だし、長引くと事件も大きくなるし、周囲にも迷惑かけるので、このときはいかにして出頭させるかを優先させました」

山口裁判長が質問。

裁判長「8月2日の夜に、カプセルを渡されたのは箱ごとでしたか」

証人「はい」

裁判長「箱の中のビニール袋が破れているのを確認したのは、42階のトイレでですか」

証人「はい」

裁判長の質問終了。
泉田受刑者への証人尋問は終了。

裁判長が休廷を告げた。30分の休憩後に法廷は再開される。



裁判長「次の証人について、ついたてを用意してください」

証言台と傍聴席の間についたてが置かれ、遮蔽(しゃへい)措置が取られた。傍聴席からは証人は、見えない。

裁判長「証人は証言台の前に立ってください。名前、年齢、職業はこの通りで間違いないですね」

証人「間違いありません」

証人の男性は宣誓書を読み上げる。

検察官「証人のことはBさんと呼ぶことにします」

証人「はい」

法廷に提出された資料によると、Bさんは元国会議員。事件当日、押尾被告と電話をした人物の一人。

検察官「証人は被告といつから知り合いですか」

証人「1年半前、スポーツクラブで知り合いました」

検察官「言葉を交わすようになったのはいつですか」

証人「顔を見かけたのは1年半前で、昨年3月ごろ、(押尾被告も)熱心にトレーニングをしていて、私と日時が(よく)重なって声をかけ合うようになりました。押尾さんのインストラクターから、『彼は俳優の押尾学だよ』と教えてもらいました」

検察官「個人的なおつきあいがあったということですね」

証人「はい、結構です」

検察官「(平成21年)8月2日の夕方、押尾被告から電話を受けた記憶はありますか」

証人「あります」

検察官「時刻は?」

証人「午後6時半ごろ、私は友人と中華料理店で予約をして、店に入ってメニューを選ぶときに電話がありました。午後6時40分ごろだろうと思います」

ここで検察官が証人に事件当日の時系列を記した資料を見せたようだ。法廷のモニターには何も映らない。

検察官「(平成)21年8月2日午後6時43分に、押尾被告から証人に1分43秒間の通話記録があります。通話の内容で一番印象に残っていることは何ですか」

証人「『やばいっすよ』という言葉が印象に残っています」

検察官「具体的にはどんな通話でしたか」

証人「『やばいっすよ』と何回か連呼し、私が『落ち着きなさい』と言うと『連れの女が意識がない。やばいっすよ』と連呼していました」

検察官「いま『意識がない』という言葉が出ましたが、ニュアンスとして、死んでいるのか、意識がないのか、どうでしたか」

証人「そのときは『やばいっすよ、連れの女が意識ないんすよ』と言っていたので死んでいることは想定できませんでした」

検察官「死んでいる、戻ってこない、いっちゃってる、このような人の死を意味する表現を聞いた記憶はありますか」

証人「午後6時43分の電話ではありません」

検察官「午後6時55分に証人から押尾被告に電話していますね。なぜですか」

証人「6時43分の電話があったときに、たいへんびっくりしたのですが、会食が始まるときでした。電話を続けることよりも、『(押尾被告と面識のある)友人に連絡させるから落ち着きなさい』と言いました。友人に『押尾さんがたいへん慌てている。いま会食で電話できないので君から電話してほしい』と電話しました」

検察官「午後6時45分の、証人からこの人への電話ですね」

証人「そうです」

証人の友人がどんな人物かは傍聴席からは分からない。

検察官「もう少し細かく聞きます。午後6時43分の電話で、被告とどんな話をしましたか」

証人「彼が『意識がない。やばいっすよ』と動揺していたので、落ち着かせることを最優先に考えました。落ち着かせ、『速やかに119番通報しろ』と言いました」

検察官「『119番通報しろ』と言ったんですね」

証人「はい」

検察官「『119番通報しろ』『救急車を呼べ』のどちらの言い方をしましたか」

証人「両方言いました」

検察官「心臓マッサージや人工呼吸という言葉は出しましたか」

証人「彼が動揺していて落ち着かせることが第一でした。『119番通報して、できる限りのことをしなさい』と言いました」

検察官「『できる限りのこと』は個別の行為に言及したものですか」

証人「私の頭の中では、意識がないので、耳元で大きな声で呼ぶとか、ほほをたたくとか、心臓マッサージや人工呼吸を想定しましたけれど、具体的に言った言葉はないです」
「意識がないということでしたので、119番通報すれば済む話だととっさに思いました。会食を始めようとしたときにそういう電話がありましたので、落ち着かせて119番通報させ、早く電話を切りたかったのです」

検察官「中華料理店は町の料理店のような店ですか、ホテルの店ですか」

証人「大きなホテルのレストランです」

検察官「大事な会食だったのですか」

証人「はい」

検察官「知人に電話した10分後に押尾被告に電話しましたね」

証人「119番通報したのか、確認のため電話をしました」

検察官「うがった見方をすると、放っておけばいいと思う。これから食事のときにあった慌てた電話なのだから」

証人「慌てた雰囲気を思いだしました。『友人に電話した。彼から電話があるだろう。それまでに119番しなさい』と繰り返しました」

検察官「午後7時3分から約1分間の通話があります」

証人「動揺していた彼が冷静に119番したか確認するためです」

検察官「押尾被告の返答は?」

証人「『119番したのか?』と聞きましたが彼は答えませんでした。『マネジャーを呼んでいるんです。付き人を呼んでいるんです。まだ来ないんです』と言っていました」

検察官「女性の話はありましたか」

証人「出てこなかったと思います」

検察官「午後7時10分に押尾被告から2分14、15秒の電話がかかってきていますね」

証人「はい。彼から『友人が電話してくれないんです』と告げられました。『マネジャーも付き人もまだ到着していない』と言われました」
「私は、彼が『マネジャーがまだ来ない』と話し、芸能人はマネジャーがこないと何もできないのかと思いながら、119番通報しないことを腹立たしく思いました」

検察官「女性の容体については何と言っていましたか」

証人「『もういっちゃってるんです。死んじゃっているんです』と言いました」

検察官「それは被告の生の言葉ですか」

証人「はい」

検察官「死んでいるという言葉も出ましたか」

証人「『いっちゃってる』『死んじゃってる』の両方言ったと思います」

検察官「どう感じました」

証人「何で119番しないんだと思いました。憤りを感じました」

検察官「午後6時43分の電話は『意識がない』でしたね?」

証人「そうです」 

検察官「6時55分、7時3分の電話では女性の容体に関する発言はなかったんですね?」

証人「ありませんでした」

検察官「証人は押尾被告と一緒に食事や酒を飲む親密な関係だったんですね」

証人「親密というより、(平成)21年3月に初めて言葉を交わし、それ以降、まじめでスポーツクラブで汗を流し、『将来、日本とアメリカの架け橋になる俳優になる』という夢を持った彼に、若いながらも礼儀正しく、体育会系のよい青年という良い印象を持っていました」
「トレーニング仲間として食事し、コンサートに1回顔を出したことがあります。親密というか親しくなりかけていたという印象です」

検察官「法廷で被告に不利な話をする理由はありますか」

証人「それはありません。ウソをついてそういうことをする必要もありませんし、その気もありません」

検察官「今日ここへ来て、周囲に迷惑がかかるかもしれないと思い、このような(ついたてを立てる)要望をしたのですか」

証人「そうです」

検察官「状況が許せば公の前で同じような証言ができましたか」

証人「もちろんです」

検察官「終わります」

検察側の尋問終了。
弁護側の男性弁護人が反対尋問を開始。

弁護人「あなたの経歴は調書に書かれたとおりですか」

証人「はい」

弁護人「高校時代とか、何かスポーツをやっていましたか」

証人「剣道と空手をしていました」

弁護人「押尾さんから電話があったとき、『やばいっすよ、やばいっすよ』と言い出したんですよね。そのとき、あなたは中華料理店にいたんですね?」

証人「そうです」

弁護人「何人でいましたか」

証人「30歳くらいの女性と2人でいました」

弁護人「メニューを頼もうとしていましたか」

証人「はい。新しいビジネスの話をしようとしたときに電話がありました」

弁護人「たいへん慌てた電話でしたか。押尾さんは『ツレの女性の意識がない』と言ったのですか」

証人「そうです」

弁護人「何が原因だと考えましたか」

証人「状況からして心筋梗塞(こうそく)か脳梗塞だと思いました」

弁護人「心筋梗塞がどういった病状かご存じですか」

証人「はい」

弁護人「剣道や空手をやっていたとおっしゃいましたが、空手の最中に当たり所が悪く、意識を失ったことはありますか」

証人「あります」

弁護人「心得のある人は蘇生(そせい)術を知っていますよね」

証人「はい。空手ではビンタをします」

弁護人「どうして何らかの指示をしなかったのですか」

証人「いろんな状況があります。素人がいろいろするよりも専門家に任せた方がいいと思いました」

弁護人「揺すったりするのはいけないと分かっていたのですか」

証人「そうです」

弁護人「電話で押尾さんを落ち着かせるように努力しましたよね。なのに119番通報以外の指示はしていない。具体的指示がないのは心筋梗塞の可能性が高いと思ったのでは?」

証人「そこまで考えていませんでした」

弁護人「どこにいるか押尾さんに聞かなかったのですか」

証人「彼(押尾被告)の方から言いました。自分の部屋だと」

弁護人「押尾さんの部屋がどこか知っていましたか」

証人「六本木ヒルズのマンションです。ただ部屋番号は知りませんでした」

弁護人「電話を受けた状況が会食の最中ということで、押尾さんの話を聞き逃したというようなことはありますか」

証人「ないと思います」

弁護人「会食中で迷惑だったにもかかわらず、あなたから18時55分に(押尾被告に対し)電話をしていますね。その後も19時03分と19時47分の2回にわたり電話をしたのはなぜですか」

証人「1度目は私の友人に電話をさせるから落ち着くようにとの指示、2度目は119番通報したかどうかの確認、3度目はまだ救急車を呼んでいないとの電話が友人からあったので、早く呼ぶように伝えました。すると彼(押尾被告)から『もう大丈夫です』と言われました」

弁護人「あなたは計6回にわたり押尾さんと電話をしています。なぜ押尾さんが119番通報しないか問いただしたことはありましたか」

証人「『マネジャーが来ないんで』などと言っていました」

弁護人「あなたは人がすでに死亡したのちに救急車を呼んでも何の役にも立たないことをご存じですか」

男性検察官が立ち上がり、「何の役にも立たない」という発言が不適切であることを指摘する。
山口裕之裁判長が弁護人に対し、内容を整理して質問を行うよう指示する。

弁護人「18時43分に押尾さんからあなたに電話があり、友人に電話をかけていますよね。この理由は?」

証人「会食中だったので、友人に対処してもらおうと思いました」

弁護人「(押尾被告について交わした会話の)携帯電話の受発信の記録の消去を友人に頼んでいませんか」

証人「芸能人の不倫というショックな状況なので、消去してほしいと頼みました」

弁護人「消去してほしいと頼んだ動機はあなた自身、巻き込まれたくないと考えたからではないですか」

証人「あったと思います」

弁護人「これまでの取り調べの中で、調書に押印すれば証人として法廷に出る必要はないと考えましたか」

証人「それはありません」

弁護側の尋問が終了
男性検察官が追加の尋問を開始。

検察官「会食中、証人が使っていた携帯電話に付属品はありましたか」

証人「運転中に会話することが多いため、マイクつきのイヤホンがあります」

検察官「押尾被告から電話があったときもイヤホンを使用していましたか」

証人「そうです」

山口裁判長が証人に対し質問があれば行うよう裁判員らに促す。
向かって左から2番目の男性裁判員が質問を始めた。

裁判員「友人についてよく分からないが、どういう方ですか」

証人「私の会社の仕事を手伝ってくれたりしています。道案内を頼んだりした縁で押尾被告とも何度か行動をともにしています」

向かって右側の男性裁判官が証人に質問を始めた。

裁判官「押尾被告から『死んじゃってる』と初めて聞いたのは何時何分の電話の話でしたか」

証人「19時10分の話です」

裁判官「女性の容体について押尾被告が何か話していたことはありますか」

証人「特にありません」

裁判官「18時43分の電話での会話。あなたが『119番通報しなさい』と言った際に、押尾被告は何と答えましたか」

証人「何も答えていません」

裁判長「終わりました。ご苦労さまでした」

次回公判は9日午前10時開廷。

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突然のご連絡失礼致します。
『エロ動画!!ero-filehost』管理人の西村拓也と申します。


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誠に勝手ながら、すでに弊サイトのトップページ及び、
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連絡先:erosfilehost@yahoo.co.jp
2010/09/12(日) 12:37 | URL | 西村拓也 #0iIw1na2[ 編集]
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