1. 無料アクセス解析
ブログパーツ アクセスランキング

押尾学:保護責任者遺棄致死等の刑事裁判、第6回公判

どんな分野にも、アイドルは居る。 We Love Idol !!
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010/09/18(土)
押尾学:元俳優

押尾学0 

(AD)

HMV 楽天市場ストア

ポニーキャニオン楽天市場店



#略歴については、押尾学:麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕を、参照してください

初公判第2回公判第3回公判第4回公判第5回公判

合成麻薬MDMAを一緒に飲んで容体が急変した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=を放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優、押尾学被告人(32)の裁判員裁判の第6回公判が9月13日、東京地裁(山口裕之裁判長)で始まった。

法廷は東京地裁最大の104号。

裁判長「それでは開廷します」
午前9時59分、山口裁判長が開廷を告げた。

証人の中年男性が右側の扉から入廷。山口裁判長にうながされて宣誓を行う。

若い女性弁護人が質問。

弁護人「ご経歴の説明をお願いします」

男性証人は、佐賀医科大(現・佐賀大医学部)などをへて現在は、福岡市の池友会福岡和白病院で救急救命の責任者を務めている。

弁護人「学会でも活動されていますね。お立場は?」

証人「主なものは、日本救急医学会の指導医をしているほか、日本中毒学会の評議員をしております」

弁護人「違法薬物の中毒患者にもかなりたくさん接していらっしゃったと思いますが、MDMA中毒患者は?」

証人「MDMA中毒はないが、学会で資料を読みます。覚醒(かくせい)剤中毒には何度か接しました」

弁護人「田中さんの死亡については鑑定書や医師の調書はお読みになられてご存じですね」

証人「はい。読ませていただいています」

弁護人「死亡の原因は何だとお考えですか」

証人「MDMAが原因ですが、服用によるセロトニン症候群ではないかと考えます」

セロトニンとは、ホルモンに近い情報を伝達する体内物質の一つで、気分の高揚に関係する。MDMAの少量の摂取なら、幸せを感じる「多幸感」や人への親密感を与える。

証人「人に親密な感情を感じるため、セックスに快感があるともされています」

MDMAを大量摂取すると、ほぼ全例でセロトニン症候群を発症。
同症候群を発症する原因には抗鬱剤の摂取も挙げられ、厚生労働省が大量摂取に対して注意を喚起している。

弁護人「セロトニン症候群の症状は?」

証人「軽度ならボーっとした感じになり、量が多くなると、錯乱や意識を失い、昏睡(こんすい)状態になることもあります」

体温の上昇をもたらすほか、意識せずに筋肉が震え、痙攣(けいれん)する「不随運動」を起こす。

証人「特に体温の上昇が命にかかわることもあります」

検察側が「弁護側は事前に争いのないはずの死因とは別のセロトニン症候群という死因を立証しようとしている」と異議を申し立てた。
弁護側が「MDMA中毒という死因を否定しているわけではない」と弁明。
山口裁判長は質問を続けることを許可した。

弁護人「MDMA中毒とセロトニン症候群の関係が分かりにくいので、説明をお願いできますか」

証人「MDMA中毒とセロトニン症候群はまったく同じことで、MDMA中毒のほぼすべてでセロトニン症候群が起きます」
「MDMAの少量の摂取だと、多幸感や親愛感情につながり、多いと不整脈や死につながることもありますが、どこまでがMDMA中毒で、どこからがセロトニン症候群か線引きは難しい」

弁護人「田中さんの死因では?」

証人「MDMA中毒ともいえ、その本体はセロトニン症候群といえます」

弁護人「そういえる客観的根拠は?」

証人「田中さんのMDMAの血中濃度が8~13と非常に高いことです。ほとんどの中毒では濃度が1~2なのに、田中さんは低いところでも8ありました」
「田中さんの死亡後の体温が37度。生存時はもっと高体温とみられ、これからもセロトニン症候群の重症のものといええるでしょう」

弁護人「生存時は40度を超えていたと考えられますか」

証人「40度以上の可能性は十分あるでしょう」

前回までの公判で検察側が示していた田中さんのMDMA中毒発症から心停止までの経緯をまとめた資料を提示することを弁護側が求め、法廷に設置された大型モニターに資料が映し出される。

弁護人「この中でセロトニン症候群に合致しているものは?」

証人「みけんにしわを寄せてハングルのような言葉でブツブツ文句を言う。これは錯乱状態」
「腕を肩の高さまで両手を動かす。これは痙攣状態で、(セロトニン症候群に)当たります」

弁護人「いまから読み上げる部分はセロトニン症候群と言えますか。『ブツブツ文句を言い出したけど、話しかけると普通に会話ができる。数分後、突然、歯をむき出して倒れた…』」

証人「これはセロトニン症候群でもあり得るでしょう」

弁護人「(容体が急変してから)初めの十数分間は、(押尾被告が)話しかければ起きる状態でした。その状態から、急に倒れるということはあるのでしょうか」

証人「あり得ます。この中にも、てんかんの患者さんをごらんになったことのある方がいらっしゃるかもしれませんが、てんかんの方も突然、震え始めます」

弁護人「田中さんが数回に分けてMDMAを服用したことと、何か関係はあるのでしょうか」

証人「薬物は一定量を飲んだ後、まだ(体内の)代謝が終わらないうちに追加で飲む方が、一気に服用した場合に比べて、急激に血中濃度が上がるとされています。田中さんについても、それが起こった可能性はあります」

弁護人「田中さんの解剖所見で、急変を示すものはありますか」

証人「肺水腫などは、急死と矛盾のない所見です」

肺水腫とは、肺胞などに水分がたまった状態のことで、呼吸不全などの症状を引き起こす。

弁護人「セロトニン症候群についてはどうでしょうか」

証人「重症のセロトニン症候群として、典型的な部類です」

セロトニン症候群とは、脳内物質セロトニンの濃度が高すぎるために引き起こされるもので、自律神経や脳認識機能に障害を与え、興奮や錯乱、昏睡(こんすい)などの症状が出る場合もある。

弁護人「田中さんのセロトニン症候群は重症だったのでしょうか」

証人「かなり重症の部類に入ります」

弁護人「(死亡時に田中さんが)高体温だったことは、何か治療との関係で問題がありますか」

証人「高体温は、全身の筋肉や臓器の異常を起こし、腎不全や肝不全などを引き起こします。つまり、予後を悪くするということです。脳に関しても、温度が上がることで脳の機能が悪くなります。田中さんの場合、ここまで体温が高いということは重症です」

女性弁護人が、「予後」の意味を尋ねる。
証人「簡単に言うと、この先どうなるかということです。つまり、田中さんの場合は、助かったか助からなかったかということです」

弁護人「救命可能性はどのように判断するのでしょうか」

証人「一般的に、重症度や予後を図るために、アパッチスコアという点数をつけます。また、心臓や呼吸が止まってから何分後に措置をすれば何%助かるのか、というカーラー(の救命)曲線というものもあります」

弁護人「田中さんの救命可能性について、そうした方法で判定することはできますか」

証人「それは大変難しいです」
証人「今回の田中さんの容体を分かっているのは、押尾さんしかいません。さらに、押尾さんも薬物の影響下にあり、時間経過もあいまいでした。(救命可能性について)正確に何%ということは言えません。唯一確かなのは、薬物の血中濃度です。血中濃度はうそをつきません。田中さんの8から13という血中濃度で、過去に助かった人はいません。そういう意味では、救命可能性は極めて低いです」

弁護人「救急隊員が(現場に)到着した時点で、すでに心肺停止したり、心室細動が起きていたりした場合、救命可能性はどのぐらいあったのでしょうか」

証人「これは、田中さんのMDMAの血中濃度が致死量を超えていたという前提ですが…。心肺停止し、心室細動すら起きていない場合は、救命可能性はゼロです。心室細動があれば、数%…。ゼロではありません」

弁護人「救命救急センターに搬送中に、心肺停止したり、心室細動が起きていた場合の救命可能性は?」

証人「いかに早く病院に着いたかというのがキーポイントになるのですが…。さきほどの場合よりは可能性が上がりますから、約20~30%はあったのではないでしょうか」

弁護人「病院に搬送後、心肺停止したり、心室細動が起きていた場合は?」

証人「救命救急センターで最新の治療が施せることを考えれば、30~40%はあったのではないでしょうか」

弁護人は、証人は一般市民を対象とした、救命措置講座の講師などとしても活動していると説明。

弁護人「講座では、どういった場合に119番通報するよう指導しているのですか」

証人「『人が倒れていたら呼びかけて反応をみなさい。反応がなければ、直ちに119番通報しなさい』ということを教えています。その後、可能であれば気道を確保し、呼吸がなければ胸を押しなさいとも話しています」

弁護人「田中さんの解剖所見には胸骨骨折がありました。解剖医は、押尾さんが力を入れた場所は適切だったが、(心臓マッサージの)効果があったかは分からない、としています。効果があった可能性はあると思いますか」

証人「はい」

弁護人「講習のときは、ほかにどのような心構えを話していますか」

証人「現状、日本で人が倒れたときに、居合わせた人で心臓マッサージなどの手当てをする人は20~30%程度です。なので、(救護措置の方法で)思いだしたことだけでもやってください、と言っています」
証人は「人を助ける心肺蘇生(そせい)では、いかなる試みでも何もしないよりはいい」という、医学の格言を引用。
証人「押尾さんの場合も、心臓マッサージをしたことは評価されていいのではないでしょうか。(救護措置を)何か一つしたならば、私がお釈迦様だったら、カンダタにクモの糸を1本垂らすと思います」

カンダタとは、芥川龍之介の小説「蜘蛛(くも)の糸」に登場する地獄に落ちた泥棒だ。お釈迦様は、カンダタが生前、クモを殺さずに逃したことがあったことから、天からクモの糸を垂らし、地獄から脱出する手段を与えた。
 《ここで弁護人の主尋問が終わり、代わって男性検察官が質問に立った》

検察官「心臓マッサージが、田中さんの死亡後に行われていた場合はどうでしょうか? 解剖所見によれば、田中さんの胸部周辺には微量の出血がありました。心停止していない状態で心臓マッサージをすれば、多量の出血があったはずです」

証人「心臓マッサージとは、心臓が止まってから行うものだから、おかしくはありません」

検察官「心停止してからどのくらいの時間で心臓マッサージしたかによっても(救命可能性は)違いますよね?」

証人「それはありますね。完全に死後変化が起こってからでは、出血は起こらないので、何らかの生体反応があったかとは思います。ただ、その点についてはよく分かりません」

検察官「医学的には『急死』って使わないんですよね」

証人「法医学では使います。突然の死亡ということで経過が短いことです」

検察官「経過が短いというのはどれくらいですか」

証人「30分から1時間ですね」

検察官「今回、田中さんは高度な肺水腫を発症しています。どの程度の時間が経過したと思いますか」

証人「これは実際的には難しいかと思います。肺水腫は単一の原因では起こりません。亡くなった後の所見を見て(経過が)数分だったか、30分だったのかは解剖所見だけでは分かりません」

検察官「臨床の現場で、あれだけの肺水腫はどのくらいで起こりますか」

証人「1、2分で起こることもあります」

検察官「(1、2分で起こるのは)かなり特異な例だと感じますが」

証人「MDMAではないですが、ある種の薬剤で起こることはあります」

検察官が、検察官請求の証拠、田中さんの死体写真を示したが、法廷内の大型モニターには映されない。

検察官「これは、警察官が現場で撮影した写真です。口から気泡が出ています。死亡後にこういう状態になることはありますか」

証人「心臓マッサージは胸を押すので、呼吸と同じ動きをします。押尾さんの心臓マッサージによって、泡が出たのかは分かりません」

検察官「倒れた後に心臓マッサージをしたという主張ですから、先生のお話を前提にすると、心停止した後に心臓マッサージで泡が出たということになりますか」

証人「その可能性が高いです。ただ、先に重症の肺水腫が発症していた可能性もあります」

検察官「口から泡を吹いている人に、人工呼吸をしますか」

証人「する方によるでしょうね。肺水腫の泡は次々に出てくるので」

検察官「放置された結果、この濃度になっているわけで、ある程度、吸収は続いているわけです。生きている間はこの濃度になっているわけではないんですね?」

証人「MDMAは、ほかの薬物も同じように胃の粘膜から取り込まれて血液に流れていきます」

検察官「それを前提にお聞きしているのですが、逆にいうと、その濃度になっていたらほとんど死んでいるということですよね。この濃度になる前の救命可能性についてお聞きしたい。追い打ち、二度飲みで血中濃度が、がつんと上がるというのは、聞いてますよね。(田中さんの)錯乱が始まった時点では、血中濃度はここまでいたっていないんですよね」

証人「少なくとも最高濃度ではないですね」

検察官「(昨年8月2日)午後5時12分の時点では、(押尾被告は)奥さんとメールのやり取りをしているくらいなので、田中さんの容体は客観的に悪化していなかった。5時12分以前にMDMAを服用していた場合、錯乱状態が起きたのは?」

証人「非常に難しいですが、MDMAで言われていますのが、血中濃度と錯乱状態は相関しないといわれています。今のご質問に対する客観的な答えはできかねます」

検察官「服用した血中濃度と錯乱した経過時間はあまり関係ないと言いましたね?」

証人「はい」

検察官「死亡した時期の血中濃度を見て、経過時間をみるのも難しい、そういうことですか」

証人「そうですね」

検察官「先生が示した、錯乱状態のときに、通報するのは無理ですか」

証人「一般市民が、目の前で人が暴れていたら通報するでしょうが、違法薬物を使う人はなんらかの通常でないトリップを求めているのですから」

検察官「通常、一般人になら(通報は)期待できますか」

証人「一般人なら通報は期待できるかもしれません」

検察官「119番期待できない人は? MDMAを使っている人だとトリップという段階で、それ(通報)を期待するのがおかしいということですか? その人間が、その後、あちこちに電話していたらどうですか」

証人「今回、私がここへ呼ばれた趣旨と違うのでお答えしません」

検察官「錯乱状態になったのを見ただけで、119番通報の義務が生じるとは認めがたいということですか」

証人「蘇生(そせい)について一般的なことをいえば、何もしないよりもした方がプラスですが、一般の人で『どうして何もしなかったのか』というケースが多い。今回の件で言えば、ベストではないが何かしたというのは評価はできます」

検察側は反対尋問を終了。
向かって右の男性裁判官が質問を始めた。

裁判官「弁護側の質問に対し、『錯乱状態になり、ブツブツと意味の分からないことを言って突然倒れるてんかんのような症状』と言っていましたが、てんかんの症状になってから心停止に至る時間が短いことがMDMAではあり得るということですか」

証人「覚醒(かくせい)剤でもそうだが、警察官に拘束された途端に心停止になる人もいる。てんかんの原因が精神症状によるものであればもとに戻るが、そこにけいれんや心停止が伴ってしまえば死に至ってしまいます」
証人「MDMA中毒で錯乱状態からてんかん、心停止のすべての症状が数分の間で起こることもあり得ます。過去の資料でもそういう症例はたくさんあった。周囲の処置のかいもなく死亡することはあり得ます」

裁判官「『MDMAの血中濃度は服用量によらず、消化量が一定なので数値は比例して上がる』ということですが、追加して服用すると、急激に血中濃度が上昇することもあり得ますか」

証人「MDMAを分解すると体には負荷がかかります。分解できる量には限界があるので、服用量が多ければ、血中濃度が上昇する速度が上がることもあり得ます」
「アルコール摂取の有無、空腹だったかどうか、寝ていたか、起きていたかなどで、かなり分解能力に差が出てきます。人によって分解のスピードに10倍の差があることもあります」

裁判長「証人は日本中毒学会に所属しているのですか」

証人「そうです」

裁判長「どのようなことをしている学会なのですか」

証人「中毒は幅広く、医師や薬剤師、法医学者、警察関係者も所属しています。生きている人を扱うのが一般的ですが、死んでいる人も取り扱います。通常、医療の場で中毒症状の人をみて、原因や治療方法、予防方法などを考えていくということをやっています」

裁判長「証人は救急医学学会にも所属していますか」

証人「はい」

裁判長「非常にうかがいづらいことなのですが、検察側請求の医師についての中毒症状の知識はどう思われますか」

証人「救命救急については詳しいと思いますが、中毒に関しては造詣が深いということではないと思います」

裁判長「本日、証人には遠いところからお越しいただきましたが、出廷していただいた経緯はどういうところですか」

証人「弁護側から人を介して『検察側請求の医師はこういうことを証言するらしい』ということを聞いたのですが、『(早くに通報していれば)100%助かる』という内容を聞いて、致死量の3倍以上を飲んだのに助かるという話が裁判記録として残るのは学問的にどうなのか…。『助かる可能性は低い』ということを法廷できちんと説明をしなくてはいけないと思ったからです」

裁判長「『致死量』とはどういう意味でしょうか」

証人「動物実験で薬物を一定量与え、50%以上死ぬ量を致死量と言います。ただ、人間とは違うのであくまでも目安ということです。また、過去の症例を調べてグラフなどにし、大体この先、さらに投与すると助からないのではないかという要素もあります。もちろん薬剤によって違うので臨床的な経験値ということです」

裁判長「死に至るメカニズムを説明してくれましたが、田中さんが死亡した際の(MDMAの)血中濃度が、あれ以上に高くなると死亡するということでしょうか」

証人「あの現場で死に至るのは、不整脈や高血圧とか肺水腫で呼吸が止まる場合です。またその後に死ぬ場合は、これらの症状を切り抜けても、高体温で脳や心臓がダメージを受けて多臓器不全になる可能性が高いです。田中さんは短期的でも厳しいですが、長期的でも、3、4割しか助からず、病院に行っても5、6割は厳しかったと思われます」

裁判長「急性という部分では、(MDMAの)量が増えると交感神経の興奮が高まるということですか」

証人「低いより高い方が高まるのは確かです」

裁判長「致死という部分にこだわりますが、(交感神経の興奮が高まり)頻脈になると助からないということですか」

証人「現場であれば、AED(電気ショックを心臓に与える機器)がなく、助かるのは困難です。病院なら助かる可能性もあります。高い濃度で早い脈や心停止、高血圧が出れば治療のしようがないので、どこの段階で救命できないと判断するのかで、救命の可能性があるかは変わると思います」

裁判長「血中濃度が高濃度だと死亡するということですか」

証人「薬剤によって違いますが、シアン中毒は解毒剤もあり、睡眠薬は血液透析で治ります。MDMAは解毒剤もないですし、血液透析でも下げられません」

血液透析とは、汚染された血液を機械を通して濾過する治療法。

裁判長「血液透析でMDMAの濃度は下げられないのですか」

証人「血液内からはとれても、体にしみこんだものはとれません。MDMAは血液から体内にすぐにとけ込んでしまうので、体内にとけ込んだものはとれないのです」

裁判長「ごらんになった鑑定書の血中濃度は、(田中さんが)死亡したときのもので、救急隊が死亡前に田中さんに接触したときに、濃度が上がらないようにできたのでしょうか」

証人「ありえません。治療方法がないので。早く病院に運んでも下げられないので、早かったか遅かったかは関係ないのです」

裁判長「救急隊が血中に酸素を入れても、MDMA濃度が高くなるのは止まらないということですか」

証人「おっしゃるとおりです」

検察側が追加質問を山口裁判長に求めた。

検察官「2点だけうかがいます。先ほど、肺に水がしみ出して口から泡が出るのは1、2分ということでしたが、この1、2分というのは厳密な意味でしょうか」

証人「1、2分というのは比較的早い時間という意味です」

検察官「泡をたくさん吹く肺水腫は1、2分で完成することもあるのですか」

証人「肺に血液がたまるのは1、2分なので、可能性は低いですが、1、2分で口から泡が出ることもありえます」

検察官「MDMAを飲んでも百パーセント助かるということについて、おかしいと言いたかったということですが、あなたは検察官からの申請は断られましたよね」

証人「私には判断しかねると言いました。なぜなら、交通事故などで警察や検察などから電話があった場合、関係のところに自分で電話をかけて確認します。今回検察官から電話をもらって、質問を受けて、うそではないと思いましたが、弁護側からは実際に直接会って質問を受けました」

証人尋問が終わり、山口裕之裁判長が証人を退廷させる。

裁判長「では被告人質問に移ります」

被告「はい」

被告人質問は、“続き”を見てください。

  押尾学、真実を明かせ!→



芸能界ケンカ最強は誰だ?

芸能界ケンカ最強は誰だ?

価格:500円(税込、送料別)



押尾学  → 人気ブログランキングへ

押尾学  → ブログランキング

グッズ・ショップは、こちら。
アイドル。旬なショッピングモール。へ
押尾学の、DVD-SHOPのショッピング
押尾学の、CD-SHOPのショッピング
押尾学の、VIDEO-SHOPのショッピング
押尾学の、BOOK-SHOPのショッピング

  押尾学、真実を明かせ!→








*裁判長「では被告人質問に移ります」

被告人「はい」

ぎこちない歩き方で弁護人横の席から証言台に移る。

裁判長「かけなさい」

被告人「失礼します」

裁判長「今のところ予定が大きく狂ってはいませんが、要領よく進めてください」

弁護人「最初に、あなたは平成21年8月2日の事件発生以前までどのような仕事をしていましたか」

被告人「俳優業と音楽業です」

弁護人「具体的にどういう仕事ですか」

被告人「日本映画2本とスペイン映画の撮影を行っていました」

弁護人「スペイン映画とは何の映画ですか」

被告人「マップ・オブ・ザ・サウンド・オブ・トウキョウという映画です」

弁護人「撮影はいつごろから始まりましたか」

被告人「(平成)20年の終わりごろからです」

弁護人「いつごろ撮影が終わりましたか」

被告人「(平成)21年の1、2月ごろです」

弁護人「日本の映画2本はいつごろ撮影していましたか」

被告人「4~6月ごろです」

弁護人「そのほかの出演予定はありましたか」

被告人「ハリウッドの映画とドラマの2本がありました。オーディションがありました」

弁護人「(平成)21年7月に渡米されていますがどうしてですか」

被告人「仕事の関係です」

弁護人「健康面ではどういった注意を払っていましたか」

被告人「週5でジムに通っていました」

弁護人「ということは(事件発生の)(平成)21年8月ごろは仕事面は順調だったということですか」

被告人「はい」

弁護人「田中さんと泉田さんとのいきさつについてお尋ねします」

泉田勇介受刑者(32)。押尾被告人にMDMAを譲渡したとして懲役1年の実刑判決が確定している。

弁護人「初めて田中さんと会ったのはいつですか」

被告人「(平成)20年に銀座のクラブで初めて出会いました。店での名前はアゲハです」

弁護人「どんな話をしましたか」

被告人「雑談をしたり、今度食事に連れて行ってくださいというようなことを言われました」

弁護人「初めて2人で会ったのはいつごろですか」

被告人「(平成)20年2月ごろです。都内の焼き肉屋で食事をしました」

弁護人「これまで会った回数はどれくらいですか」

被告人「10回くらいです。レストランやバーで会いました」

弁護人「どんな会話をしましたか」

被告人「将来のことなどを話しました」

弁護人「田中さんはどんな性格の方でしたか」

被告人「さばさばしたような性格です」

弁護人「違法薬物、クスリについて話をしたことはありましたか」

被告人「(田中さんは)10代のころからあらゆるクスリをやっていて、特に覚醒(かくせい)剤についてはやめるのが大変だと言っていました」

弁護人「初めてクスリの話をしたのはいつですか」

被告人「初めて食事に行って、その次に行った店です」

弁護人「どんな(種類の)クスリの話をしましたか」

被告人「MDMAやコカインです」

弁護人「田中さんはどんなルートで入手したと言っていましたか」

被告人「いろんなルートがあるようでしたが、詳しくは聞いていません」

弁護人「田中さんは暴力団との付き合いについて何か言っていましたか」

被告人「いろいろかわいがってもらっていると言っていました」

弁護人「背中の入れ墨については何と言っていました?」

被告人「昔、暴力団と付き合っていたころに入れたと言っていました」

弁護人「田中さんとどれくらいの回数、セックスをしましたか」

被告人「5回くらいです」

弁護人「セックスの最中にクスリは使いましたか」

被告人「はい」

弁護人「(事件当日の)(平成)21年8月2日より前に田中さんとクスリを使ったことはありましたか」

被告人「あります」

弁護人「8月2日より以前に田中さんがクスリを持ってきたことはありますか」

被告人「あります。コカインやMDMAを持っていました」

弁護人「クスリは錠剤でしたか。粉末でしたか」

被告人「錠剤だったことも粉末だったこともあります」

弁護人「あなたの方でクスリを用意したことはありますか」

被告人「あります。粉末のMDMAです」

弁護人「あなたが用意した粉末の入手先はどこですか」

被告人「泉田さんです」

弁護人「あなたが用意したクスリを田中さんが使うこともありましたか」

被告人「はい」

弁護人「田中さんが用意したMDMAを2人で使うこともありましたか」

被告人「はい」

弁護人「クスリを使ったセックスは何回目からしたのですか」

被告人「2回目です」

弁護人「場所は?」

被告人「都内のホテルです」

弁護人「1回目のセックスのあと、クスリを使うようになったのはなぜですか」

被告人「1回目のあとどこかの居酒屋で『次はクスリ使ってしようよ』ということになって」

弁護人「だいたい田中さんはどのくらいのクスリを飲んでいましたか」

被告人「1、2錠じゃきかないということで、3錠以上は」

弁護人「(事件の日より前に)クスリで田中さんの具合が悪くなったことはありましたか」

被告人「ないです」

弁護人(「事件の日より前に、現場となった六本木ヒルズの)23階の部屋に来たことはありますか」

被告人「はい」

弁護人「事件のあった平成21年8月2日は何回目だったのですか」

被告人「2回目です」

弁護人「いつごろからこの部屋を使うようになったのですか」

被告人「6月中旬以降です」

弁護人「何のためですか」

被告人「曲作りのために使わせてもらっていました」

弁護人「泉田さんとはどのように知り合いましたか」

被告人「(押尾被告人が当時、所属していた)エイベックスの人を通じてです」

弁護人「場所は?」

被告人「六本木でした」

弁護人「泉田さんと初めて会ったとき、どんな話をしましたか」

被告人「当時は焼き肉屋でアルバイトをしていたようで、バイトやめたいとか、おいしい仕事はないかとか雑談です」

弁護人「泉田さんは違法薬物を使っていたことを知っていましたか」

被告人「はい」

弁護人「いつ知りましたか」

被告人「初めて会った日です」

弁護人「なぜですか」

被告人「私の目の前でコカインを吸っていました」

弁護人「あなたも使いましたか」

被告人「勧められましたが、僕はコカインはやらないので断りました」

弁護人「泉田さんとはなぜ付き合っていたのですか」

被告人「よくなついてきたというか寄ってきて、ウマがあったというか、自然に仲良くなりました」

弁護人「泉田さんとは何をしていましたか」

被告人「食事や飲みに行ったり、周りの人を紹介したりしました」

弁護人「泉田さんはどんな違法薬物をやっていましたか」

被告人「コカイン、大麻、MDMAです」

弁護人「メーンはどれですか」

被告人「コカインと大麻です」

弁護人「泉田さんは薬物を持ち歩いていたのですか」

被告人「はい」

弁護人「どのように持ち歩いていましたか」

被告人「パンツや靴下につっこんだり、たばこの箱の底に入れたりしていました」

弁護人「なぜ知っているのですか」

被告人「何回も見たからです」

弁護人「泉田さんにクスリをもらったことはありますか」

被告人「はい」

弁護人「(麻薬取締法違反罪の起訴事実となった21年)7月31日の譲り受けをのぞいて、何回もらいましたか」

被告人「2回です」

弁護人「いつですか」

被告人「(平成)21年の4月か5月です」

弁護人「泉田さんは違法薬物の種類について何と説明していましたか」

被告人「『MDA』と言っていました。MDMAの兄弟みたいなものと」

弁護人「4月のMDAはいくらで買いましたか」

被告人「17万5千円です」

弁護人「どんなものでしたか」

被告人「薄茶色と濃い茶色が混じった粉末でした」

弁護人「どこで買いましたか」

被告人「六本木のいきつけのバーです」

弁護人「粉末はどのように飲んでいましたか」

被告人「透明のカプセルに入れて飲んでいました」

弁護人「5月にもらったときはいくらでしたか」

被告人「やるよと言われタダでした」

弁護人「どのようにもらったのですか」

被告人「泉田さんの誕生日会の3次会で、青山のクラブみたいなバーみたいなところです」

弁護人「このときもらったのは(別の合成麻薬の)TFMPPでいいのですか」

被告人「そうです」

弁護人「捜査当局にTFMPPと言われるまでは何だと思っていましたか」

被告人「MDAかMDMAと思っていました」

弁護人「泉田さんはどこから入手したのですか」

被告人「地元の友達と言っていました」

弁護人「(平成)21年の7月30日に『話変わるけど、アミノ酸ある?』とメールしましたか」

被告人「はい」

弁護人「アミノ酸とは何のことですか」

被告人「『MDA』のことです」

弁護人「MDAをアミノ酸呼ぶのは誰の提案ですか」

被告人「泉田さんです」
被告人「泉田さんは過去に2回、薬で捕まっているので、『暗号化した方がいい』と言われました」

弁護人「なぜ、泉田さんに(MDMAの調達を)頼んだのですか」

被告人「(MDMAが)なくなってきたからです」

弁護人「お金は払うつもりでしたか」

被告人「はい」

弁護人「あなたからの注文に対し、泉田さんはどのような反応でしたか」

被告人「『分かった。聞いてみる』ということでした」

弁護人「(昨年)7月30日午後6時54分に、泉田さんからあなたへ『無理言ったら聞いてくれたので、頼んじゃって平気?』とメールが送られていますね」

被告人「はい」

弁護人「代金はいくらだと言われましたか」

被告人「35万円です」

弁護人「7月31日午後1時57分に、泉田さんからあなたへ『アミノ酸は10からになっちゃうから』と、メールが来ています。10とは、どういう意味ですか」

被告人「10錠ではなく、10グラムです」

弁護人「10グラムでいくらですか」

被告人「35万円です」

弁護人「35万円だというのは、電話で言われましたか」

被告人「会ったときです」

弁護人「薬を受け取ったのはいつですか」

被告人「7月31日かと思います」

弁護人「受け取った薬はどのようなものでしたか」

被告人「小さなビニール袋に入っていて、粉末状でした。濃い茶色と薄い茶色が混ざっていて、砂のようでした」

弁護人「10グラムあるのを確認しましたか」

被告人「確認していません。正確にはどのぐらいあったか分かりません」

弁護人「そのとき、お金は払いましたか」

被告人「『手持ちがないので、後でいい?』と聞いたら、『いいよ』と言われました」

弁護人「いつまでと言われましたか」

被告人「『今度でいいよ』と言われました」

弁護人「結局、泉田さんはお金をもらっていないということですか」

被告人「私からはもらっていませんが、私の友人3人から、計60万円を受け取ったと弁護士の先生から聞きました」

弁護人「あなたは受け取った粉末をどこに置きましたか」

被告人「キッチンの棚です」

弁護人「ビニールに入ったままですか」

被告人「そうです」

弁護人「8月2日、泉田さんが(六本木ヒルズに)来たのは何時ごろですか」

被告人「午前11時前です」

弁護人「午前10時46分に、あなたから泉田さんにメールを送っています。『カプセル買える?』と。これはどういう意味ですか」

被告人「薬を入れるためのカプセルをお願いしました」

弁護人「田中さんと8月2日に会う約束というのは、いつごろしましたか」

被告人「前日と前々日にお互い連絡を取り合って、2日に来ることになりました」

弁護人「田中さんが部屋に来たのは?」

被告人「(午後)2時半ごろです」

弁護人「その前の2時14分に、あなたから田中さんに『来たら、すぐいる?』というメールをしています。これに対して、田中さんからはどのような返事が来ましたか」

被告人「『いるっ』と返事が来ました」

弁護人「これは、どういう意味で送ったのでしょうか」

被告人「来たらすぐ、オレのことほしいか。オレのこといるだろう。そういう言葉の遊びというか、プレーです」

弁護人「『おれの体がいるか』という意味ですね」

被告人「はい」

弁護人「お互い薬を持っているという前提だから、(違法薬物が必要かを)確認する必要がないということですね」

被告人「はい」

弁護人が、「ところであなたは、ものを考えるとき、英語と日本語、どちらで考えますか」と尋ねた。
被告人は「英語です。初めて会話を覚えたのは英語なので、英語の方が得意です」と答えた。

弁護人「『おれの体がいるか』というのを英語で言ってみてください」

被告人「Do you want me right away?」

弁護人「どういう意味ですか」

被告人「すぐいるか、すぐほしいか、おれのことを」

弁護人「『(違法薬物を)来たらすぐいるか』というのを英語で言うと?」

被告人「Do you want a drug when you arrive.もしくはDo you want a drug right awayとかです」

弁護人「田中さんが来たら、すぐセックスするつもりだったのですか」

被告人「はい」

弁護人「田中さんもそのつもりでしたか」

被告人「はい」

弁護人「セックスすることをお互い分かっていたのに、なぜこういうメールを送ったのですか」

被告人「なんだか久しぶりというのと、お互いそういう言葉の遊びが好きというのと、会う前に興奮するというのがありました」

弁護人「その前に2回、田中さんと電話をしていますが、どのような話をしたのですか」

被告人「田中さんが『マー君、新作の上物があるから、楽しみにしててね。今日は私の使おうね。もうすぐ着くから楽しみにしててね』と言われました」

弁護人「どういう意味だと思いましたか」

被告人「新しく質のいいMDMAを持ってきたと思いました」

弁護人「部屋に着いた田中さんはどんな様子でしたか」

被告人「テンションが高い状態で、『あらマー君、久しぶり』って抱きついてきて、イチャイチャしました」

弁護人「どう思いましたか」

被告人「すでにいい感じで、薬が効いてんだな、えらいご機嫌だな、と思いました」

弁護人「前もそういうことがあったんですか」

被告人「はい」

弁護人「違法薬物は誰が持ってきたのですか」

被告人「今回は、田中さんの新作を飲みました。新作の上物といわれ、僕も興味がありました。僕が持っていたのは泉田さんからもらったもので、田中さんとも使ったことがあったので…」

弁護人「錠剤でしたか」

被告人「三角の錠剤です」

弁護人「何錠くらいありましたか」

被告人「数は分かりませんが、20錠くらいです」

弁護人「大きさは?」

被告人「0・5~1センチの間です。バツのマークがついていました」

弁護人「色は?」

被告人「ダークブラウンです」

弁護人「田中さんはどんなものに錠剤を入れていましたか」

被告人「ジップロックです」

ここで、山口裕之裁判長が休憩をとることを告げた。
約1時間15分の休憩をはさみ、午後1時半から再び被告人質問が行われる。



山口裕之裁判長「それでは開廷します。被告人は前に」

弁護人「平成21年8月2日、田中さんが23階の部屋に来てから、あなたは23階の部屋でMDMAを全部で何錠飲みましたか」

被告人「私は5錠飲みました」

弁護人「田中さんは何錠飲みましたか」

被告人「正確には見ていませんが、3錠以上飲んでいます」

弁護人「田中さんは23階に来てから何分くらいしてから飲みましたか」

被告人「10分経っていないくらいです」

弁護人「(最初に)田中さんは何錠飲みましたか」

被告人「1錠飲んでいます」

弁護人「あなたはこのとき、何錠飲みましたか」

 被告人「2錠飲みました。(田中さんから)『早く私のペースに追いついて』と言われたので、軽い気持ちで『じゃあ』と思って飲みました」

弁護人「次に飲んだのはいつですか」

被告人「(午後)4時くらいです。私は1錠、田中さんは1錠飲みました」

弁護人「3回目に飲んだのは何時ですか」

被告人「5時とか5時過ぎです。私は2錠飲みました」

弁護人「1回目のセックスはDVDを止めてからですか」

被告人「はい」

弁護人「ブルーレイディスクレコーダーの電源を切ってリビングから寝室に移動したのですか」

被告人「はい」

弁護人「寝室に時計は?」

被告人「ありません」

弁護人「あなたの腕時計はどこに置いたのですか」

被告人「リビングルームに置いていました」

弁護人「寝室に時計はなく、正確な時間は確認していないのですか」

被告人「はい」

弁護人「ブルーレイディスクレコーダーの電源を切ったのは4時ごろでいいですか」

被告人「はい」

弁護人「田中さんとのセックスはどれくらいでしたか」

被告人「だいたい1時間くらいです。(ブルーレイディスクレコーダーの)電源を切ったのが4時ごろで、メールでのやりとりが5時過ぎなので」

弁護人「1回目のセックスをした後はどうしましたか」

被告人「休憩してお互い別々にシャワーを浴びました」

弁護人「あなたが3回目を飲んだのはメールの後ですか」

被告人「前です」

弁護人「2度目のセックスの時間はどれくらいですか」

被告人「だいたい30分くらいです」

弁護人「2回目のセックスの後、何をしていましたか」

被告人「(2人とも)ベッドの上であおむけになっていました」

弁護人「田中さんにはどんな変化がありましたか」

被告人「あおむけになって、独り言をぶつぶつ言い始めました」

弁護人「あなたと田中さんがベッドにあおむけになってからどれくらいたっていましたか」

被告人「10分はないと思います」

弁護人「数分から10分ですか」

被告人「はい」

弁護人「田中さんの独り言はどんなことを言っていましたか」

被告人「『んーだから』とか『んーもっとしっかりしてよ』とか、言葉がよく分からないけれど、ハングルみたいなのを話していました」

弁護人「ほかにどんな変化がありましたか」

被告人「怒ったり、誰かに怒ったりしているような感じがあり、かといえば笑っていました」

弁護人「田中さんの手はどんな状態でしたか」

被告人「普通でした」

弁護人「顔はどんな表情でしたか」

被告人「眉間(みけん)にしわを寄せたり、笑ったりしていました」

弁護人「目は?」

被告人「何かをにらみつけるような目や、普通だったり、笑っているような目もありました」

弁護人「言葉は?」

被告人「『んー』とか『だからー』とか、強調することはありました」

弁護人「独り言を言ったとき、口から何か吐くようなことはありましたか」

被告人「ありませんでした」

弁護人「苦しそうでしたか」

被告人「苦しそうというより、興奮している感じがありました」

弁護人「田中さんを見て、あなたはどうしましたか」

被告人「『いったい何だ』と思って、肩をゆすったり、声をかけたり、ほっぺを軽く叩いたりしました」

弁護人「田中さんはどうなりましたか」

被告人「普通の状態に戻って『あ、マーくんごめん。私どっかいっていたでしょ』って」

弁護人「119番通報は考えなかったのですか」

被告人「話しかければ戻ったので。時間が経てば元に戻ると思いました」

弁護人「その後、田中さんの容体はどうなりましたか」

被告人「独り言とか、エスカレートしていって、ぐわって。興奮度があがって、ばたんと倒れました」

弁護人「ベッドの上に倒れたんですか」

被告人「はい。あおむけに倒れました」

弁護人「倒れる直前に変化はありましたか」

被告人「歯をくいしばるようにして、手をゆらしながら。興奮している時に、つばが口の両端にたまる感じで」

弁護人「倒れる時はどんな風でしたか」

被告人「両手をこぶしにして、ゆらしてばたんと」

弁護人「倒れたとき、目はどうでしたか」

被告人「なんかにらんでいる感じでした」

弁護人「倒れてから田中さんは動かなかったんですか」

被告人「はい」

弁護人「足はあぐらのままでしたか」

被告人「まっすぐでした」

弁護人「倒れた後はどうしましたか」

被告人「いきなり倒れてびっくりして、『おい』って声をかけて。息していなかったんで『こりゃまずい』って思って、人工呼吸とマッサージをしました」

弁護人「(人工呼吸に続いて)心臓マッサージをしたということですが、どのようにやったのですか」

被告人「手をずらしていって、骨が分かれる部分を手をクロスしながら、『1、2、3、4。1、2、3、4…』って8回押しました」

弁護人「どこを押しましたか」

被告人「骨が分かれるみぞおちの辺り」

弁護人「ぐっと押す感じでやりましたか」

被告人「はい」

弁護人「人工呼吸で2回息を吹き込み、みぞおちを8回マッサージするのを1セットとして、何セットしたのですか」

被告人「10セット以上はやりました」

弁護人「時間にしてどれくらいですか」

被告人「10分くらいはやりました」

弁護人「効果はありましたか」

被告人「一瞬、田中さんが『ぐほっ』といったので、一瞬だけほっとしましたが結局はだめでした」

弁護人「生き返らなかったということですか」

被告人「はい」

弁護人「倒れた直後に救急車を呼ぶことは考えなかったのですか」

被告人「必死だったので、『人工呼吸や心臓マッサージが何よりも優先』と思いました」

弁護人「だめだと思ってから119番通報することは考えませんでしたか」

被告人「(人工呼吸と心臓マッサージのセットを)何十回も繰り返してだめだったので、頭が真っ白になり呆然としていたので(考えられませんでした)」

弁護人「その後、どうしましたか」

被告人「服を着て、携帯電話を取りに行き、(知人の)Aさんに電話しました」

弁護人「Aさんとはどんな関係ですか」

被告人「仲の良い友人です」

弁護人「どうしてかけたのですか」

被告人「頼りがいがあったので、とっさに…」

弁護人「Aさんは電話に出ず、留守番電話だったと思いますが、その前に泉田さんに電話をかけていますが何故ですか」

被告人「泉田さんからは『クスリのことで何かあったら、おれに連絡してください』と言われていたので電話しました。けど、そのときは電話に出ませんでした」

弁護人「18時35分にAさんと電話をしていますが、どんなことを話しましたか」

被告人「『一緒に女の子とクスリをやっていたら急に倒れて死んだ。人工呼吸とか心臓マッサージとか何をしても生き返らない』と話しました」

弁護人「Bさんからは何と言われましたか」

被告人「『ばかやろう。もう一回蘇生(そせい)処置をしろ』と言われました」

弁護人「『119番通報しろ』とは言われませんでしたか」

被告人「そのときは言われていません」

弁護人「そのときの田中さんの状態はどうなっていましたか」

被告人「唇の色が変わっており、体が硬くなっていました」

弁護人「それ以外に特に変化はありましたか」

被告人「それぐらいしか違っていませんでした」

弁護人「3日に出頭して逮捕されたのは何時くらいでしたか」

被告人「夜です」

弁護人「逮捕されたとき体の状態はどうでしたか」

被告人「まだクスリが残っている状態でした」

弁護人「記憶はどうでしたか」

被告人「記憶はあいまいでした」

弁護人「(昨年)8月3日に逮捕された直後、119番通報するころまで田中さんが生きていたような供述を、初めて面会にきた弁護人にしていますが、なぜですか」

被告人「初めて面会に来た弁護人から死体遺棄があり得るといわれ、急に死んだというのはまずいんだろうと思い、◯◯さん(法廷では実名)が来るまで生きていたと言いました」

弁護人「死んだのを放置していたと遺棄になるといわれてそうしたんですか。薬を飲んでいたとは話しましたか」

被告人「話していません。興奮剤や強心剤みたいなのを飲んだと話していました」

弁護人「8月18日の調書は知っていますか。田中さんが、(元マネジャーの)△△さん(法廷では実名)が来る直前に死んだのかもしれないとなっていますが、なぜですか」

被告人「刑事さんから、『田中さんは自分が来たときには死んでいたと△△さんが言っていた』といわれたからです」

弁護人「8月24日、31日にも任意で取り調べを受けましたか」

被告人「はい」

弁護人「それは誰ですか」

被告人「□□刑事です(法廷では実名)」

弁護人「その時の調書では死亡時間が(午後)6時50分となっていますが、なぜですか」

被告人「刑事さんから『6時50分ぐらいに死んだんじゃないの?』といわれたからです」

弁護人「理由は説明されましたか」

被告人「『その時間は通話記録が残っていないからそこら辺がポイントかも』といわれたからです」

弁護人「□□刑事からは再逮捕があるかもしれないという件について話はありましたか」

被告人「『オッシー、これじゃ遺棄は成立しないよ』と言われました。8月下旬、三田署で言われました」

弁護人「保護責任者遺棄致死で再逮捕されてからは誰が取り調べを担当しましたか」

被告人「××刑事です(法廷では実名)。『お前に黙秘権などない。供述能力しかない』と言われました」

弁護人「このときの調書には田中さんが容体が急変して死亡するまでの時刻は話しましたか」

被告人「話していません」

弁護人「話していないのになぜ調書に書かれているのですか」

被告人「『時刻のない調書は信用されない。“とりあえず急死した”では信用されないから、長い範囲で示してよいから』といわれ、『長くて30分ぐらいですかね?』という感じで、そうなりました」

弁護人「最初の◇◇検察官(法廷では実名)の印象はどうでしたか」

被告人「『お前には黙秘権があるが、調書にサインをしないやつは、裁判官の印象が悪くなる。しかしお前もよくこんな真っ黒な女と付き合っていたな』と言われました。今までの調べと違って、優しくしてくれたり、何か優しい話し方で信用できるかなと思いました」

弁護人「容体がおかしくなったとかの時刻は話しましたか」

被告人「一切話していません。ただ、急にバタンと倒れたって話しました」

弁護人「調書には、倒れたのは5時50分ごろと書いてありますがどうしてですか」

被告人「『メールのやりとりから、2回目のセックスして、それから30分ぐらい休憩とか入れたら、大体5時50分ぐらいかな?』と言われたからです」

弁護人「『6時ごろに田中さんが白目をむきだして容体が悪化した』とか言いましたか」

被告人「白目は倒れた後の状態だと言いました」

弁護人「倒れる直前や倒れたときの様子が、時間的に前に調書で書かれているということですか」

被告人「順序が違うと何十回も言いましたが、『順序は関係ない。大丈夫だから』と言われて調書にサインしました」

弁護人「(今年)1月14日にも◇◇検事から取り調べを受けたときに、何を言われましたか」

被告人「『アゲハが昆虫自殺なのは間違いない。おれもこの仕事やっていなかったらシャブとかMDMAやってるな。ヘヘ』と言われました」

弁護人「供述調書に『エクソシスト』や『呪怨』と書かれていますが、自分で言ったのですか」

被告人「8月の調べで、『何かにたとえろ』と言われ、『あえて言うなら(映画の)エクソシストですかね』と言いました。『“うーん”といううなり声も何かにたとえろ、何でも良いから』と言われ、『映画の呪怨の男の子の声ですかね』と言いました」

弁護人「取り調べの中でこれらの映画のDVDを見たりしましたか」

被告人「何度も見ました。『とりあえず似ているものを見ろ』と言われ、エクソシストと呪怨を見ました。資料として使うと言われ、DVDを映している画面を指さしているところの写真を撮りました」

弁護人「1月23や24日にエクソシストや呪怨の画面を映した写真が添付された調書にサインするのを拒否しましたね。なぜですか」

被告人「資料に使うと言われていたのに、調書に使われていたからです。『世論がうるさいから、お前は起訴せざるをえない』とか『お前、精神鑑定必要なんじゃねえか』とか言われて、信用しなくなりました」

弁護人「△△さん(法廷では実名)に女性が死んだということは話しましたか」

△△さんとは押尾被告人の元マネジャー。

被告人「急に死んだということを伝えました」

弁護人「△△さんに第一発見者になってくれと言ったら何と言われましたか」

被告人「分かりましたと言われました」

弁護人「△△さんに身代わりは頼みましたか」

被告人「クスリを飲んでなくて無理なので頼んでいません」

弁護人「□□さん(法廷では実名)には現場に来てほしいと言ったのですか」

□□氏とは押尾被告人の元チーフマネジャー。

被告人「□□さんは私たちの上司なので来た方がいいということになりました」

弁護人「□□さんに、△△さんを第一発見者にすると伝えたら何と言われましたか」

被告人「そんなことできるわけがないといわれ却下されました」

弁護人「□□さんから救急車を呼んだ方がいいと言われましたか」

被告人「ありません」

弁護人「このときどうしたかったですか」

被告人「クスリを抜きたかったです。その後、警察に出頭するつもりでした」

弁護人「泉田さんを(六本木ヒルズレジデンスの)23階に呼んだ理由は?」

被告人「点滴でクスリを抜けるヤミ医者を知っていると聞いたので、早くクスリを抜きたかったんです」

弁護人「(8月2日午後)9時19分に119番通報していますが、このあとなぜ42階に昇ったのですか」

被告人「○○さんに落ち着いてお前の用事を済ませろと言われました。○○さんが第一発見者になると思いました」

○○さんとは事件現場で119番通報した人物。

弁護人「どうして42階へは階段で昇ったのですか」

被告人「泉田さんと走って昇って、クスリが効いていたので早く抜きたかったからです」

弁護人「□□さんがそのあと42階へ来た理由は何ですか」

被告人「それは分かりません」

弁護人「そのあと、42階を出てどうしましたか」

被告人「(東京)錦糸町のホテルで点滴を打ってクスリを抜こうとしたのですが、痛かったのですぐにやめました」

弁護人「錦糸町のホテルを出てから麻布警察署に出頭する前、泉田さんと打ち合わせをしましたか」

被告人「とりあえず、『おれのことは絶対に言うな。次は実刑が確実だから』というようなことを言われました。だから言っていません。『アッコをよろしく』なんてことは言ってないし、泉田さんは元妻と2回くらいしか会っていないので頼んだりはしません」

アッコとは押尾被告人の元妻で女優の矢田亜希子さん(31)。

弁護人「Kさんと初めて出会ったのはいつですか」

被告人「7~8年前です」

弁護人「KさんとMDMA以外のクスリを使ったことはありますか」

被告人「使ってないです」

Kさんとはドラッグセックスのパートナーの一人で、今回の公判で証言に立った。

弁護人「Kさんに『あれいる?』と言ったことはありますか」

被告人「ありません」

弁護人「警察がメールのやり取りを復元していますが、平成21年7月にKさんに対し『あれいる?』などと送ったメールはありましたか」

被告人「ないです」

弁護人「Eさんと初めて出会ったのはいつですか」

Eさんとは、ドラッグセックスの相手の一人で、公判で押尾被告人との関係を証言。

被告人「平成21年です」

弁護人「そのあと(米国の)ロサンゼルスに来たのはどうしてですか」

被告人「誕生日のお祝いということで来ました」

弁護人「EさんとMDMAを使ったことはありますか」

被告人「ありません」

弁護人「違法薬物以外を使ったことはありますか」

被告人「アダルトショップなどで売っている媚薬のようなものはあります」

弁護人「Eさんの体が悪くなったことはありますか」

被告人「ありません」

弁護人「Eさんはうそを言っているということですか」

被告人「明らかにそうでしょう」

弁護人「Eさんはロスで楽しそうでしたか」

被告人「楽しかったと思います」

弁護人「アメリカへ行ったのはいつからいつまでですか」

被告人「7月5日から28日までです」

弁護人「7月23日にアメリカの友人に送ったメールではあなたは『合計いくら? 私がボラれないように』などと書いて送りましたか」

被告人「はい。送りました」

弁護人「このときのクスリとは錠剤ですか」

被告人「そうです。錠剤です」

弁護人「□□さんは7月24日にラスベガスに来て帰国していますね?」

被告人「はい」

弁護人「このときサプリメントボトルの持ち帰りを頼みましたか」

被告人「頼みました」

弁護人「クスリを入れて帰ることは?」

被告人「頼んでいません」

弁護人「□□さんに渡したのはいつですか」

被告人「帰国前日。撮影が終わり、その後、『荷物に隙間あるか』と聞いたら『ある』と言われた。そしてベネチアというクラブで騒いでいました」

弁護人「ボトルを渡した場所はどこですか」

被告人「宿泊していたホテルの3階です」

弁護人「□□さんが(7月)24日に帰国してから、友人に『私のためにMDMA30錠お願い』と言いましたか」

被告人「言いました」

弁護人「錠剤、ピルですか」

被告人「はい。粉末ならパウダーといいます」

弁護人「どうやって使いましたか」

被告人「現地でスタッフらとドンチャン騒ぎをしているときに使いました」

弁護人「もしアメリカからクスリを持ち帰ったのなら、泉田さんに頼む必要はありましたか」

被告人「ありません」

弁護人「(合成麻薬の)TFMPPをサプリメントボトルに入れたのはいつですか」

被告人「その後のことです」

弁護人「TFMPPを泉田さんに渡したことはありますか」

被告人「ありません。勝手に取っていったことはあります」

弁護人「最初にMDMAを服用したのはいつですか」

被告人「平成19年です。クラブでバカ騒ぎをしているときに使いました」

弁護人「MDMAを使うようになったのは、セックスの快感を増すためだったのではないのですか」

被告人「違います」

弁護人「田中さんと使用するようになったのはなぜですか」

被告人「仲が良かったし、いろいろ教えてもらうことも多く、クスリの気持ちよさにおぼれてしまう自分がいました」

弁護人「今は薬物を使用したことをどう思っていますか」

被告人「軽い気持ちでクスリに手を出し、本当にバカなことをして、とても後悔しています」

弁護人「違法薬物は二度としませんか」

被告人「はい」

弁護人「本当ですか」

被告人「こういうことが起きて、二度としたくありません」

弁護人「平成21年8月3日に逮捕されて、何を失いましたか」

被告人「家族、仕事、社会の信用…。田中さん。すべてと言っていいぐらい失いました」

弁護人「田中さんが亡くなったことについてはどう思っていますか」

被告人「すごく仲良かったので、非常に残念です。自分がそばにいながら助けることができず、悔やんでいます。ただ、私は見殺しにするようなことはしていません。毎日、冥福(めいふく)を祈っています」

弁護人「どのように祈っていますか」

被告人「わたしはキリスト教なので、イエスさまとマリアさまに犯した過ちや今までやってきたバカなことのお許しを求めたり、田中さんのことを悔いたりしています」

弁護人「田中さんの遺族に対してはどう思っていますか」

被告人「もし立場が逆なら、私の両親も同じ気持ちだと思う。ただ一つ分かってほしいのは、私は見殺しにすることは、絶対にしていません」

男性検察官が反対尋問。

検察官「前回は、田中さんが部屋に来て何をするつもりだったと答えましたか」

被告人「覚えていません」

検察官「何の目的もなかったと答えていませんか」

被告人「そう書いてあるのならそうなんだと思います」

検察官「前回の裁判と今回の裁判と、どちらが本当なんですか」

被告人「今回がすべてです」

検察官「今回と前回は何が違うんですか」

被告人「前回は隠したい、少しでも現実から逃げたいという気持ちで、隠したいということしかなかった。今回は何も隠さず、すべて話しています」

検察官「本当にあなたが田中さんとドラッグセックスを始めたのはいつなんですか」

被告人「21年4月ぐらいです」

検察官「21年4月より前に、ほかの女性とドラッグセックスをしたことはないんですか」

被告人「ドラッグセックスはありません」

検察官「仮にそうだとして、なぜ田中さんとドラッグセックスを始めたのですか」

被告人「一緒にやろうということになり、お互いに余計なことは言わず聞かず、信頼関係があったというか…」

検察官「MDMAは誰が持ってきていたんですか」

被告人「田中さんです。あと私もあります」

検察官「田中さんと8月2日に会うと約束したのはいつですか」

被告人「前日、前々日…」

検察官「7月29日にやり取りをしていませんか」

被告人「そうです」

検察官「田中さんが来るのが分かっているなら、田中さんに持ってきてと頼めばよかったのではないですか」

被告人「お互いに用意するというのが前提なんです」

検察官「(事件のあった六本木ヒルズの部屋の)ベッドの脇に、(携帯音楽プレーヤー)アイポッドが忘れてありましたよね。誰のものですか」

被告人「私の女性の友人です」

検察官「ベッドの脇に忘れるなんて、ずいぶん親密な関係なんですね」

弁護人「異議あり」

弁護人がやりとりをさえぎるように言った。
弁護人は「その人については詳しく聞かないことになっている」などと山口裕之裁判長に訴えた。

検察官「田中さんとのドラッグセックスの回数は?」

被告人「覚えていません」

検察官「何回会って、そういう機会を持ったのですか。会ってもしないときもあったのでしょう?」

被告人「数えたことがありません」

検察官「10回以上とか、4、5回とかおおざっぱな数字でもいいから分かりませんか」

被告人「正確な回数は分かりません」

検察官「数が多すぎて覚えていられないということなのか、少ないけど言うことで誤解されることがあってはいけないということなのか、どちらなんですか」

被告人「質問が難しいです」

検察官「いっぱいあって回数が分からないのか、少ないが数えていないのか、どっちですか」

被告人「真ん中ぐらいです」

検察官「(8月2日に田中さんと会った日に)田中さんはハイテンションでハグしてきて、MDMAを飲んで、DVDを見たということですね。あなたはメールの『来たらすぐいる?』という表現を、自分自身が欲しいのかという意味だと言っていますが、田中さんが来てすぐにしたのはセックスではないじゃないですか」

被告人「イチャイチャはしてました」

検察官「あなた(押尾被告人)が欲しいか、という意味ではないんじゃないですか」

被告人「違います」

検察官「(麻薬取締法違反罪で実刑が確定している)泉田さんが、アミノ酸(MDMAの隠語)という言葉を使い始めたのはいつですか」

被告人「分かりません」

検察官「あなたと泉田さんがMDMAをアミノ酸と呼ぶようになったのはいつですか」

被告人「彼と初めて会ってちょっとしてから、お互いのことを話しまして、違法薬物で捕まったことがあるって話になって、『記録として残るから暗号化した方がいい』ってなって。でも、何月かって言われても分かりません」

検察官「今の証言は途中まで泉田さんと一緒ですね」

被告人「そうっすか」

検察官「今まで何回、泉田さんからMDMAを譲り受けましたか」

被告人「3回です」

検察官「1回目はいつですか」

被告人「思いだせません。…あ、4月と5月」

検察官「4月に1回、5月に1回、最後は7月31日?」

被告人「はい」

検察官「量的には前の2回(4月と5月)はどのくらい?」

被告人「量は…5月は5個」

検察官「5個というのは? 何を5個?」

被告人「透明のカプセルです」

検察官「4月は?」

被告人「4月は小さいビニール袋にあったMDMAといわれているもの」

検察官「粉末?」

被告人「はい」

検察官「今回は?」

被告人「30万か、35万円」

検察官「あなたは(泉田受刑者の)言い値で買っていたのですか」

被告人「彼が言う値段をそのまま払っていました」

被告人「私は泉田さんを本当にすごい信頼していたんですよ。彼のお母さんが治療費が必要で、お金をかき集めて、何百万(円)て渡したり、彼を信用していましたから」

検察官「アメリカで違法薬物を購入したときには、かなり金額をこだわっていますよね?」
検察官「『ところで、合計いくら。私がぼられないために』『1錠あたり10、計200』。これはどういうことですか」

押尾被告人「1錠あたり10ドルということです」

検察官「MDMAは1錠あたり重さがいくらあるか知りませんか」

被告人「はい」

検察官「あなたは重量と金額の対価を見ていないんですか」

被告人「はい」

検察官「結構です」
検察官「今、アメリカのメールを見てもらったので、もう少し聞かせてください。7月25日、現地時間未明、どんなメールのやり取りをしたか、記憶にありますか」

被告人「まったくないです」

検察官「ここに、あなたが送ったメールで『エスが好きな女いないか』『男が気絶して病院に行った』ってありますよね?」

被告人「分かりません」

「エス」は覚醒剤を指す隠語。

検察官「(気絶して病院行ったのは)クスリじゃないんですか」

被告人「クスリじゃないです」

検察官「TFMPPの話は、あなた自身が粉末にしてカプセルに入れたことはないですか」

被告人「ないです」

検察官「MDMAをかじったことはありますか」

被告人「あります」

検察官「味は?」

被告人「味ですか」

検察官「すごく苦かったんじゃないですか」

被告人「苦いっちゃ苦いですね」

検察官「苦い薬を飲むときには何を使いますか」

被告人「苦い薬…。そのまま飲みます」

検察官「一般的に苦い薬を飲むときには何を使いますか? オブラートとかカプセルを使うんじゃないですか」

被告人「しない(使わない)と思います」

検察官「田中さんが来てから、トータルでMDMAを5錠飲んだと言っていましたよね。もう1度確認しますが、最初に田中さんが1錠、あなたが2錠。時刻は?」

被告人「(部屋に)入ってから10分ごろ」

検察官「午後2時50分のちょっと前でよろしいですか」

被告人「はい」

検察官「4時ごろにもう1錠飲んで?」

被告人「はい」

検察官「セックスをして、休憩をして5時10分に(元妻の)矢田亜希子さんからメールがきて返しましたね。この前に2錠飲んで、これで5錠目ですよね。どこで飲んだんですか」

被告人「寝室です」

検察官「矢田さんのメールはどこで受け取ったのですか」

被告人「ソファか寝室です」

検察官「メールをしている間、田中さんはどこにいたのですか」

被告人「寝室やリビングで踊っていました」

検察官「あなたはどこにいたんですか」

被告人「シャワーの後にソファに行きまして、充電器が置いてあるので、メールを送って、寝室に行きました」

検察官「2度目のセックスは正確な時間が分からないって言っていますね? でも、8月2日はあなたはすごく時間を気にしていたんじゃないですか」

被告人「気にしていました。次の次の日にレコーディングがありまして、アレンジしなきゃいけなくて、その予定が入っていました」

検察官「あなたと田中さんは、せいぜい6時か7時までしか一緒に動けなかったんじゃないんですか」

被告人「はい、そうですね」

検察官「あなたと田中さんの間には、到着が2時半で、せいぜい6時半くらいまでしか、ドラッグセックスをやるにしてもできない状況だったわけでしょう?」

被告人「はい」

検察官「あなたは時計が、時計がって言っているけれど、(田中さんが)おかしくなるまでは、だいたい何時か(時間を)気にしていたんじゃないですか」

被告人「していないです」

検察官「(田中さんの容体が悪化した経緯について)あなたは勾留(こうりゅう)質問でどのように話しましたか」

被告人「うーん」

検察官「田中さんの容体悪化は(8月2日)17時45分、死亡したのは18時45分と答えましたね」

被告人「言いました」

検察官「それは検察官に脅され、あなたの意思で言ったのではないということですか」

被告人「いいえ、(取り調べの検事に)言われた通りにたどって説明したということです」

検察官「『こういう風に言え』とすり込まれたということですか」

被告人「すり込まれたというか『はっきりさせろ』と言われました。当時、聞かれたことについて何が何だか分からなかったので」

検察官「あなたはすでに(MDMAの所持などで)最低2回は逮捕されていますよね、それでも分からなかったのですか」

被告人「分からないものは分かりません」

検察官「『あなたは時間がたてば田中さんの容体が落ち着くと思った』と話していましたが、どうしてそのように思ったのですか」

被告人「田中さんが『ごめんね』と言ったり、話しかけると笑ったりしていたので、時間がたてば落ち着くのだと思いました」

検察官「ハングルみたいなことを口にしたりする人を見て、時間がたてば落ち着くと思ったのですか」

被告人「はい」

検察官「そんな経験をしたことがない人が、なぜそのように思ったのですか」

被告人「経験がないからこそ、そう思ったのです」

検察官「経験がなければ余計に心配になるのではないですか。話していたかと思うと、またもと(様子がおかしい状態)に戻ってしまうのでしょ」

被告人「繰り返すからこそ落ち着くと思いました」

検察官「容体が悪化してから電話をかけるまで少なくとも20分はあるが、その間は何をしていたのですか」

被告人「心臓マッサージを繰り返したり、呆然(ぼうぜん)としたりしていました」

検察官「呆然としていたのはだいたいどのくらいの間ですか」

被告人「分かりません」

検察官「18時47分から(再び電話をかけ始めた)18時53分までの空白の時間に『電話をしていた』と言っていますが、誰にしていたのですか」

被告人「(押尾被告人にMDMAを譲り渡した)泉田(勇介受刑者)さんや(元マネジャーの)△△さん(法廷では実名)です。ほかにも誰かにしているかもしれません」

検察官「(繰り返し電話をかけていた)泉田さんが電話に出ないと何か不都合なことがあったのですか」

被告人「自分の体からクスリを抜きたかったのです」

検察官「119番通報より優先したということですか」

被告人「(田中さんは)もう亡くなっていたので」

検察官「それでも普通は通報するでしょう」

被告人「自分のことを考えていました」

被告人「『再逮捕はない』と言われていました。(当時、取り調べを担当した)◇◇検事から『子供と会えるようになる。男と男の約束や』と言われていましたから」

検察官「空白の時間に(知人で元国会議員の)Bさんに言われ、心臓マッサージをやったということではないのですか」

被告人「いいえ、事情を説明したら『あきらめずに蘇生(そせい)させろ』と言われました」

検察官「119番通報しなかった理由を端的に教えてください」

被告人「クスリが発覚するのが嫌だったからです」

検察官「泉田さんに『身代わりになってほしい』と頼んだことは否定しますか」

被告人「『第1発見者になってほしい』とは言いました。クスリを抜く時間がほしかったので」

検察官「泉田さんに連絡が取れていなかったのに当てはあったのですか」

被告人「『クスリのことで何かがあったら相談して』と言われていたので(大丈夫だと思いました)」

検察官「連絡が取れていないのにですか」

被告人「(泉田受刑者が)自分のために動いてくれると思っていました」

検察官「結論として、『呪怨』はあなたが言ったんですか」

被告人「何かにたとえろと言われたので、たとえるならこうだと言いました」

検察官「もう一度さっきの空白の6分間のことをききます。空白の時間に2セット心臓マッサージをしたというのは間違いないですか」

被告人「やったと思います」

検察官からの質問終了。
男性弁護人による質問。

弁護人「空白の6分ですが、□□刑事(法廷では実名)から取り調べがあったんですか」

被告人「はい」

弁護人「携帯の通話記録を見ましたか」

被告人「直接、見てませんが、口頭で言われました」

弁護人「空白の6分にマッサージしたのかは言われましたか」

被告人「多分言われてません」

弁護人「先ほど、検察官の反対尋問でドラッグセックスしたのは覚えていないということでしたが、私の主尋問では2回目に会って以降は、何回ドラッグセックスしたのですか」

被告人「覚えていないですが、毎回ドラッグセックスしたわけではないです」

別の男性弁護人に交代。

弁護人「2点ほど。23階の部屋を借りたのはいつからですか」

被告人「6月中旬以降です」

護人「この部屋に泊まったのは何回ありますか」

被告人「4回あるかないかです」

弁護人「非常のボタンとかの説明は受けましたか」

被告人「受けていないです。取っ手みたいのがあって、何かあったような気がしますが、分かんないです」

弁護人「勾留質問で、田中さんの容体がどう変わったのかとか説明しましたか」

被告人「細かくはしていませんが、『独り言を言いはじめて、急に倒れた』とかは(説明)しました。『何をした?』と言われ、人工呼吸と心臓マッサージをしたと言いました」

弁護側からの質問は終了。
検察官がさらにもう一度質問。
山口裁判長が質問の意図を確認した上で、行われた。

検察官「検察官からもう一点よろしいですか。8月2日当日、田中さんもMDMAを準備してきていて、自分も準備してきていたと言っていましたが、田中さんには、泉田さんからのものをあげようとしたのか、それともサプリメントボトルのものをあげるつもりでしたか」

被告人「考えたことないんですが、泉田さんから買ったのを使うつもりでした」

山口裁判長が休廷を告げた。
30分間の休憩後に再開される。



検察官「一点だけ。先ほど、○○さん(法廷では実名)の調書をあなたがどう認識しているかです。調書にはあなたが最初に○○さんに電話をしたときから『死んだ』ということを聞いたとの記載がありましたか。調書を読みましたか」

被告人「はい」

検察官「1回目の電話であなたが『死んだ』と言ったとする調書の記載はどこにもありませんが、説明してもらえますか」

被告人「いっぱい調書を見ました。その中で○○さんの調書があって、そういうことが書いてました。私の記憶ではあります」

検察側の尋問が終了。
向かって左から2番目の男性裁判員が質問。

裁判員「以前、アメリカへ行ったとき、薬物を買ったということですが、泉田さんから粉末のMDMAを受け取ったときの大きさはどれくらいでしたか」

被告人「こんくらいっす。小さなビニール袋くらいです」

裁判長「だいたい縦7~8センチ、横5センチくらいかな?」

被告人「はい。そうです」

裁判員「1錠10ドルのものが、その袋に入って35万円というのは高くなかったですか」

被告人「そう思いました。高いっす」

裁判員「なんで35万円?『ふざけるな』みたいなことはなかったですか」

被告人「まあ、それはなかったです」

裁判員「田中さんが亡くなったとき、つばがたまって亡くなったのですか」 

被告人「いや、つばがたまって、『プッ、プッ』とやりながら亡くなったんですよ。『プッ、プッ』ってやりながらです」

裁判員「肺水腫で泡が流れ出たのはいつですか」

被告人「だいぶんたってからです」

裁判員「心臓マッサージをして、電話とかかけている間に泡は出ましたか」

被告人「もう少し後です。正確な時間は分かんないですけど、泉田さんが来たころですかね」

裁判員「田中さんの携帯電話は確認しましたか」

被告人「まったくしてないっす」

裁判員「△△さん(法廷では実名)に確認をお願いしたことはありますか」

被告人「まったくしてません。警察にも『お前がメールを消したんだろう』とか言われましたが、もしそうなら私の携帯のやり取りも消します。唯一メールを消したのはBさんとのやり取りです」

Bさんは押尾被告人の知人の元国会議員で、事件直後に押尾被告人が電話をかけている。

裁判員「△△さんがメールを消したのですか」

被告人「誰がやったかは分かんないです」

向かって左から3番目の男性裁判員が質問。

裁判員「MDMAを初めて使用して、気分が悪くなったり、中毒になったりした経験はありますか」

被告人「まったく逆っすね。気持ち悪いとかじゃなくて気持ちいいとか楽しいとかです」

裁判員「泉田さんとは事件まで半年くらいの付き合いですが、泉田さんはお金に困っていたのですか。半年の付き合いで何百万円も貸していたのですか」

被告人「お母さんが入院してお金がいるって聞いて『マジで』って感じになって、でも何百万円とかは用意できないから、私が友人からお金を借りたりして貸したんですよ。あとで知ったのは、ただの借金を返すために私からお金を借りたということでしたけど…」

裁判員「どうして半年のつきあいでそれだけのお金を貸したのですか」

被告人「私のことを『兄弟、兄弟』って呼んでくれてました。そうやって寄ってくると『何とかするよ』ってなるんで、お母さんも困ってるんでということになりました」

裁判員「兄弟とは?」

被告人「同い年ですけど、どっちが上とかはないんですけど、『ユースケ』、『マナブ』って呼び合うこともありました」

裁判員「宗教上のことですが、薬物を服用することは許されるのですか」

被告人「許されないっすね」

裁判員「コカインをやらない理由は何ですか」

被告人「コカインは死につながるってイメージがあって、MDMAで人が亡くなるという認識はなかったんです。MDMAは軽い気持ちで使用していました。クラブとか行くとドンチャン騒ぎして、『会話、楽しくなる』って感じでした」

裁判員「あなたが今一番会いたい人は誰ですか」

被告人「息子です」

向かって右から3番目の女性裁判員が質問。

裁判員「(事件当日は)翌日に仕事を控えていたのに5錠飲んだのですか。仕事に支障はなかったのですか」

被告人「はい」

向かって右から2番目の男性裁判員が質問・

裁判員「クスリを飲んでから正常に戻るにはどれくらいかかりますか」

被告人「個人差はありますが何日かかかります」

裁判員「当時だと8月3日とか4日くらいですか」

被告人「はい」

裁判員「仕事や家族を失いたくなかったから、田中さんを放置したのですか」

被告人「失うとか、失いたくないとかじゃなかったんですよ。とにかくクスリの発覚を恐れていて、クスリを抜きたかったんです」

向かって右側に座る裁判官が質問。

裁判官「泉田被告人から受け取った(合成麻薬の)MDMAやTFMPPは、どこに入れていたのですか」

被告人「部屋の中のゴルフバッグに入れていました」

裁判官「ゴルフバッグから出して、サプリメントのボトルに移し替えたのはなぜですか」

被告人「ゴルフにはよく行っていたので。深い意味はないです」

裁判官「平成21年7月30日に、泉田さんに『アミノ酸』を注文した時点で、田中さんと使おうと思っていたのですか」

被告人「飲みに行ったときとかに自分で使うのと、田中さんと使うのと、両方です」

判官「先ほど言っていた、田中さんと互いに持ち寄るというのは、どういうことですか」

被告人「今日はどっちのを使おうかとか、お互いのものを混ぜるときもありました」

裁判官「泉田さんの証言と、クスリの形状などが違っていますね。泉田さんはうそをついているんですか」

被告人「間違いないです」

裁判官「なぜ泉田さんはうそをつくのでしょうか」

被告人「結局、10錠と10グラムだと罪の重さが違うんですよ」

向かって左側の裁判官が質問。

裁判官「田中さんとクスリを持ち寄って混ぜて飲むこともあったということですが、事件当日の8月2日は田中さんのものだけだったんですか」

被告人「はい」

裁判官「8月2日に田中さんと会う前、泉田さんに空カプセル(中身が空のカプセル)を買ってきてもらっていますね」

被告人「はい」

裁判官「なんのためですか」

被告人「粉末を入れて飲むためです」

裁判官「泉田さんにカプセルの購入を頼んだのは何回目ですか」

被告人「2回目です」

裁判官「いつもより大きいカプセルを買ってくるように頼んでいますが、なぜですか」

被告人「深い意味はないです」

裁判官「大きいものを入れるからではないのですか」

告「ないです」

裁判官「前回、入れづらかったから大きいものをということではない?」

被告人「特にないです」

裁判官「本当に何もないのですか」

被告人「はい」

裁判官「以前、Kさんと精神安定剤を一緒に飲んだと言っていましたね?」

被告人「当時、赤玉というものが流行っていました。お酒と飲むと楽しい気分になれるもので、それのことです」

裁判官「性行為に及んだりもしたのですか」

被告人「はい」

裁判官「違法かどうかは別として、クスリを使ってKさんとは性行為をしたのですね」

被告人「はい」

裁判官「田中さんと明らかに違法なMDMAを使ったのはなぜですか。違法ではないものでもよかったのではないですか」

被告人「お互いに違法薬物が好きだったからです」

裁判長「前回の裁判では隠したいという気持ちがあったということでしたが、今回は何も隠さないというのは、前回と今回では何が違うんですか」

被告人「置かれている立場が違います」

裁判長「どう違うんですか」

被告人「……。前回は、逃げたい自分がいました」

裁判長「(押尾被告人が)『今回はそういうのをやめよう』というんで聞いているんです。どうしてですか。どうしてそう言えるんですか」

被告人「前は気づかれなかったらいいなっていうのがありました」

裁判長「あまり意味が分かりませんが…。前回はばれなきゃ良いと思ったんですか。前回も(昨年)8月2日の田中さんが亡くなったことを聞かれたんでしょ。そのときはうそをついたんですか」

被告人「はい。ですが、やはりうそはよくないと…」

山口裁判長は、押尾被告人の質問の答えにあまり納得できなかったように、ぶっきらぼうに「ああ、そういうことですか」と話し、被告人質問の終了を告げた。

検察官が押尾被告人の供述調書を証拠提出しようとしたが、弁護側は「刑事訴訟法322条1項の任意性を欠くので採用すべきでないと考えます」と異議を申し立てた。
山口裁判長は2人の裁判官とともに、提出しようとする供述調書に目を通した上で「任意性があると認め採用します。異議を棄却します」として、弁護側の申し出を却下した。

検察官は、提出する供述調書の一部を朗読していった。
検察官「『薬を飲んでセックスをするのは大体1時間ぐらいです。2回目はせいぜい30分ぐらいでした』」
「『“来たらすぐいる?”というメールは、“僕の体がすぐいる?”っていう意味でした。アゲちゃん(田中さん)は部屋に来たときにはすでにハイテンションで、薬をやってるんだなと思いました。これまでもテンションが高くなってることがあったんですよ』」
「『死ぬって分かっていたらぼくだって、救急車を呼びましたよ。そもそも人がクスリをやっておかしくなるの見たことなかった』」
「『クスリが決まっているから救急車を呼ぶのをやめようなんて気持ちはありませんでした』」
「『クスリが、ガンガン効いているときでしたけれど、こっちも必死でした。『なんで死んだ』ってそればっかりです』」

検察官「13号証は、被害者の容体悪化に対する供述調書です」
「『(田中さんが死んでいたのは)午後6時20分ごろなのに、当時の弁護士さんから、急死したのは死体遺棄になるからそれはまずいって言われてその通りにしました』」

裁判長「本日の審理はこの程度にします。明日は午前10時から論告、弁論、よろしいですね」

次回公判は14日午前10時開廷。
検察側の論告求刑と、弁護側の最終弁論が行われ、結審する。

人気ブログランキングくつろぐにほんブログ村 芸能ブログへ




スポンサーサイト

タグ : 押尾学 田中香織 保護責任者遺棄致死 刑事裁判 初公判 MDMA 被告人尋問

この記事へのコメント
押尾学被告は消極的な殺人者であり、少なくとも10年以上は投獄しなければおかしい。
虚言を吐く悪人・押尾学及び嘘を言って犯人をかばうことを生業としている悪徳弁護士に裁判員はだまされたのかも知れない。
薬物犯罪者は出所後の再犯の可能性は否定できない。
2010/09/18(土) 09:19 | URL | 左巻き菅 #-[ 編集]
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック

 | Copyright © アイドル。旬なエンタメニュースチェック。 All rights reserved. | 

 / Template by パソコン 初心者ガイド
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。